仮設構台の設計・3D CAD Ver.10がリリース

FORUM8新製品情報2021年4月:仮設土工スイート バンドル製品

「構台」「路面覆工」および「仮桟橋」の設計計算・図面作成プログラム。「構台」(建築系での呼称)および「路面覆工」「仮桟橋」(土木系での呼称)の設計計算が可能です。

各種荷重(トラック、クローラクレーン、トラッククレーン)は、基準値または登録値が使用でき、設計項目として、(1)覆工板の設計、(2)部材の設計(注1)が行えます。仮設工図(仮設構台、仮桟橋)のCAD作図に対応、覆工板、根太(覆工受桁)、大引(はり)、支柱(くい)、水平つなぎ材、垂直ブレース・水平ブレース、横継ぎ材の作図を行います。

  • (注1)根太(覆工受板)の設計、大引(はり)の設計、支柱の設計、杭の支持力、水平つなぎ材の設計、垂直・水平ブレースの設計、接合部の設計、土留め壁の設計(鉛直力のみ)

メイン画面

製品構成別対応機能
製品機能旧製品
仮設構台の設計・3D CAD Lite構台・路面覆工・仮桟橋の設計計算、図面作成仮設構台の設計
仮設構台の設計・3D CAD StandardLite版機能、2次元フレーム解析

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仮設構台の設計・3D CAD Ver.10.0.0 改訂内容

Standard

  1. 支柱および支柱杭の使用部材として鋼管の入力に対応
  2. 支柱がH鋼の場合における敷桁基礎の検討に対応

Lite

  1. 乗り入れ構台本体の部材照査(覆工板を除く)においてトラック荷重としてL荷重の入力に対応
  2. トラッククレーン荷重について作業時アウトリガーが6軸の場合に対応
  3. 3Dアノテーション(寸法表示)/3Dアトリビュート(属性表示)に対応

プログラムの機能と特長

機能(Standard版)

2次元フレーム解析

覆工板、根太を除いた大引、構台支柱、垂直ブレース、水平つなぎを対象に1構面を2次元でモデル化し、フレーム解析結果を用いて構台支柱以降の部材の算定を行えます。

モデル化に際し、各部材の重量を考慮する必要がありますが、それらは形状と鋼材種類から自動計算され、死荷重として載荷されます。モデル化したデータは(*.es)ファイルで出力することができ、「Engineer's Studio」を利用することで、より発展的な解析を行えます。

フレーム解析例

傾斜地盤の考慮を行えます。斜面上の仮設構台に対応するために、傾斜地盤に沿って、地盤ばねを設置するようにフレームモデルを作成しています。

  • 上部工が偏心して配置される場合

  • 斜面上の仮設構台3D図

地震時の検討

フレーム解析を用いて、「仮橋」の地震時の影響を考慮可能です。地震時の検討では、下表のように考慮する作用力が異なります。地震時慣性力は、プログラム内部で計算している固定荷重の値と指定された設計水平震度を用いて自動計算し、部材に載荷します。基本的には活荷重に起因する慣性力は考慮しなくてよいものとされていますが、本製品では設定に応じて重機の重量に起因する慣性力についても考慮することができます。

考慮する作用力
荷重常時地震時
部材の固定荷重(死荷重)
橋面死荷重(左右)
群集荷重×
重機の鉛直方向作用力○(注1)
水平成分(水平係数による)×
部材の固定荷重に起因する慣性力×
重機の重量に起因する慣性力×○(注1)
任意鉛直荷重○(注1)
任意水平荷重
  • (注1)任意設定が可能。

下図は常時と地震時の解析結果を並べたものですが、地震時は常時と比べ、水平力の影響が大きく出ていることが分かります。また、「解析条件」画面で検討方向を両方向とした場合に、(左→右)、(右→左)の各方向について解析し、計算結果を表示することができます。

解析結果(左:常時、右:地震時)

左右両方向の照査結果

機能(Lite版)

