擁壁の設計・3D配筋 Ver.24がリリース

FORUM8新製品情報2024年6月(仮設土工スイートに含まれる製品です)

適用基準や形状・土質などの入力項目を厳選し、必要最小限の入力のみに抑えました。自動配筋などの複数の自動設定機能も搭載しており、わずかな入力のみで概略的な設計を簡単に行えます。

また本製品では、UC-1設計シリーズ製品「擁壁の設計・3D配筋」とのライセンス連携に対応しています。擁壁の設計・3D配筋のライセンス認証中PCであれば、本製品を無償で利用できます。本製品で簡単に概略設計を行った後は、その結果をもとに「擁壁の設計・3D配筋」で詳細設計や計算書・図面出力といった流れで効率よく設計が行えます。

  • * 本製品の単体価格は、ページ後部に掲載しています。

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Ver.24.0.0 改定内容

  1. 擁壁の設計・3D配筋とUC-1 Cloud 自動設計 擁壁(Ver.2.1以降)のライセンスを統合。(Lite版)
    本製品のライセンスにて、PCやタブレット端末などでUC-1 Cloud 自動設計 擁壁を無償で利用することが可能です。フローティングライセンスの場合、端末の種類を問わずブラウザーでご利用いただけます。
  2. L2地震時照査(保耐法)拡張(Advanced版)
  3. U型擁壁の受働土圧(試行くさび法)対応(Standard版)
  4. U型擁壁の内壁形状拡張(Standard版)
  5. 盛土等防災マニュアル(令和5年11月版)対応(Lite版)

UC-1 Cloud 自動設計 擁壁とのライセンス連携対応

UC-1シリーズにUC-1 Cloud自動設計シリーズ(以下、UC-1 Cloud)を統合して「UC-1・UC-1 Cloud 統合版 擁壁」として「擁壁の設計・3D配筋 Ver.24」をリリースしました。統合に伴い、ライセンスをお持ちの方は、「UC-1 Cloud 自動設計 擁壁」が利用できるようになりました。リアルタイムのデータ共有、遠隔地からのアクセス、自動アップデート、強化されたセキュリティなど、Cloudによる多くのメリットがもたらされます。

「UC-1 Cloud自動設計 擁壁」の代表的な機能として、強力な自動設計機能が挙げられます。極めて簡易な入力から、構造設計図面集などをベースとした複数の実用的な設計例を提案します。UC-1 Cloudを活用することで、時間と労力を大幅に削減でき、設計の初期段階がスムーズに進行します。

図1:「Cloud自動設計 擁壁」による複数の提案例

地震時保有水平耐力法によるレベル2地震時計算拡張

地震時保有水平耐力法(以下、保耐法)によるレベル2地震時照査に関するさまざまな機能を改善しました。

竪壁の設計においては、設計震度khcの直接入力や複数配筋の指定に対応しました。竪壁保耐法では破壊形態に応じた震度を算出し、保耐法時水平震度khaが設計水平震度khc以上であることを照査していますが、これらの拡張でより柔軟な設計にも対応できるようになりました。計算書表示についても複数の改善を行っており、竪壁保耐法時の土圧の増分や、直接基礎時の底版保耐法における水平地盤反力の計算過程などの確認が容易になりました。

U型受働土圧の試行くさび法対応

U型受働土圧の算定手法として、新たに「試行くさび法」による計算も可能となりました。

試行くさび法は、壁下端から発生するすべり面の方向を種々に変化させ、それぞれのすべり面と壁背面に挟まれる土くさびに作用する力の釣り合いから壁に作用する土圧の極大値を求め、これを主働土圧や受働土圧とする方法です。試行くさび法を用いることで、地表面形状や載荷荷重の位置や幅を厳密に評価できます。

