IronCAD社がCADソフトウェア「IronCAD 2025 Product Update 1」をリリース
2025年 5月20日
IronCAD社 2025年5月12日
IronCAD社が、同社製CADソフトウェア「IronCAD 2025」のアップデート版となる「IronCAD 2025 Product Update 1」を発表した。最新のアップデートであるIronCAD 2025 Product Update 1(PU1)では、エンジニアや設計者の効率性、柔軟性、精度を最大化するために設計された各種モジュールに大幅な機能強化が導入されている。
IronCAD 2025 PU1の主なハイライトは次のとおりである。
高度な配管モジュール
IronCADの新しい配管モジュールは、業界標準のツールボックス、自動ルーティング機能、動的な更新機能を備え、精密配管設計を効率化する。これによりエンジニアは、正確で効率的な配管レイアウトのための強力な機能を利用できるようになった。
ツールボックスブラウザによるコンポーネント管理の強化
新しいアドバンスト・ツールボックスブラウザは、コンポーネントのカスタマイズと管理を簡素化するもので、パラメトリックコンポーネントを保存して、直感的なドラッグ・アンド・ドロップ機能で設計に簡単に統合できる。
設計機能全般の向上
PU1では、TriBall寸法制約の制御強化、干渉チェック時のアイテム除外、Excelとの統合によるパラメーター管理の向上が導入されている。これらの機能が進化したことで、複雑な設計環境における柔軟性と精度が大幅に向上する。
スケッチとシートメタル機能の強化
スケッチ機能の強化により、グラフィカルな精度の向上、ボックス選択の効率化、高度な寸法編集が可能になる。さらに、シートメタルの改良により、ソート/フィルタリング機能が向上し、革新的なTear Bend機能、マイターサポートの改善が実現している。
構造化部品と図面環境のアップグレード
構造設計では、プロパティ管理の簡素化とトリミング機能の向上が実施され、多くのメリットが提供されるようになった。また、IronCADの図面環境では、一貫したビューラベル、カスタマイズ可能なハッチパターン、シートサイズの動的テキスト更新が導入されている。
インポート/エクスポート機能の向上
相互運用性を拡大するため、PU1では3DXMLファイルのインポート/エクスポートがサポートされ、よりスムーズなデータ交換が可能になった。また、アニメーションをMP4形式でエクスポートできるようになり、プラットフォームを超えたコラボレーションとコミュニケーションが強化された。
IronCAD社の製品・戦略担当シニアバイスプレジデントであるCary O'Connor氏は、「IronCAD 2025 PU1は、ユーザーエクスペリエンスと機能性を継続的に向上させるという当社のコミットメントを強調するものです。これらのアップデートは顧客の進化するニーズに直接応えるものであり、設計プロセスにおいてより高い精度、生産性、革新性を実現します」と述べている。
IronCAD 2025 PU1は現在ダウンロード可能である。