  • 仮設構台(乗り入れ構台、路面覆工)の設計計算のほとんど全てをカバー、建築・土木の両分野の規準に対応しています。
  • 各部材の応力が最大となる載荷状態をプログラムで計算します。
  • 各部材の使用材料の自動決定機能があり、効率的な設計が行えます。また、各部材ごとに入力を変更し再計算することが可能で、使用材料を指定可能です。
  • 主な活荷重(自動車荷重、建設用重機荷重)として、トラック荷重、トラッククレーン荷重、クローラ荷重(線荷重扱い、または、分布荷重扱い)をサポートしています。これらの活荷重において、一般に使用される機種について、内部に値を持っているほか、荷重を登録することにより、任意の機種についての検討を行えます。群集荷重を各重機荷重における非載荷幅区間に考慮することもできます。
  • 覆工板は、2m / 3mに対応。それぞれの支間の覆工板について、載荷荷重を考慮するか、考慮しないかを指定することができます。(4.0m覆工板については、「形状入力および下部構造の設計計算」に対応)
  • 根太(覆工受桁)、大引(はり)の設計では、トラック、クローラクレーン作業時、トラッククレーンの荷重の橋軸直角方向並びに橋軸方向の載荷制限範囲を指定することができます。
  • たわみの計算で、活荷重が一個載荷された場合に集中荷重扱いのたわみ計算に対応、また、活荷重以外に、死荷重の考慮が可能。
  • 支柱(くい)基礎として、支持杭とコンクリート基礎を検討可能です。
  • 支柱の計算で、有限長の扱い(地方建設局土木工事設計便覧による簡易法)に対応。
  • 各部材断面は、載荷荷重の種類および載荷状態により、自動決定し、その載荷状態の計算結果を説明図入りで出力します。特定の載荷荷重に着目したい場合は、ほかの載荷荷重について載荷なしとするか、各荷重の登録の項で分担率を指定することで可能です。
  • 水平継材の接合部照査、水平ブレース材の部材照査・接合部照査に対応しています。
  • 仮設形式が「路面覆工」の場合に、UC-1「土留め工の設計・3D CAD」の入力データ(*.F8L)を作成することができます。

影響線解析ツール

計算書に出力されている構造、並びに載荷状態を入力することで、算出過程の内訳を生成し計算書出力を行いますので、これによって設計者の側で反力値の検証を行えます。

  • 影響線解析ツール

  • 影響線解析反力算出図

任意分布荷重

任意荷重に対して以下のような機能に対応しています。

  • 衝撃係数の考慮に対応
  • 固定荷重とは別の水平係数の設定に対応
  • たわみの計算に考慮する設定を追加

これにより、例えば従来は重機と同時載荷でしか考慮できなかった群集荷重を任意鉛直荷重として設定することによって、重機なしの単独載荷での設計が可能となるなどより多彩なケースに対応した設計が可能です。

任意鉛直荷重

適用範囲

構造形式

根太(覆工受桁)間隔0.001m~30.000m
根太(覆工受桁)本数2本~50本
覆工板配置枚数1~29枚
支柱杭本数2~21本
支柱杭間隔0.5m~35.0m(橋軸方向)
幅員2.0m~27.0m(横断方向)
構台高さ方向段数1段~20段
構台高さ間隔0.1~15.0m(注1)
  • (注1)垂直ブレースのない形状(水平つなぎ材のみ設置)に対応。

載荷荷重

  1. トラック荷重:TT43・T25・T20・T14・生コン車(3or5立方メートル)・残土トラック
  2. クローラクレーン荷重:D408S・P & H440S・P & H335AS・P & H325
  3. トラック(ラフター)クレーン荷重:NK-300・NK-350・ラフター20t・ラフター25t・ラフター40t

上記のほか、登録した荷重を使用可能。

使用部材

覆工板・根太(覆工受桁)・大引(はり)・支柱(くい)・水平つなぎ材・水平ブレース・垂直ブレースについて設計計算を行います。トラック(ラフター)クレーン作業時に、覆工板では強度が不足する場合、補強桁の検討が可能です。大引(はり)についてはH鋼を使用するか、片溝形鋼を使用するか指定することができます。任意の部材も登録することができます。メトロデッキの設計も可能です。

各部材の載荷荷重の載荷状態

各部材「覆工板、根太(覆工受桁)、大引(はり)、支柱(くい)」についての載荷荷重は、次の7通りの載荷状態が可能です。

  • 自動車荷重
  • クローラクレーン作業時(前方吊)
  • クローラクレーン作業時(側方吊)
  • クローラクレーン作業時(斜方吊)
  • クローラクレーン走行時
  • トラッククレーン走行時
  • トラッククレーン作業時

