SOLIDWORKS ライセンスガイド

SOLIDWORKSの導入を検討する際、「Standard / Professional / Premiumのどれを選ぶべきか」といった製品グレードにばかり目が向いていないでしょうか。もちろん製品選定も重要ですが、実はそれ以上に大きな影響を与えるのが「ライセンスの買い方(支払いモデル)」と「使い方(利用形態)」です。

本ページでは、SOLIDWORKSを初めて導入する方にも分かりやすく、SOLIDWORKSライセンスの種類・違い・最適な選び方を解説します。

SOLIDWORKSのライセンスは「二つの軸」で考える

SOLIDWORKSのライセンス選定は、次の2軸で考えると整理しやすくなります。

1.買い方(支払いモデル)と2.使い方(ライセンスタイプ)

1.SOLIDWORKSの買い方(支払いモデル)

永久ライセンス+年間保守

永久ライセンスは、SOLIDWORKSを一度購入すれば、そのバージョンを永続的に利用できるライセンス形態です。現在も多くの企業で採用されている、最も一般的・スタンダードな導入方法です。

メリットデメリット
  • 購入したバージョンのSOLIDWORKSは、保守契約を継続しなくても使用できる。
  • 数年以上使い続ける場合、サブスクリプションよりコスト面で有利になるケースが多い。
  • ソフトウェアを自社の資産として持てるため、長期の運用計画が立てやすくなる。
  • ライセンス本体の購入にまとまった初期投資が必要。
  • 最新バージョンへのアップグレードを受けるには、継続的な「年間保守」契約が必要。

永久ライセンス+年間保守の支払いイメージ

サブスクリプション

サブスクリプションは、必要な期間だけSOLIDWORKSを利用できる契約形態です。3カ月または1年単位で契約でき、契約期間中は常に最新バージョンを利用できます。

メリットデメリット
  • ライセンス本体の購入が不要なため、導入時のコストを大幅に抑えられる。
  • 契約期間中は、追加費用なしで最新バージョンにアップデート可能。
  • 必要な期間(3カ月、1年)だけ契約できるため、人員やプロジェクトの変動に対応しやすい。
  • 契約期間が終了するとソフトウェアは利用できなくなる。
  • 利用を続ける限り、定期的な支払いが発生する。

サブスクリプションの支払いイメージ

ワンポイント(用語解説)

QLC (Quarterly License) / QSC (Quarterly Service Charge):3カ月契約
YLC (Yearly License) / YSC (Yearly Service Charge):1年契約

2.ライセンスタイプ(利用形態)の違い

スタンドアロンライセンス

1ライセンスを1台のPCで使用する、最もシンプルなライセンス形態です。

  • 向いている方:個人利用、利用者が完全に固定されている環境。
  • 特徴:サーバー不要で管理が簡単。
  • 注意点:同時に複数人で使用できない。PCが故障した場合などにライセンス認証の移行作業が必要。

ネットワーク(フローティング)ライセンス

ライセンスサーバーを介して、複数ユーザーでライセンスを共有する形態です。

  • 向いている方:利用者が多く、同時利用数にばらつきがある企業。
  • 特徴:契約ライセンス数を抑えて効率的に運用できる(例:5ライセンス契約で10人が交代で利用)。
  • 注意点:ライセンスサーバーの構築・管理が必要。同時利用数を超えると使用できない。

ネームドユーザーライセンス(3DEXPERIENCE)

特定のユーザーID(3DEXPERIENCE ID)に紐づくライセンス形態です。主に3DEXPERIENCE製品で採用されています。

  • 向いている方:利用者が完全に固定されている。場所を問わず、クラウド環境も活用したい企業。
  • 特徴:ユーザー単位で利用権を管理できる。どのPC・場所からでもログインでき、クラウド連携によるデータ管理・共同作業に強い。
  • 注意点:一部製品(3DEXPERIENCE版 SOLIDWORKSなど)はPCへのインストールが必要。

お客様の状況別 おすすめライセンス構成

  • 初期投資を抑えたい、利用期間が決まっている場合は?

    サブスクリプション(QLC/YLC)×スタンドアロンがお薦め
    理由:永続ライセンスの費用をかけずに導入でき、まずは1台で試したい、数カ月のプロジェクトで使いたい場合に適しています。

  • 長く継続的に利用したい。

    永久ライセンス +年間保守×スタンドアロンがお薦め
    理由:ライセンス購入の初期費用はかかりますが、永久的に利用する権利を所有できるため。

  • 複数人で効率的にライセンスを共有したい。

    永久ライセンス+年間保守×ネットワークライセンスがお薦め
    理由:ライセンス数を抑えつつ、部署内の多くの人が交代で利用でき、長期的なコストも安定します。

  • ユーザーが固定されており、さまざまな場所やデバイスで利用したい。

    3DEXPERIENCE製品(ネームドユーザーライセンス×サブスクリプション)がお薦め
    理由:ネームドライセンスのため、場所やデバイスに縛られることなくご利用いただけます。ただし、3DEXPERIENCE版のSOLIDWORKSなど一部の製品はPCへのインストールが必要です。

「自社にはどの組み合わせが最適か分からない」「将来も見据えて選びたい」そのような場合は、SOLIDWORKSの導入実績が豊富な販売パートナー・大塚商会にぜひご相談ください。