ASTM、製造業向けAI委員会を設立
2026年 5月11日
ASTM International 2026年5月7日
ASTM Internationalの理事会は、製造システムにおける人工知能(AI)に関する新たな技術委員会の設立を承認した。新委員会(F50)は、製造業におけるAI技術の枠組み、推奨手法、および標準の策定に注力する。
産業用AIは、それを実際に導入するために必要なインフラや標準の整備を上回るスピードで進展している。標準化は、製造システムへのAI統合において相互運用性を確保し、大規模展開を可能にする。ASTM Internationalは、中立的かつ合意形成に基づく組織として、分野ごとに実用的な標準を策定することで、こうした課題の解消に貢献できる立場にある。
メリーランド大学カレッジパーク校の特別教授であり、産業用AIセンター所長のJay Lee博士は次のように述べている。
「製造業におけるAIの能力は、それを大規模に導入可能にするためのデータ、検証、ガバナンスの仕組みよりも速く進歩しています。このギャップを埋めることこそがF50の役割です。ASTMのもとで産業界・学術界・政府を結集することで、個別に進んでいたAI活用を、世界の製造業が安心して活用できる共通基盤へと発展させることができます。」
この委員会は、製造業全体の関係者を集め、以下の分野に関する取り組みを推進する。
- 製造分野におけるAIの概念・応用・手法について、明確な定義と分類を確立する
- 製造データの収集・処理・共有・保護の方法に関する標準を策定する
- 工場設備やソフトウェアとAIシステムの統合を進め、大規模に対応可能な相互運用性を実現する
ASTMのAndy Kireta会長は、次のように述べている。
「製造システムにおける人工知能委員会の新設は、業界にとって大きな前進となる重要な一歩です。ASTMの標準は、当団体の強固な合意形成プロセスを通じて策定されており、AIを活用した製造システムにおいて、イノベーションの促進、品質の向上、そして安全性の強化に寄与することが期待されます。」