土地改良「水路工」では、フルーム構造の左右壁高が異なるなどで偏土圧が生じる場合について、水平反力を考慮した検討方法が記載されています。このときの水平反力は受働土圧の範囲以内とする必要があり、クーロン土圧公式による受働土圧係数を用いて求めることとされています。「擁壁の設計・3D配筋」でも、これらの記載に準拠してクーロン土圧公式を採用しています。

しかしながら、クーロン土圧公式を用いた従来の方法では、地表面形状は水平か一定勾配でなければならず、また、地表面載荷荷重も一様分布が前提となり、載荷位置や載荷幅を考慮することはできません。これに対して、「試行くさび法」による算定手法は、これらを厳密に評価できるというメリットがあります。

図2:試行くさび法による受働土圧(左)、地震時受働土圧(試行くさび法)連力図(右)

U型内壁形状拡張対応

内壁の勾配およびハンチを考慮できるよう機能を拡張しました。

内空部の内壁については、Ver.21より対応していますが、内壁の形状は矩形のみに限定しており、側面の勾配やハンチを考慮することができませんでした。Ver.24ではこれらに対応し、より現実的なモデル化が可能となりました。

図3:勾配付き内壁形状

盛土等防災マニュアル(令和5年版)対応

適用基準として「盛土防災」(旧「宅地防災」)に対応しました。

「宅地造成等規制法」の改正で「宅地造成及び特定盛土等規制法」(令和4年5月27日公布、令和5年5月26日施行)が制定されたのを受け、「宅地防災マニュアル」も「盛土等防災マニュアル(令和5年5月26日 国土交通省公開)」に改正されました。

これらの改正に伴い、「宅地防災マニュアルの解説」についても、後継本として「盛土等防災マニュアルの解説」(令和5年11月)が発行されています。

適用基準および参考文献

適用基準

土工指針
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路土工 擁壁工指針 平成11年3月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路土工 擁壁工指針 平成24年7月
道路橋示方書
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 IV下部構造編 平成24年3月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 V耐震設計編 平成14年3月
設計要領
  • 東・中・西日本高速道路、設計要領 第2集 -擁壁編- 平成28年8月
  • 東・中・西日本高速道路、設計要領 第2集 -擁壁編・カルバート編- 令和元年7月
  • 東・中・西日本高速道路、設計要領 第2集 -擁壁編・カルバート編- 平成18年4月
  • 東・中・西日本高速道路、設計要領 第2集 -橋梁建設編- 平成28年8月
  • 東・中・西日本高速道路、設計要領 第2集 -橋梁建設編- 平成18年4月
標準設計
  • 一般社団法人 全日本建設技術協会、土木構造物標準設計 第2巻 解説書(擁壁類) 平成12年9月
  • 一般社団法人 全日本建設技術協会、土木構造物設計ガイドライン 平成11年11月
  • 農林水産省構造改善局、土地改良事業標準設計図面集「擁壁工」 平成11年3月
土地改良
  • 農業土木学会、土地改良事業計画設計基準設計「農道」基準書・技術書 平成17年3月
  • 農林水産省農村振興局整備部設計課、土地改良事業計画設計基準及び運用・解説
  • 設計「水路工」基準・基準の運用・基準及び運用の解説 平成26年3月
  • 農林水産省農村振興局、土地改良事業計画設計基準 設計「水路工」基準書・技術書 平成13年2月
宅地防災
  • ぎょうせい、盛土等防災マニュアルの解説 令和5年11月
  • ぎょうせい、宅地防災マニュアルの解説 第三次改訂版 令和4年4月
  • ぎょうせい、宅地防災マニュアルの解説 第二次改訂版 平成19年12月
  • 大阪府建築都市部建築指導室、擁壁構造設計指針 平成14年5月
鉄道基準
  • 鉄道総合技術研究所、鉄道構造物等設計標準・同解説 土留め構造物 平成24年1月
  • 鉄道総合技術研究所、鉄道構造物等設計標準・同解説 基礎構造物 平成24年1月
  • 鉄道総合技術研究所、鉄道構造物等設計標準・同解説 コンクリート構造物 平成16年4月
  • 鉄道総合技術研究所、鉄道構造物等設計標準・同解説 耐震設計 平成24年9月
森林土木
  • 高知県版 森林土木構造物標準設計(擁壁編) 平成27年10月
  • 財団法人 林業土木コンサルタンツ、森林土木構造物標準設計 擁壁I 平成9年3月
自治体基準
  • 東京都、都市計画法・宅地造成等規制法・開発許可関係実務マニュアル 平成22年4月
  • 横浜市、宅地造成の手引き 平成24年4月
  • 名古屋市、宅地造成工事技術指針 平成20年4月
  • 京都市、京都市開発技術基準 平成21年3月
  • 川崎市、宅地造成に関する工事の技術指針 平成22年10月
  • 広島市、広島市開発技術基準 平成21年4月
  • 札幌市、宅地造成の手引き 平成26年2月
  • 神戸市、宅地造成工事許可申請の手引き 技術基準編 平成23年4月
  • 大阪府、擁壁構造設計指針(改訂版) 平成26年4月
  • 福岡市、福岡市開発技術マニュアル 平成28年4月
BIM/CIM基準要領
  • 国土交通省 3次元モデル成果物作成要領(案) 令和3年3月
  • 国土交通省 CIM導入ガイドライン(案) 令和2年3月
  • 国土交通省 3次元モデル表記標準(案) 令和2年3月
CAD
  • 国土交通省 CAD製図基準 平成29年3月
  • NEXCO CADによる図面作成要領(案) 平成29年9月
  • 土木学会 土木製図基準 平成15年5月

