OpenBOM社がAutodesk Fusion 360ユーザー向けに高度なSaaSデータ管理機能を提供

2020年12月21日

OpenBOM社 2020年12月17日

2020年12月17日 ―― SaaSデジタルネットワークベースプラットフォームで知られるOpenBOM社は2020年12月17日、Autodesk Fusion 360ユーザーに対して、同社製ソリューション「OpenBOM」の優れたBOMデータ管理および調達機能が利用可能となると発表した。本リリースによるFusion 360データ管理機能の強化を通じて、OpenBOMの優れた機能がAutodesk Fusion 360ユーザーコミュニティへもたらされるとしている。

Autodesk Fusion 360統括マネージャーのStephen Hooper氏は、「OpenBOM Extension for Autodesk Fusion 360は、Forge Manufacturing Servicesを通じてAutodesk社の製造アプリケーションが備える拡張性を示すものです。同拡張機能は、BOMの作成だけでなく、部品やベンダー、および発注書の管理に至るまで、柔軟かつ容易に設定可能なオプションを提供することで、Fusion 360のデータ管理機能をシームレスに強化します。Autodesk Fusion 360およびForge for ManufacturingとOpenBOMを組み合わせることで、利用状況に応じてユーザーが必要とする場所へ正確にデータを配置することができるようになり、接続されたアプリケーション内で最大限にデータを活用できるようになります」と述べている。

OpenBOM for Autodesk Fusion 360は、直近のリリースにおいてFusion 360との双方向データ交換用の機能を強化するための機能拡張が多数実施されており、コストや重量などのさまざまなロールアップに対する高度な計算への対応や、材料と部品調達を計画するための単純な方法を提供している。
OpenBOM社共同創設者にしてCEOのOleg Shilovitsky氏は、「OpenBOMとAutodesk Fusion 360間の双方向データ交換に関する全体的な経験から、シームレスで新しいデータワークフローとデータの引き継ぎの組み合わせが生まれました。これにより、データ管理が単純化されるとともに、OpenBOMによってFusion 360のデータ管理とコラボレーションが強化されるでしょう」と述べている。
1クリックでBOMへアクセスできることで、BOMの作成と維持に関するユーザーエクスペリエンスは大幅に改善される。OpenBOMにより、Autodesk Fusion 360からの連携とデータ収集が可能となり、コスト見積りや計画、および調達におけるデータ引き継ぎが単純化される。

EA Manufacturing社のBrian Kraut氏は、「私のクライアントは、自身の設計データからBOMを作成することに困難を抱えていました。Fusion 360とOpenBOMの組み合わせを利用することで、材質や肉厚だけでなく、その他の部品特性もOpenBOMへそのまま入力することができたため、部品ごとに材料特性を入力するために要する時間を節約することができました。多段階の製品構造を持つことは素晴らしいことです」と述べている。
OpenBOMによって実現するもう一つの重要なデータワークフロー引き継ぎプロセスは、製造情報を下流工程へもたらすことで、チーム内または複数のチーム間で容易かつ迅速にデータを共有できるようになる。
Durango Driveline社代表取締役のMichael Whitcomb氏は、「製造業ビジネスにおいて、Fusion 360設計段階で必要な製造情報を必要な場所へOpenBOMが正確にもたらしてくれることを非常に高く評価しています。常に記録をつけておく必要のある顧客が多数存在し、また時間と精度の双方を重視しています。OpenBOMであれば、個々のBOMをクリック1回でたやすく更新することができます。部品とサプライヤー情報を全てOpenBOM内で維持することで、在庫を計画し、必要に応じて発注書を作成することができます」と述べている。

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