Dassault Systemes社がより柔軟なSolidWorksのライセンスモデルを導入
2023年 2月27日
Dassault Systemes社 2023年2月17日
Dassault Systemes社は2023年2月17日、最新のSolidWorksのライセンスモデルを発表した。従来のライセンスモデルでは、ソフトウェアに多額の先行投資を行う必要があるため、小規模な企業では、エンジニアリング部門が業務遂行に必要な深さと幅を備えたCADや関連設計ツール機能を持てないことがしばしばあった。また、クラウドソフトウェアは柔軟なモデルを提供するものの、設計プロセスや重要な設計に関する知的財産をクラウドプラットフォームに移行することに抵抗を感じる企業もある。さらに、企業の作業量やニーズはプロジェクトごとに変化するため、1種類のソフトウェアライセンスが常に最適とは限らない場合もある。
そこでDassault Systemes社は、SolidWorksのポートフォリオの最新のライセンスを発表した。最新の期間限定ライセンスモデルは、全てのSolidWorksデスクトップ製品で利用可能で、SolidWorksのツールをより柔軟かつスケーラブルに調達する方法を提供する。この期間限定ライセンスでは、ユーザーはあらかじめ定められた更新可能な期間、SolidWorksを使用する権利を持つことができ、従来の永続ライセンスのようにツールの入手のために多額の初期投資を行う必要はない。Dassault Systemes社によると、この最新のライセンスモデルにより初期費用を削減できるとともに、SaaSモデルの利点として新しいリリースやアップグレードに即座にアクセスできるようになる。また、必要なときに必要な数だけユーザー数を増加できるため、従業員の異動や予測不可能な予算にも対応できる。
SolidWorksの期間限定ライセンスプランでは、必要に応じて設計、シミュレーション、製造、その他のSolidWorksの機能の追加や削除ができるため、ソフトウェアへのアクセスをビジネスニーズと一致させることで、ライセンスコストの最適化を図ることができる。有効期間については、内容に応じて3か月か1年間を選択できる。
新しいソフトウェアライセンスプランに関連するその他の利点は次のとおりである。
- 新しいリリースとアップグレードに即座にアクセス可能：これにより、最新の機能を利用しながら、アップデートをタイムリーに入手し、サービスパックを利用して重要な問題に対処することが可能となる。
- 現地テクニカルサポート：現地の付加価値再販業者（VAR）の認定エキスパートが提供する電話サポートなど、テクニカルサポートをライブで受けることができる。Dassault Systemes社は、400社にのぼるSolidWorks VARとの関係を維持している。
- リソースへのアクセス：最新プランでは、SolidWorksユーザーフォーラムやナレッジベース、ならびにQ&A、ヘルプトピック、テクニカルヒントなどの技術データを検索できる広範なライブラリをはじめとするオンライントレーニングやリソースに毎日24時間無制限にアクセスすることができる。
- 認定試験：ユーザーは、SolidWorks認定プログラムを通じて自分の能力を確認し、プロとしての専門知識を証明することができる。その準備のため、ユーザーは認定関連の資料やテストなどのリソースを活用し、学習することができる。
- SolidWorks Visualize：ProfessionalまたはPremiumの期間限定ライセンスでは、この機能にアクセスして3Dデータの写真品質のイメージを作成することができ、コラボレーションとモデルの共有が円滑に行えるようになる。