アルゴンヌ国立研究所の研究者らが金属3Dプリント時の転位をリアルタイムで観察
2025年 9月26日
アルゴンヌ国立研究所 2025年9月20日
米国エネルギー省傘下のアルゴンヌ国立研究所、オークリッジ国立研究所および他大学の研究者らが、3Dプリント中の金属の微細構造がリアルタイムで変化する様子を観察するという画期的な科学的進歩を達成した。これまで3Dプリント部品の微細構造はプリント終了後にしか分析できなかったが、今回の研究ではアルゴンヌ国立研究所の先進光子源(APS)を活用して、リアルタイムのX線回折法でプリントプロセスを追跡し、転位がいつ、どのように形成・拡散されるかが直接測定され、転位は金属が液体から固体に変化する瞬間に形成されることが明らかになった。この研究で得られた理解は、エンジニアが3Dプリント部品の強度と信頼性を向上させるのに役立つとみられる。