WestDev社がPCB設計ソフトウェアの「Pulsonix v13.0」をリリース

2024年10月21日

WestDev社 2024年10月10日

WestDev社が、同社製PCB(プリント基板)設計ソフトウェアの最新版となる「Pulsonix v13.0」を発表した。

「新しいIDXコラボレーションインターフェイスを使用したMCADとの緊密な統合により、設計の反復機能を備えた合理化されたオプションがユーザーに提供されることになります」と、PulsonixのマーケティングディレクターであるBob Williams氏は述べる。「ECAD/MCAD設計プロセスが大幅に改善されており、生産性が飛躍的に向上します。また、Pulsonix 13.0では、配線、視覚化、リビジョン管理も改良されており、機能豊富なツールがさらに強化されていますが、これはお客様のニーズに応える製品開発に専心する当社の姿勢を反映したものとなっています」。

Pulsonix V13.0には、以下の新機能が搭載されている。

IDXコラボレーション

双方向のIDXコラボレーションインターフェイスの導入により、MCADがPCB設計者にとってさらに近いものとなった。IDXは、増分設計交換というその利点により、ECADからMCADへのシームレスなデータ交換を実現し、変更のたびに大規模な設計転送を行うことが不要になる。変更は、各アクションの承認または拒否とともに追跡および確認できる。これは、PCB設計環境内から全てを行える、より効率的で体系的な設計アプローチを意味する。

フォトリアルな機能を備えた強化された3Dエンジン

強力なPulsonix 3Dエンジンを活用することで、PCB設計のフォトリアルな3Dレンダリングの視覚化が可能になった。レイトレーシングとパストレーシングのアルゴリズムの導入により、設計に生命が吹き込まれる。また、Pulsonix 13.0では3Dエンジンがさらに強化されており、リジッドフレキシブル基板の設計時に追加のパラメータを使用できるようになっている。中立軸値の定義によって、形状の表面内の平面詳細がより正確になり、材料を曲げた際でも平面は張力や圧縮を受けず、曲げられた形状の「真の」長さとなる。現実的なソルダーマスク層、透明性、不透明性の設定の表示と組み合わせることで、重要な設計で高い精度が得られる。

インピーダンス制御配線

ネットに定義されたインピーダンスに基づくトラック幅が必要な場合、トラック編集を開始すると、この新しいインピーダンス制御配線機能を使用してトラック幅が動的に計算される。制約マネージャーでインピーダンスルールを定義し、レイヤー材質、素材の厚さ、誘電率とともに、手動でトラック配線を行うと、自動的に計算が開始される。これにより、設計時間が短縮され、設計精度が向上する。

Pulsonix Vault

バージョン13.0ではPulsonix Vaultに新機能が追わり、Vaultがさらに洗練され、使いやすくなった。Vaultアイテムの権限とステータスが追加されたほか、監査証跡からの検索、MCADモデルの切り離し、ビューのみの機能、差し替えとしてのチェックイン、タイプ別のライブラリエクスポート機能も追加されている。Pulsonix Vaultは、Pulsonixの全てのバージョンに無料で提供されるオプションである。

前出のWilliams氏は、「今回の大幅なアップデートでは、製品全体にわたって幅広い機能強化と新機能が提供されており、エンジニアは設計を容易に作成し、パフォーマンスの向上によりワークフローを合理化できるようになります」と語る。

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