matterlab社がBIM 360ユーザー向けアーカイブソリューション「ArchiveHub」を発表

2020年 7月13日

matterlab社 2020年6月30日

2020年6月30日 ―― AEC製品とイノベーションラボのmatterlab社は2020年6月30日、Autodesk Construction Cloudの建設管理ツールであるAutodesk BIM 360用の新たなコンパニオン製品となる「ArchiveHub」を発表した。ArchiveHubにより、BIM 360プロジェクト全体のオフラインコピーのダウンロードと迅速なアクセスが可能となる。

BIM 360アカウントを持つユーザーであれば、ArchiveHubによって、全てのメタデータとファイル構造を保持したままプロジェクト全体をダウンロードすることが可能となり、ヒューマンエラーや不完全なデータを含むプロジェクトデータをアーカイブしてしまうリスクを最小化することができる。
同アプリケーションには、ArchiveHub Viewerと名付けられたデスクトップツールが付属している。同ツールはBIM 360と類似したインターフェイスを備えており、ユーザーがアーカイブしたデータをいつでも容易に確認することができる。

従来、AEC産業におけるプロジェクトのアーカイブ作業は、サプライチェーン全体で大量のデータを統合し、ダウンロードする必要のある、非常に時間を要する複雑な過程を必要としていた。
プロジェクト内にチーム間での引き渡し点が複数存在した場合、この作業は特に困難なものとなった。データの喪失が生じる度に、失われたプロジェクト情報を調査するためにチームに手戻りが生じ、プロジェクトタイムラインの遅延や予算の超過が生じていた。

matterlab社のArchiveHubは、BIM 360にひもづけられることで、バージョン履歴や問題、添付データ、RFI、およびユーザーなどのプロジェクト情報のコピーを、データを喪失することなくダウンロードすることが可能となる。加えて、権限データを保存することで、アイテム間の関係性や情報の階層をも保持することが可能となる。
BIM 360プロジェクト情報のローカルコピーを作成することにより、クライアントや新規プロジェクトオーナーに対して、容易に完全なデータを引き渡すことができるようになる。このことは同時に、将来のユーザー自身による参照や、監査などの目的でプロジェクトの完全なコピーを保持できることも意味している。

ArchiveHubはMicrosoft Azureクラウドテクノロジー上に構築されており、Autodesk Forgeサービスを同時に活用することで、ユーザーが迅速かつ確実に自身のデータをダウンロードし、ダウンロード終了後は数秒でアーカイブの内容を確認することができるとしている。
ArchiveHubはAutodesk App Storeまたはmatterlab社のウェブサイトから利用可能で、BIM 360ユーザーの標準Autodeskログインと連携して動作するとしている。

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