Marcに搭載された並列計算オプションにより、領域分割法(DDM:Domain Decomposition Method)およびマルチスレッディング機能をご利用になれます。そのため、大規模かつ複雑な問題を高速に解くことができます。
Marc オプション
DDMとマルチスレッディング機能で高速処理を実現
DDMでは、マトリクス求解時にのみ並列化処理を実行するのではなく、全てのレベルにおいて適用することでスケーラブルな並列化を実現します。マルチスレッディング機能では、要素のループをマルチタスク処理することにより、特にはり、積層シェルが多用されるモデルを高速に処理します。
並列処理のフロー
- 入力データをドメイン分割
- データを読み込み
- 荷重ベクトル生成
- 剛性マトリクス作成
- Solverプロセス(マトリクス球解)変位解を得る
- 応力計算
- 残差の収束判定
- 結果出力
- 最後の増分
- 終了
計算パフォーマンス例
はり、シェル要素を使った骨モデルの計算パフォーマンス例をご紹介します。DDMおよびマルチスレッディング機能を併用した結果、処理時間を劇的に短縮できました。