Trimble社が構造用BIMソフトウェア「Tekla 2026」をリリース
2026年 3月16日
Trimble社 2026年3月11日
Trimble社は2026年3月11日、同社製のBIM、構造エンジニアリング、鉄骨製作管理用ソフトウェアの最新版「Tekla 2026」を発表した。今回のアップデートでは、設計と施工間のデータ共有を改善することを目的としたワークフローの改良が実施されている。このリリースは、手作業や手戻りを削減することで設計から詳細設計までのプロセスを支援すると同時に、ユーザーが別々のアプリケーション間を頻繁に行き来することなく、複雑なタスクを処理できるように設計されている。
Tekla Structures、Tekla Structural Designer、Tekla Tedds、Tekla PowerFabが含まれるTekla 2026は、プロジェクト間におけるデータ共有が向上するように設計されており、モデル・図面・現場データ間でプロジェクト情報を連携させることで、関係者間の連携をサポートする。ユーザーは3Dモデルでプロジェクトの進捗状況を確認し、接続されたワークフロー間でデータを同期させ、オフィス、工場、現場を問わず最新情報にアクセスできる。
TeklaポートフォリオにはTrimble Assistantが組み込まれている。これは、新規および既存のユーザーがソフトウェアを離れることなく機能を見つけたり、問題のトラブルシューティングを行ったりできるようにすることを目的としている。Tekla Structuresには、Trimble Labsによる「AI Model and Drawing Assistant」というプレビュー機能も含まれており、自然言語のプロンプトを通じて一部のモデリング操作をサポートする。
このポートフォリオは、Tekla 2026における一連のアップデートを通じて、AIベースのツール、自動化されたワークフロー、接続されたプロジェクトデータを統合する。
Tekla Structures 2026:接続されたワークフローのアップデート
- AIクラウド製図:AIベースのこのサービスは、過去のプロジェクトでユーザーが定義した図面のライブラリを活用してレビュー用の製図案を生成する。これにより、セットアップや後処理の時間が短縮できる。
- プロジェクト設定管理コンソール:新しいクラウドベースのインターフェイスにより、管理者がカスタマイズされた環境やプロジェクト設定を管理でき、チーム間で設定の一貫性を保てるようになる。
- Trimble Connectとの統合ワークフロー:今回のアップデートにより、Trimbleエコシステム全体でのプロパティ、図面メタデータ、ステータス情報の共有が可能になった。チームは作業インターフェイス内から、接続されたシステム全体のプロジェクトデータにアクセスできる。
- モデルと図面の同時編集および設計の再利用:詳細設計において全体配置図と3Dモデルを同時に編集でき、変更は両方に反映される。また、過去のプロジェクトデータの再利用もサポートしている。
- Layout Managerの公差外ワークフロー:システムにより設計モデルと実測データとの相違点(アンカーボルトの位置ずれなど)がフラグ付けされるため、鉄骨部品が現場に到着する前に対処できる。
Tekla Structural Designer 2026:設計タスクのアップデート
- 剛心の計算:耐震設計のための新しい計算方法が、従来の近似計算に代わって採用された。
- ポータルフレーム設計の統合:今回のアップデートでは、Eurocodeに基づく工業用低層建築物のポータルフレーム設計が追加されたほか、北米ユーザー向けの石積設計のアップデートも行われた。
- 相互運用性:RevitおよびSketchUpとの相互運用性が拡張された。Tekla Structuresモデルはクラウドに公開し、検証のためにTekla Structural Designerにインポートすることもできる。
Tekla Tedds 2026:計算機能のアップデート
- 新規の計算機能と計算機能の拡張:米国ユーザー向けに、AISC 360に基づく新しい「Steel Beam Torsion(鋼材ビームねじり)」計算が追加され、ねじり設計に対応した。また、Eurocodeユーザー向けに、「Wind Assessment(風力評価)」計算が追加され、建設現場の風圧解析が自動化された。
- Tekla Structural Designer LTへのアクセス:Tekla Teddsのサブスクリプションには、特定の3D解析タスク向けにTekla Structural Designerのスターター版へのアクセスが含まれるようになった。
Tekla PowerFab 2026:現場作業およびレポート機能のアップデート
- 出荷前検証:新しいルート検証機能により、必要な製造工程が完了するまで出荷がブロックされるようになった。
- 現場作業のフィルタリング:PowerFab Goのアップデートにより、作業員のステーションに関連するタスクのみが表示されるようになった。
- LEEDレポート:レポートツールにより、材料の原産地やリサイクル含有量を簡素化されたプロセスで追跡できるようになった。