MakerBot社が次世代オールインワン3Dプリントソリューション「CloudPrint」を発表

2020年 8月24日

MakerBot社 2020年8月18日

2020年8月18日 ―― MakerBot社は2020年8月18日、リモートまたはオンサイトユーザーに対してシームレスな3Dプリント体験を提供できるよう設計された次世代「CloudPrint」ソフトウェアを発表した。
同プラットフォームは、MakerBot社のMethod, SKETCH ClassroomバンドルおよびReplicatorシステムに対応し、プリントジョブの管理やチーム間コラボレーションなどの3Dプリントに共通する課題に対処しつつ、生産性を改善するためのより高度な3D造形準備ツールを提供することを目的として設計されている。

CloudPrintソフトウェアを活用することで、ブラウザー上で直接3Dデータからスライス処理を実施し、リアルタイムモニタリングを支援するカメラやファイルのプレビューが可能な高機能プリント準備ビューを利用しながら3Dプリントの準備を実施することができる。この時、プリント状況の追跡とプリンターパフォーマンス測定用の分析レポートの生成のために、他のチームメンバーに対してダッシュボードへのアクセスを許可することもできる。キューイング機能により、プリントジョブの順番を修正できるほか、カスタムプリントプロファイルや、Methodエクストルーダーおよび材料の完全なポートフォリオへのアクセスをはじめとした、高度なMethod用設定が用意されている。

MakeBot社は、同社製品群へCloudPrintを導入することにより、特に現在の情勢におけるユーザーエクスペリエンスと生産性の向上に大きく役立つだろうと説明している。
MakerBot社CEOのNadav Goshen氏はCloudPrintの発表に際して、「我々は今、世界中でかつてないほど多くの人々がリモート環境で働く状況に直面しています。あるべきツールが存在しないのであれば、我々の業務は混乱し、最終的にはパフォーマンスの低下を招くでしょう。私共は、国や地域を選ばず、チームコラボレーションと個人のいずれについても、MakerBot CloudPrintが最適なソリューションであると信じています。MakerBot CloudPrintは、3Dプリントを準備し、正しくジョブを並び替え、造形できるようになるだけでなく、プリンターの管理をも可能とするオールインワンソリューションです。CloudPrintは、3Dプリンターを何台持っているユーザーであろうと、ワークフローへ容易に導入することができます。本ソリューションは、生産性を考慮して開発されたものであり、私共はMethodプラットフォームによる、最速でCADファイルから現実の部品を出力することができることによる利益を今後も継続的に改善し続けることを計画しています」と述べている。
インダストリアルデザインと発明コンサルティングファームで、自社の製品設計・開発プロセスにおいてMakerBot社製Methodプラットフォームを活用しているPENSA社は、新規プラットフォームの早期ユーザーのうちの一社となった。

PENSA社CEOのMarco Perry氏は、CloudPrintについて、「リモートでの業務により、クリエイティブな環境でコラボレーションするための方法の多くを変更せざるを得なくなりました。対面での会話は数多くのデジタルツールで置き換え可能である一方で、物理的な試作品の作成は代替不可能です。MakerBot CloudPrintを活用することにより、遠隔地から社内の3Dプリンターを用いて作業できるようになり、業務プロセスに存在する障壁を取り払うことができました」と述べている。

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