AutoCAD 潅水設備専用コマンドの開発

AutoCADの専用コマンド開発事例です。これまではAutoCADの標準機能を用いて潅水(かんすい)設備の施工図を作図、その図面から施工作業に必要な建材について数や長さを手拾いでの集計を行っていました。

しかしながら、元請けからの指示による日々の図面修正と、それによる建材の拾い直しによって多大な時間を要し、また手拾いによる集計ミスも発生していました。このことが原因で残業時間も多くなり、施工現場でも建材の不一致で施工が進められないといった問題が発生し、解決すべき課題となっていました。

このため、作図と拾い作業の効率化・集計ミスの削減を目的として、作図と同時に建材の自動拾いをできるようにする「潅水設備作図用の専用コマンド」を開発し、業務改善を行うことになりました。潅水設備作図専用コマンドでは、潅水チューブやスプリンクラーなどの建材情報(散水情報を含む)が付随した図形を作図できるようになり、作図された図形情報を自動集計することによって日々の図面修正にも対応した拾いの自動化が可能となりました。

集計データは、Excelファイル出力で積算情報としてすぐに利用できるようになり、設計変更などがあっても作図後の再集計ですぐに最新情報として活用できるようになりました。これにより、作図と拾いの作業が一気に効率化し、業務改善に寄与することができました。今後はAutoCAD以外の互換CADでの利用も視野に入れた計画も行っています。

開発前後の比較

開発前

  • 標準コマンドによる作図作業で作業効率が上がらない。
  • 毎日のように変更がある図面に対して都度手拾いの集計は効率が悪い。
  • 手拾いの集計でミスが多く手戻りが発生している。

開発後

  • 専用コマンドにより、作図作業が効率化された。
  • 自動集計機能により、作業効率が上がり残業時間の削減に成功した。
  • 集計作業の集計ミス削減、効率化につながった。

このようなお客様にお勧め

  • 業務特化した専用コマンドで作業効率化を図りたい方。
  • AutoCADや互換CADで専用コマンドを作成し、作業効率化を図りたい方。
  • 図面からの拾い(集計)業務に多くの時間を要している方。

対象製品

  • BricsCAD
  • IJCAD