ノースカロライナ州立大学の研究者らが自己修復型繊維強化ポリマー複合材を開発
2026年 3月 3日
ノースカロライナ州立大学 2026年3月1日
ノースカロライナ州立大学の研究者らが、損傷した構造を1000回以上修復可能な繊維強化プラスチック(FRP)複合材を開発した。FRP複合材は強度対重量比の高さから風力タービン、航空機、宇宙航空機などに広く利用されているが、層間剥離の問題が頻発する。ノースカロライナ州立大学の研究では、繊維補強材に3Dプリントで形成した熱可塑性修復物質を組み込むことでこの問題の解決に取り組み、標準複合材と比較して剥離抵抗性が2倍から4倍に向上したほか、複合材内の通電された炭素系層が損傷を受けると発熱する現象により、熱可塑性中間層の一部が溶融し亀裂に浸透し、剥離した界面の再結合が実現した。同大学の研究者は、この研究により「損傷した複合材部品の交換に伴うコストと労力が大幅に削減でき、多くの産業分野でエネルギー消費量と廃棄物発生量が低減するだろう」と述べている。