Datakit社がデータ変換ソリューションのversion 2025.2をリリース
2025年 4月21日
Datakit社 2025年4月15日
Datakit社は2025年4月14日、同社製データ変換ソリューションの最新版となるversion 2025.2のリリースを発表した。このアップデートにより、対応する2次元エンティティおよび機能寸法公差(FDT)データが拡大する。ユーザーは3D設計ファイルに埋め込まれたより広範な技術図面情報を取り込んで処理できるようになり、設計、製造、ドキュメント作成のワークフローにおける互換性、相互運用性、ユーザビリティが向上する。また、新バージョンでは、Inventor、Creo Parametric、Revitなどのファイル形式におけるPMI要素のサポートが追加されたほか、SOLIDWORKSユーザー向けのコンフィギュレーションのトレーサビリティが向上している。
FDT情報は、通常PMI(製品製造情報)として知られ、3D設計ファイルで利用可能な技術図面情報である。これらは、Datakitのコンバータが利用できる幅広いエンティティを次のようにカバーしている。
- カートリッジには、名前、設計会社、設計者名、作成日と変更日、履歴インデックス、ファイル形式、スケール、重量、材料、部品ID、公差、図面参照番号、測定単位など、部品やアセンブリに関連する情報が含まれる。
- 図面には、さまざまなビューから部品とその外形を表現するために使用される各種のジオメトリカーブ(線、ポリライン、円、NURBSなど)のほか、断面図、画像、軸、タッピングライン用のハッチングを含めることができる。
- 直線、直径、半径を含む寸法は、テキスト、延長線、矢印を使って表現され、公差値を含めることができる。
- ジオメトリ公差とデータム参照は、形状、位置、同心度などの側面を示す。データム参照は任意とすることができる。
- 注釈エンティティには、矢印の有無にかかわらずテキスト、吹き出し、溶接または表面仕上げ記号、構造化データを含む表が含まれる。
より多くの2次元エンティティおよびPMIエンティティの活用
新しいversion 2025.2では、処理できる2次元平面エンティティやPMIのリストがさらに拡張され、例として以下などが含まれるようになった。
- Inventorの溶接シンボル
- Creo Parametricの断面図、画像、表の色、フォントなどのビュー関連情報。
また、Revit version 3.0のアセンブリにおけるPMIの処理も改善されている。
これらの2次元エンティティやPMIは、グラフィカルな目的にも、測定や製造作業にも使用できる。
選択したさまざまなコンフィギュレーションのトレーサビリティを促進
最近の機能強化により、SOLIDWORKSユーザーには高い柔軟性が提供されるようになり、ステータスに関係なく、さまざまなタイプのコンフィギュレーションを取得できるようになった。また、アセンブリビューを含む複数のビューにもアクセスできる。
最新のCADバージョンとの相互運用性を確保
version 2025.2では、各種ソフトウェアの最新バージョンとの互換性が確保されている。
読み込みモード
- CATIA V5-6R2025
- Fusion 360 version 2.0.21538まで
- Parasolid version 37.1まで
- Unigraphics/NXのNX 2412 Series(version 2412.3000)まで
書き込みモード
- IFC2x3に加え、IFC 4が追加
- JT 10.10