米ニューヨーク州立大学バッファロー校の研究チームが3Dプリント用強誘電体メタマテリアルを開発
2020年10月28日
米ニューヨーク州立大学バッファロー校 2020年10月27日
米ニューヨーク州立大学バッファロー校とMITの混成研究チームは2020年10月27日、光重合式3D造形用の新たな強誘電体メタマテリアルを開発したと発表した。新たに開発された複合樹脂は人工的な材料の低価格化へ道を開くもので、音響遮断や緩衝器、あるいは電子機器など、さまざまな高度な用途での利用が期待できるとしている。同チームが強誘電体成分として選択したのは、過塩素酸イミダゾール(ImClO4)と呼ばれる完全な水溶性や剛性の再プログラミング性を備えた透明材料。同材料は、SLA(光造形法)式3Dプリンターで造形可能で、屈折率の低さによって透過する紫外線と可視光の散乱を最小限に抑えることができる。研究者らによれば、ImClO4製の足場で支持された結晶格子を3D造形するために用いたのは、粉末状のImClO4と市販のUV硬化樹脂、および水からなる混合物と、一般的に入手可能なLCD式3Dプリンターであったとしている。