また、載荷状態の全方向「根太(覆工受桁)に平行、根太(覆工受桁)に直交」に対応しています。

図面作成

仮設工図(仮設構台、仮桟橋)の図面生成に対応。

1.作図対象

覆工板・根太(覆工受桁)・大引(はり)・支柱(くい)・水平つなぎ材・垂直ブレース・水平ブレース・横継ぎ材・コンクリート基礎のアンカーボルト取り付け詳細図

2.作図内容

幅員方向断面図・幅員直角方向断面図・平面図・設計条件表・柱状図

  • 主要部材数量表…対象部材:覆工版、根太(覆工受桁)、大引(はり)、支柱(くい)。覆工版は合計面積、根太・大引・支柱は鋼材長を算出します。
  • 数量計算内訳書の印刷に対応。

3.以下の基準に従った属性(線属性・レイヤー属性など)で図面の作成が行えます。

  • 国土交通省「CAD製図基準(案)」平成16年6月版
  • 日本道路公団「調査等業務の電子納品要領(案)」平成17年4月版

構台Type1+支持杭+期限付きS61 図面

構台Type1+支持杭+仮設指針 図面

路面覆工+コンクリート基礎+仮設指針 図面

設計調書出力

あらかじめ用意してあるテンプレートを用いて、設計条件、図、計算結果などを自動的に反映した設計調書の出力に対応しています。

  • * 設計調書の出力は、当製品と別に「調表出力ライブラリ Ver.2」をインストールする必要があります(本プログラムのみでは動作しません)。

設計調書

適用基準および参考文献

適用基準

  • 一般社団法人 日本建築学会 乗り入れ構台設計・施工指針 平成26年11月
  • 一般社団法人 日本建築学会 期限付き構造物の設計・施工マニュアル・同解説-乗り入れ構台- 昭和61年12月
  • 首都高速道路公団 仮設構造物設計規準 平成15年5月
  • NEXCO 設計要領第二集 平成18年4月
  • 日本道路公団 設計要領第二集 平成12年1月
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書・同解説(共通編・下部構造編) 平成24年3月
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路土工・仮設構造物工指針 平成11年3月
  • 一般社団法人 日本建築学会 山留め設計施工指針 平成14年2月
  • 公益財団法人 鉄道総合技術研究所 鉄道構造物等設計標準・同解説 開削トンネル 平成13年3月

参考文献

  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書・同解説(共通編、鋼橋編) 平成24年3月
  • 国土交通省 近畿地方整備局 設計便覧(案) 第1編 共通編 第2章 仮設構造物 平成24年4月
  • 一般社団法人 日本建築学会 鋼構造設計規準第2版 1973年5月
  • 公益社団法人 日本道路協会 共同溝設計指針 昭和61年3月
  • 東日本旅客鉄道株式会社 設計マニュアル 第4巻 仮設構造物編 2004年
  • 公益社団法人 日本道路協会 雑誌「道路」 1999年5月
  • 一般社団法人 日本建築学会 建築基礎構造物設計指針 2003年2月
  • 疑問に答える路面覆工・仮桟橋の設計・施工ノウハウ 近代図書 2004年4月

製品価格

仮設構台の設計・3D CAD Ver.10 Standard398,000円(税別)
仮設構台の設計・3D CAD Ver.10 Lite248,000円(税別)

フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。

仮設構台の設計・3D CAD Ver.10 Standard159,200円(税別)
仮設構台の設計・3D CAD Ver.10 Lite99,200円(税別)

サブスクリプション価格

対象製品初年度
サブスクリプション契約
サブスクリプション
契約1年
仮設構台の設計・3D CAD Ver.10 Standard無償159,200円(税別)
仮設構台の設計・3D CAD Ver.10 Lite99,200円(税別)
仮設構台の設計・3D CAD Ver.10
Standard フローティング
222,880円(税別)
仮設構台の設計・3D CAD Ver.10
Lite フローティング
138,880円(税別)

サポート内容

  • バージョンアップ無償提供
  • 電話問い合わせテクニカルサポート
  • 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
  • ダウンロードサービス
  • 保守情報配信サービス

本製品を除くお得なスイート製品については、製品情報にてご確認ください。

仮設土工スイート 製品情報