プリンストン大学の研究者が伸縮性と柔軟性を備えたプラスチックを製造する3Dプリント技術を開発
2024年12月24日
プリンストン大学 2024年12月16日
プリンストン大学によると、同大学の技術者たちが、伸縮性と柔軟性をプログラムした柔らかいプラスチックを製造するための3Dプリント技術を開発した。この開発は、局所的に調整可能な機械的特性を持つソフトマテリアルを、手頃な価格で、かつ産業用に拡張可能な方法で作成することを目的としたもので、研究者は材料の内部構造に着目し、伸縮性のあるポリマー内に、髪の毛より細い厚さ5~7ナノメートルの硬い円筒構造を形成するブロックコポリマーを入れ、3Dプリントを用いてこのナノスケールの円柱を配向させて、一方向には硬いが、他のほぼすべての方向には柔らかく伸縮性のある3Dプリント材料を作り出した。この円柱はさまざまな方向に配向でき、物体のさまざまな領域で硬さと伸縮性を発揮するソフトな構造が実現した。この手法は、ソフトロボットや丈夫で軽量なヘルメットなど多くの用途が考えられるという。