Autodesk社が製品データ管理ソフトウェア「Autodesk Vault 2022」を発表
2021年 4月19日
Autodesk社 2021年4月12日
Autodesk社は2021年4月12日、同社製製品データ管理ソフトウェアの最新版となる「Autodesk Vault 2022」を発表した。Inventorユーザーであれば、Vaultがこれまで以上にモダンで、連携しやすく発見に満ちていると評価するだろう。Vault 2022はより高速なワークフローと、モバイルアプリやwebブラウザーを使用していつでも、どこでも設計データへの作業を可能にする機能をお届けする。
Vault 2022がコラボレーションをこれまで以上に容易にする
Vaultデータ管理ソフトウェアはコラボレーションを改善する機能でこれまでにも知られてきた。Vault 2022ではコラボレーションがますます容易になる。より価値のある機能を優先するために、Vault製品チームはユーザーの役割に基づいて新機能開発と機能強化を行った。いずれの役割においても機能の適切なセットとその機能に対する最高の技術により、一層の効率化が可能になる。新機能のサマリーは以下の通り。
自身の作業に集中
Inventorおよびその他のCAD設計ツールを使用しているオーサーは、確実に自身の作業に集中することができる。Vault 2022では、よりよく統合されたデータエクスペリエンスおよびBOMバリアント管理機能により、より多くの設計データにアクセス可能になる。これによってCAD上での作業時に設計データとのより良いつながりが生まれ、自身の作業遂行のためにより多くの時間を費やすことが可能になる。
デプロイメントの最適化とチームのより良い管理
管理者の、オーサーそのほかへのエクスペリエンス全体がスムーズに機能しているかの確認を支援するために、管理エクスペリエンス全体がモダン化された。認証オプション、複製、ユーザー・グループ管理の改善などがそこに含まれる。デプロイメントの最適化とより効率的なチーム管理が可能になる。
エンジニアリングデータにどこからでもアクセスと作業が可能に
CADユーザーでないメンバーであっても、オフィスや外出先にてエンジニアリングデータへのアクセスと作業が可能になる。Vaultモバイルアプリや新しいブラウザーエクスペリエンスにより、リアルタイムデータにつながっていられるようになる。店内、オンサイト、顧客との打ち合わせに設計データを持ち運び、どこにいても作業を続けることが可能になる。
InventorモデルステートとVault 2022での新しく便利なワークフロー
Inventorの新機能であるモデルステートは、最も要求されていた機能のひとつである。単独のInventorドキュメント内に部品やアセンブリの複数の代替案を作成することが可能になる。この新しいワークフローは、設計のエンジニアリング、管理、製造するための利便性の高い方法を提供する。
これまで以上に生産性の高いワークフローのために、VaultはInventorモデルステートをサポートする。Inventorでの作業時、Vaultから別々のモデルステートを適用してファイルを開くことが可能になる。その後アセンブリにモデルを配置することができる。また各モデルステートはより効率的なBOMバリアント管理のために、Vault item master内に適切な部品番号とメタデータ付きで履歴が保存される。
重複検索での新フィルターを使用してより多くの時間を節減
Inventorの重複検索パネル上で、重複検索結果をフィルターすることが可能になる。重複検索基準を拡張するために、新しいフィルターが追加された。検索実行後、同一材料、反転部品、完全一致といったさまざまな基準に基づいて検索をフィルタリングすることが可能になる。
ユーザー・グループ管理を使用したコスト低減と生産性向上
管理者が生産性向上のためにユーザー、グループおよびプロフィール属性をより容易に管理することが可能になる。Vaultはシステム管理コスト低減のために、アクティブディレクトリとの統合の改善と内外のユーザーに対する柔軟な認証を提供する。
複製技術強化を使用したデータベース保守の単純化
Vault 2022はマージレプリケーション技術を、データがほぼ瞬間的に同期されるトランザクションレプリケーションSQL技術に置き換える。この機能強化によりデータベース複製保守環境が単純化され、管理の総合コストが低減される。
Vault 2022 webブラウザーエクスペリエンスを使用したデータへのアクセスと閲覧
Vault 2022リリースでは、Vault Thin Clientが刷新される。完全に改設計されたモダンインターフェイスが使用され、Vault Thin Clientは多くの新しく改善された機能を提供する。WebブラウザーとVaultログイン情報を使用するだけで設計データ、部品表、設計変更などへのアクセスと閲覧が可能になる。