マサチューセッツ工科大学とハッソ・プラットナー研究所が3Dプリントシステム「SustainaPrint」を開発
2025年 9月19日
マサチューセッツ工科大学 2025年9月10日
マサチューセッツ工科大学とドイツのハッソ・プラットナー研究所の研究者らが、環境に優しいフィラメントと高強度のフィラメントを組み合わせる3Dプリントシステム「SustainaPrint」を開発した。大半の3Dプリンターは石油由来のプラスチックに依存しており、持続可能なフィラメントは必要な強度を欠くことが多い中、SustainaPrintはソフトウェアとハードウェアを組み合わせ、材料使用を最適化することでこの問題に対処する。SustainaPrintは、有限要素解析を用いて設計上の高応力領域を特定したうえで、その部分は耐久性プラスチックで補強し、残りの部分は環境に優しいフィラメントでプリントする。大きな応力がかかる部分のみを補強することで、材料使用量を削減しつつ構造的安定性を維持する。研究者らはSustainaPrintをオープンソースとして公開し、ソフトウェアとテストツールキットの両方を一般に提供することを計画している。