電源トラブル時でもデータ損失などを防ぐUPSの基礎知識

UPSとは何か? なぜUPSが必要か?

コンピュータの動作中にいきなり電源が断たれると、作成中のデータが消失したり、OSが破壊されたりと、さまざまなトラブルに見舞われることになります。UPSとは、このような予測不可能な電源トラブル時に、停電補償時間の間、高品質電源を安定供給することで、データ消失などの損害を未然に防ぐ装置です。

UPSはどこのメーカも規格が一緒と思っていませんか?
メーカによって仕様も保証も異なります。必ず事前にお調べください。

UPSに関するご相談は大塚商会にお任せください。

さまざまな電源トラブルからサーバを守るUPS導入や運用に関するご相談は、お問い合わせフォームからお願いします。

UPSの必要性

UPSとはUninterruptible(無中断) Power(電源) Supply(供給)の略称で、常に安定した電力を供給する無停電電源装置のことを意味します。そして、下記のさまざまな電源トラブルからサーバを守るためにも必要な装置です。

UPSの構成例

UPS構成例1. 1台のUPSで1台のサーバを管理/シャットダウンする場合

UPS構成例1. 1台のUPSで1台のサーバを管理/シャットダウンする場合

【留意点】

  • メーカーによりシリアルケーブル接続の他にUSBケーブル接続もある。

UPS構成例2. 1台のUPSで複数台のサーバを管理/シャットダウンする場合

UPS構成例2. 1台のUPSで複数台のサーバを管理/シャットダウンする場合

【留意点】

  • UPSの標準シリアルポートより1台接続、拡張カードにて追加2台を接続。
  • サーバが冗長電源の場合、UPS電源コンセント数に注意。
  • 3台のサーバ電源容量をカバーでき、シャットダウンランタイム10分以上確保できるUPSを選択。

UPS構成例3. 1台のUPSで複数台のサーバを管理/シャットダウンする場合

UPS構成例3. 1台のUPSで複数台のサーバを管理/シャットダウンする場合

【留意点】

  • サーバが冗長電源の場合、UPS電源コンセント数に注意。
  • 3台のサーバ+HUBの電源容量をカバーでき、シャットダウンランタイム10分以上確保できるUPSを選択。

UPS構成例4. サーバとストレージをそれぞれ管理/シャットダウンする場合

UPS構成例4. サーバとストレージをそれぞれ管理/シャットダウンする場合

【留意点】

  • 出来る限り共有ストレージはUPSを分ける。

UPS拡張製品(APC)

2-Port Interface Expander Card(AP9607)

ServerとUPSの通信用接続シリアルポートを追加するためのモジュール
最大追加可能数は2

  • * PowerChute Business Editionで使用

8-Port Interface Expander(AP9207)

ServerとUPSの通信用接続シリアルポートを追加するためのモジュール

  • * PowerChute Business Editionで使用

Network Management Card 2 / EM(AP9630/AP9631)

10/100Base-TXに対応したUPS用のネットワークインターフェースカード
PowerChuteを使用しない場合はUPSの監視用に使用します

  • * PowerChute Network Shutdown/Priority Shutdownで使用

  • * UPSの背面に簡単に差し込めます。

UPSの取り扱い主要メーカ

APC OEMメーカー独自メーカー
IBM NEC 富士通 日立HP OMRON

APC(American Power Conversion)は、ダウンタイムやデータ破損およびハードウェア損傷の主要原因となる電源問題や温度に対する防護策を提供しています。

UPS仕様比較(100V最上位モデル)

メーカー
製品型名
最大
出力
VA
最大
出力
W
コンセント
出力形状/数
コンセント
入力形状
重量
kg
価格
(税別)
備考
NEC
1.N8180-48
2.N8142-11B
3000
3000
2700
2250
NEMA
5-15R×10
NEMA
5-15R×8
NEMA
L5-30P
NEMA
L5-30P
53
54
\235,000
\294,000
タワータイプ
ラックタイプ
[常時商用]
HP
AF452A
24002250NEMA
5-15R×4
NEMA
L5-30R×1
NEMA
L5-30P
37\150,000ラックタイプ
[ラインアダプティブ]
IBM
21301JX
24002250NEMA
5-15R×6
NEMA
L5-30R×1
NEMA
L5-30P
37\233,000タワー/ラック
兼用タイプ
[ラインインタラクティブ]
APC
Smart-UPS 3000RM
(SUA3000
RMJ2U)
30002700NEMA
5-15R×6
NEMA
5-20R×2
NEMA
L5-30P
44\385,200ラックタイプ
[ラインインタラクティブ]
OMRON
BN3000S
22002200NEMA
5-15R×8
NEMA
5-20R×2
NEMA
L5-30P
38\245,000タワータイプ
[ラインインタラクティブ]

