PTC社がCADソフトウェア「Creo 12」を発表
2025年 6月10日
PTC社 2025年6月5日
PTC社は2025年6月4日、同社製CADソフトウェアの最新版となる「Creo 12」を発表した。Creo 12では、エンジニアリングチームの生産性と協業を向上させるため、設計、シミュレーション、製造機能のアップデートが行われている。
- 使いやすさと生産性の向上：Creo 12には、ユーザーから多く要望が寄せられていた機能が追加された。これらの機能には、フィーチャープリセット、マルチボディ部品に基づくアセンブリ、シートメタル設計のアップデート、高度なサーフェスモジュールのアップデートなどが含まれる。
- 複合材料設計と製造の高度化：新しいツールと機能の強化により、品質を損なうことなく複合材料の開発を加速し、複合材料構造の設計と製造において市場をリードする精度と性能を実現した。
- AI駆動型ジェネレーティブデザインの強化：Creoの受賞歴のあるAI駆動型ジェネレーティブデザイン機能に熱物理学が追加された。Ansysのリアルタイムシミュレーションでの自動コンタクト生成により、設計の反復と最適化がさらに迅速に行えるようになった。
- 電気化対応設計：Creo 12では、Creoの組立設計の強みがケーブルハーネスへと拡張され、コラボレーションが簡素化されるとともに、ハーネス組立の複雑さが低減された。
Creo 12では、PTCの製品ライフサイクル管理（PLM）ソリューションであるWindchillにおけるCreoモデルとエンジニアリング材料データ間の新たなリンクも導入されている。これにより、材料の選択や、二酸化炭素排出量などの環境への影響をより明確に把握できるようにすることで、持続可能性に関する取り組みを支援する。
また、クラウド対応のコラボレーションとライセンス管理ツールを提供するCreoのSaaS版「Creo+」の最新バージョンも利用可能となっている。