補強土壁の設計計算 Ver.7がリリース

FORUM8新製品情報2022年9月:仮設土工スイート バンドル製品

「補強土壁の設計計算」は、盛土材料中に鋼帯等の補強材を挿入することにより盛土全体の安定性を高める土構造物「補強土壁」の内的安定、外的安定、全体安定の検討を行うプログラムです。

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補強土壁の設計計算 Ver.7.0.0の改訂内容

  1. ジオテキスタイル工法、二重壁ジオテキスタイル工法の防護柵基礎に対応
  2. 多数アンカー工法の選定部材直接指定に対応

プログラムの機能と特長

機能概要

帯状鋼材工法、ジオテキスタイル工法、多数アンカー工法、二重壁ジオテキスタイル工法による設計に対応しています。内的安定に対する検討、外的安定に対する検討、全体安定に対する検討に対応しています。

また帯状鋼材工法、多数アンカー工法では、基礎フーチングの安定検討に対応しています。

土質ブロック入力画面

基本条件画面

基礎入力画面

対応工法

  • 帯状鋼材工法(補強土<テールアルメ>壁工法 設計・施工マニュアル 第4回改訂版)
  • ジオテキスタイル工法(ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル 第2回改訂版)
  • 多数アンカー工法(多数アンカー式補強土壁工法 設計・施工マニュアル 第4版)
  • 二重壁ジオテキスタイル工法(アデムウォール<補強土壁>工法 設計・施工マニュアル)

二重壁ジオテキスタイル工法において、地震時には外壁と補強領域は一体的に挙動します。そのため外的安定計算に用いる仮想擁壁の考え方を拡張し、壁面材と排水層を考慮して検討できるように対応しました。仮想擁壁形状算定時に、外壁と壁面排水層を含めた底版幅で重量を算定します。

多数アンカー工法において、載荷荷重の考慮方法を拡張し、複数パターンの荷重を考慮できるように対応しました。載荷荷重ケースごとに、各段のタイバー位置に作用する載荷荷重を個別に算出し、壁面に作用する土圧の算出時に、それぞれ算出された載荷荷重の合計値を用いて増分を算定します。

  • 二重壁ジオテキスタイル工法時の仮想擁壁形状

  • 多数アンカー工法時の載荷荷重

補強土壁天端上の防護柵基礎

道路に適用される補強土壁では、一般的に車両や通行者の安全のため路肩に防護柵を設置します。本製品では壁面の上部の笠コンクリートの直上に、支柱のための独立防護柵基礎を設置した場合の検討に対応しました。

型独立防護柵基礎の検討が可能です。また補強土壁の設計では、防護柵基礎による地盤反力や衝突荷重を考慮した部材の安全性の照査を行えます。

補強土壁天端上の防護柵基礎

内的安定の検討

内的安定では、補強材の位置や長さ、引き抜きに関する検討を行います。決定した補強材の位置、長さより外的安定の検討に使用する仮想擁壁形状を決定します。また、仮想擁壁形状を確認できるように、入力しながら内的安定の検討を実行することもできます。

部材材料画面

地震時慣性力算出用の設計震度については、地震規模、地域区分、地盤種別から内部計算することが可能です。

仮想擁壁の決定

内的安定検討結果

外的安定の検討

  • 内的安定の検討で決定した仮想擁壁形状に対して、一般的なコンクリート擁壁と同様の安定照査を行います。
  • 安定照査のうち、転倒に対する検討と滑動に対する検討では、仮想擁壁の自重と仮想擁壁背面に作用する土圧を外力として集計します。
  • 自重は仮想擁壁の範囲が全て盛土材料で満たされているものとして算出します。壁面コンクリートや基礎コンクリート、補強材の重量は自重に含みません。
  • 土圧に関しては、試行くさび法により適切に評価します。本プログラムでは、通常の盛土部土圧の他に切土部土圧での計算にも対応しています。また、粘着力や自立高さによる土圧の低減も評価することも可能です。

外的安定検討結果

土圧画面

全体安定の検討

  • 補強材の補強効果を考慮した、地盤全体のすべり破壊の検討を行えます。補強領域、支持地盤、背後盛土を含めた全体の安定を円弧すべり法によって照査します。
  • 円弧中心の格子範囲、すべり円の刻み幅等々詳細な設定を行えます。土質ブロックは、裏込め土と基礎地盤ごとに複数の土質ブロックを設定し照査を行うことが可能です。

円弧すべり

土質ブロック入力画面

全体安定の検討(簡易表示)

適用基準および参考文献

適用基準

一般財団法人 土木研究センター
  • 補強土(テールアルメ)壁工法 設計・施工マニュアル 第3回改訂版 平成15年11月
  • 補強土(テールアルメ)壁工法 設計・施工マニュアル 第4回改訂版 平成26年8月
  • ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル 改訂版 平成12年2月
  • ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル 第2回改訂版 平成25年12月
  • 多数アンカー式補強土壁工法 設計・施工マニュアル 第3版 平成14年10月
  • 追記(コンクリート製壁面材規格および補強材規格)平成24年4月
  • 多数アンカー式補強土壁工法 設計・施工マニュアル 第4版 平成26年8月
  • アデムウォール(補強土壁)工法 設計・施工マニュアル 平成26年9月
公益社団法人 日本道路協会
  • 道路土工 擁壁工指針 平成11年3月
  • 道路土工 擁壁工指針 平成24年7月
  • 道路橋示方書・同解説IV下部構造編 平成24年3月

製品価格

土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Advanced470,000円(税別)
土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Standard390,000円(税別)
土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Lite240,000円(税別)

フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。

土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Advanced188,000円(税別)
土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Standard156,000円(税別)
土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Lite96,000円(税別)

サブスクリプション価格

対象製品初年度1年
土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Advanced無償188,000円(税別)
土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Standard156,000円(税別)
土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Lite96,000円(税別)
土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Advanced フローティング197,400円(税別)
土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Standard フローティング218,400円(税別)
土留め工の設計・3DCAD Ver.17 Lite フローティング134,400円(税別)

サポート内容

  • バージョンアップ無償提供
  • 電話問い合わせテクニカルサポート
  • 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
  • ダウンロードサービス
  • 保守情報配信サービス

本製品を除くお得なスイート製品については、製品情報にてご確認ください。

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