ケンブリッジ大学が製造・修理の精度を向上させるレーザー支援コールドスプレーを開発
2025年 7月15日
ケンブリッジ大学 2025年7月9日
ケンブリッジ大学製造研究所(IfM)内の産業フォトニクスセンター(CIP)が、レーザー支援コールドスプレー(LACS)と呼ばれる積層造形技術を開発した。LACSは、超音速の粉末流をレーザーで局所的に加熱し、金属やサーメットを堆積させて部品の製造、コーティング、修理を行う積層造形技術で、より低い粒子速度で堆積を行い、堆積効率と結合強度が向上する。また、セラミック合金、耐火金属、酸化抵抗合金など、従来の冷間噴射では接着性が低い硬質で難加工な材料の堆積も可能になる。さらに、コーティングを1時間あたり最大10kgの速度で塗布でき、必要なガス温度も従来の冷間噴射の最大1200°Cと比較して400~700°Cと低く、電力消費の低減とシステム設計の簡素化が実現する。このようなLACSは、航空宇宙、エネルギー、バイオメディカル、プロセス製造など多様な産業分野での応用が期待されている。