Marc オプション

Marcに搭載された並列計算オプションにより、領域分割法(DDM:Domain Decomposition Method)およびマルチスレッディング機能をご利用になれます。そのため、大規模かつ複雑な問題を高速に解くことができます。

DDMとマルチスレッディング機能で高速処理を実現

DDMでは、マトリクス求解時にのみ並列化処理を実行するのではなく、全てのレベルにおいて適用することでスケーラブルな並列化を実現します。マルチスレッディング機能では、要素のループをマルチタスク処理することにより、特にはり、積層シェルが多用されるモデルを高速に処理します。

並列処理のフロー

  1. 入力データをドメイン分割
  2. データを読み込み
  3. 荷重ベクトル生成
  4. 剛性マトリクス作成
  5. Solverプロセス(マトリクス球解)変位解を得る
  6. 応力計算
  7. 残差の収束判定
  8. 結果出力
  9. 最後の増分
  10. 終了

計算パフォーマンス例

はり、シェル要素を使った骨モデルの計算パフォーマンス例をご紹介します。DDMおよびマルチスレッディング機能を併用した結果、処理時間を劇的に短縮できました。