主な内容
- 課題
- 導入
- 効果
狭小地の屋上搬入を速く、安全に。K-D2 PLANNERで変わる現場

都市部や密集地では、建物の屋上に設備や資材を搬入する必要がある場面が多くあります。しかし、狭い道路や周囲の建物の影響により、通常の搬入方法では対応できないケースが少なくありません。そのような場合、地上から屋上へクレーンを用いた作業が重要な手段となります。
本記事では、狭小地でのクレーン作業の具体的な事例と、K-D2 PLANNERを活用した効率的な施工計画の手法をご紹介します。
都市部や密集地では、次のような作業でクレーンが不可欠です。

1.屋上設備の設置・交換
空調機(パッケージエアコン)や冷却塔、電気設備ではキュービクルなどの重量物を屋上に設置・更新する際に、クレーンで地上から吊り上げる作業が必要です。狭い路地やビルの谷間では、ラフテレーンクレーンや高所作業車が活躍します。

2.太陽光パネルの設置
集合住宅や商業施設の屋上に太陽光パネルを設置する際、パネルや架台、バラストなどをクレーンで搬入します。狭い搬入路しかない場合、クレーンが唯一の手段となることもあります。

3.屋上防水工事の資材搬入
アスファルト防水やシート防水の材料(ドラム缶、ロール材など)を屋上に搬入する際、エレベーターで運べない場合はクレーンによる搬入が必要です。

4.看板・サインの設置
商業ビルの屋上に大型看板を設置する際、鉄骨フレームや表示板をクレーンで吊り上げて設置します。

5.仮設足場の組立資材搬入
屋上から下階に向けて足場を組む場合、資材を屋上に搬入する必要があり、狭い場所ではクレーンが活躍します。

6.通信設備の設置(基地局など)
携帯基地局アンテナや関連機器を屋上に設置するため、地上からクレーンで搬入します。
狭小地でのクレーン作業には、次の機材が活躍します。作業スペースや荷重に応じて最適な機材を選ぶことが重要です。
狭小地でのクレーン作業は、スペースや安全性の制約が大きいため、次のような工夫が不可欠です。
作業スペースに応じた機材を選びます。過大な能力のクレーンを選定するとコスト増や設置スペース不足のリスクがあるため、精密な荷重計算で最適サイズを選定します。
公道を占用する場合は、警察への申請が必須です。申請時には、作業時間帯や安全対策を明記する必要があります。
交通量や近隣への影響を避けるため、早朝や夜間に作業を行うケースも多いです。騒音対策や照明設備の準備も重要になります。
周辺住民や店舗との事前調整を行い、作業計画を共有します。安全柵や誘導員の配置で第三者災害を防止します。
株式会社弘電社(以下、弘電社)は、狭小スペースでの高圧受電設備更新工事において、点群計測・BIM・K-D2 PLANNERを活用し、クレーン作業の精密検討を実現。従来の過大機種選定から脱却し、最適サイズのクレーンを合理的に選定できるようになりました。
効果として、施工時間を7時間から3.5時間に短縮し、手戻りゼロを達成。社内BIM普及とDX推進にも寄与しています。
課題
従来のクレーン作業では、精密な荷重計算や干渉チェックが難しく、安全率を高めるために過大な能力のクレーンを選定することが多く、コスト増や非効率が課題だった。
導入
点群計測+BIM+K-D2 PLANNERを活用し、狭小スペースでの高圧受電設備更新工事において、クレーン作業の精密検討を実現。
効果

設置後20~30年が経過した高圧受電設備「キュービクル」は、老朽化に伴い更新工事の需要が今後ますます増加すると予想されています。特に狭い場所での作業が増えているため、高精度な作業計画の検討が必要とされています。
こうした背景から、K-D2 PLANNERとBIMを組み合わせたDX施工計画は、今後さらに進化し、求められる時代になると予想されます。
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K-D2 PLANNER事例リーフ(株式会社弘電社)
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