ENCY Software社がCAD/CAMソフトウェア「ENCY 2.5」をリリース

塗装シミュレーション：より高速なビジュアルフィードバック

• 塗装シミュレーション中に部品がレンダリングされるため、部品の可視・不可視を変更せずに塗装済み領域と未塗装領域を確認できるようになった。
• シミュレーションでは塗装済み領域がデフォルトで表示され、塗装膜厚の勾配は非表示となる。膜厚を確認するには「比較検証」を有効にし、基準値に対するカラーグラデーションを設定する必要がある。

自動面選択：ワンクリックで操作できる二つの補助機能

閉じた輪郭を事前に選択した状態で、その輪郭上の面を右クリックすると、以下の機能を利用できる。

• 「囲まれた面」：閉じた輪郭内の全ての面（プロファイルポケットの面など）を選択。
• 「外側の隣接面」：閉じた輪郭のエッジに隣接する面（輪郭周囲のエッジフィレットなど）を選択。

スワーフ：軸方向パスの自動計算

軸方向パスでは、ステップサイズまたはパス数のいずれかでツールパスを計算できるようになった。パスは3Dモデル上に均一な間隔で自動的に分散され、ユーザーが制御するサイクルタイムを維持しつつ、一貫した表面仕上げをサポートする。

ユーザビリティとワークフローのアップデート

• ペンシル、スワーフ、非平面スライシング、ねじ切り（外径／内径）の操作ヒントを更新
• CLDにG92ねじ切りサイクルの「開始数」を追加
• ダウンロードページにオフラインインストーラーへのリンクを常に表示するように変更
• 穴加工の穴テンプレートダイアログとパラメータリストをアップデート
• APIコマンドセットをアップデート
• 選択操作におけるCtrl+Shift選択の動作を改善
• 3Dモデルインポートにおける並列インポートパイプラインを改善

安定性と修正

プロジェクトの保存／開く、自動保存復元、PLM統合の信頼性が向上した。これには、ネットワークパスや直近プロジェクト再開時の問題が含まれる。シミュレーションでは、特定のケースにおける衝突報告の誤りが減少した。後処理の不具合を修正し、ポストプロセッサジェネレータとバンドルポストプロセッサの機能を向上させた。NCプログラム生成が停止しなくなった。プラットフォームとUIをアップデートし、ビジュアルとリストのスクロールを改善した。ほかにも、STEPエクスポート、スプラインジオメトリ、空間変換、加工結果とモデルの比較、スワーフ・穴加工・複数部品プロジェクトにおける部品ジオメトリ選択、ENCY Tuner 2、アップデータなどの修正を実施した。