限界電源容量
シャットダウンランタイムを10分確保する場合、2250Wは1350Wに、2700Wは1400Wになります。

コンセント入力形状は、全てNEMA L5-30になります。

UPS保証比較

メーカー製品パーツ
保障期間
バッテリ交換作業
(たよれーる
未契約の時)
備考
 タワーラック標準保守標準保守 
NECN8180-57A
N8180-50
N8180-45A
N8180-46A
N8180-48
N8142-22A
N8142-23A
N8142-29
N8142-11B
N8142-28
N8142-24A
1年1年オンサイト
含み無償
サーバ本体が3年保障モデルでも1年保障。
HPT750
T1000
T1500
R/T3000
R1500
R3000
R5500
3年1年オンサイト
含み無償
2-3年目はお客様/販社作業。
下位モデルは交換用バッテリが無く、バッテリ劣化でも全交換となる。
IBM1000TJV
1500TJV
 1年24H7D対応、
お客様修理
 
 Smart-UPS
1500
3000RM
RT5000
7500XHV
10000XHV
3年 
APCSmart-UPS
500,750
1000,2200
3000
Smart-UPS
750RM
1500RM
3000RM
RT1500
RT2400
RT5000
RT6000
RT10000
2年お客様修理3/4/5年保障(パーツ/オンサイト)モデルあり。シリアルNOより5年経過を判定し、5年が経過すると部品供給が停止され修理ができなくなる。
OMRONBN50S
BN75S
BN100S
BN150S
BN220S
BN300S
BN100XR
BN150XR
BN240XR
3年お客様修理Power Act Proを使用するには、Webサーバ機能(IISまたはapache)が必要。
サーバにインストールする。

UPSその他比較

メーカー製品メーカーサーバ本体
保守に含まれるか
交換部品
 タワーラック  
NECN8180-57A
N8180-50
N8180-45A
N8180-46A
N8180-48
N8142-22A
N8142-23A
N8142-29
N8142-11B
N8142-28
N8142-24A
SupportPackに含まれるNONホットプラグ
HPT750
T1000
T1500
R/T3000
R1500
R3000
R5500
CarePackに含まれるホットプラグ
IBM1000TJV
1500TJV
 別途NONホットプラグ
 Smart-UPS
1500
3000RM
RT5000
7500XHV
10000XHV
別途ホットプラグ
APCSmart-UPS
500,750
1000
2200
3000
Smart-UPS
750RM
1500RM
3000RM
RT1500
RT2400
RT5000
RT6000
RT10000
-ホットプラグ
OMRONBN50S
BN75S
BN100S
BN150S
BN220S
BN300S
BN100XR
BN150XR
BN240XR
-ホットプラグ
メーカー製品仮想化対応出力プラグの
グループ化
制御ソフトウェア
 タワーラック   
NECN8180-57A
N8180-50
N8180-45A
N8180-46A
N8180-48
N8142-22A
N8142-23A
N8142-29
N8142-11B
N8142-28
N8142-24A
Hyper-V 2.0vSphere4OKESMPRO/UPS Manager
有償
HPT750
T1000
T1500
R/T3000
R1500
R3000
R5500
Hyper-V 1.0
ESX 3.0
OKHP Power Manager無償
IBM1000TJV
1500TJV
 Hyper-V 1.0
ESX 3.0
NOPower Chute無償
 Smart-UPS
1500
3000RM
RT5000
7500XHV
10000XHV
Hyper-V 1.0
ESX 3.0
NOPower Chute有償
7500以上は無償
APCSmart-UPS
500,750
1000
2200
3000
Smart-UPS
750RM
1500RM
3000RM
RT1500
RT2400
RT5000
RT6000
RT10000
Hyper-V 2.0vSphere4NO
スイッチPDUにて対応
Power Chute有償
OMRONBN50S
BN75S
BN100S
BN150S
BN220S
BN300S
BN100XR
BN150XR
BN240XR
Hyper-V 2.0vSphere4OKPower Act Pro無償

出力プラグのグループ化とは

出力コンセント制御機能

注意点

  1. UPSの運用設計はエンジニアに依頼する
  2. ブレードは筐体ごと単独のUPSとする、他と併用は不可
  3. ストレージも単独UPSとする、サーバとは分ける
  4. サーバの電源容量よりシャットダウンランタイムを算出
    一般的に10-15を確保できるUPSを選択する
  5. 仮想化提案の場合は、APC製を推奨100V環境と200V環境は明確に分ける
  6. 100V環境と200V環境は明確に分ける
  7. 電源工事を電気工事会社に依頼する場合は事前下見が必要

参考

電圧と電流

電圧(V)とは、電流を流すための圧力のことで、電流(A)とは、電線の中を流れる電気の量を指します。
水圧が高ければ高いほど水の勢いが強いように、電圧が高いほど電気を流す力が強くなります。

電気を水の流れに例えると…

有効電力と皮相電力

皮相電力(VA)= 無効電力 + 有効電力 (W)
力率 = 有効電力 / 皮相電力