参考文献

  • 林道技術基準の解説・参考(溶込版) 令和3年3月
  • 公益社団法人 日本道路協会、落石対策便覧 平成29年12月
  • 公益社団法人 日本道路協会、杭基礎設計便覧 平成27年3月
  • 公益社団法人 土木学会四国支部、大型ブロック積擁壁 設計・施工マニュアル 平成16年6月
  • 公益社団法人 日本河川協会、建設省河川砂防技術基準(案)同解説 設計編[1] 平成9年10月
  • 現代理工学出版、もたれ式・ブロック積擁壁の設計と解説 平成2年3月
  • 理工図書、続・擁壁の設計法と計算例 平成10年10月
  • 公益社団法人 土木学会、[2002年制定]コンクリート標準示方書 構造性能照査編 平成14年3月
  • 理工図書、EPS工法 発泡スチロール(EPS)を用いた超軽量盛土工法 平成10年8月

製品価格

複数製品を導入ご希望でしたら、スイート製品がお得です。

これからまとめて買いたい方は

仮設土工スイート 価格(通常)

持っている製品があるけど、費用を抑えたい方は

仮設土工スイート 価格(単体製品ユーザー)

新規1年目

擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Advanced360,000円(税別)
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Standard290,000円(税別)
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Lite198,000円(税別)
擁壁の設計・3D配筋(中国基準)632,000円(税別)

フローティングライセンス価格(新規1年目)

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。

擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Advanced144,000円(税別)
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Standard116,000円(税別)
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Lite79,200円(税別)
擁壁の設計・3D配筋(中国基準)252,800円(税別)

サブスクリプション価格(2年目以降費用)

擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Advanced初年度無償
2年目以降:144,000円(税別)
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Standard初年度無償
2年目以降:116,000円(税別)
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Lite初年度無償
2年目以降:79,200円(税別)
擁壁の設計・3D配筋(中国基準)初年度無償
2年目以降:126,400円(税別)
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Advanced フローティング初年度無償
2年目以降:201,600円(税別)
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Standard フローティング初年度無償
2年目以降:162,400円(税別)
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24 Lite フローティング初年度無償
2年目以降:110,880円(税別)
擁壁の設計・3D配筋(中国基準) フローティング初年度無償
2年目以降:176,960円(税別)

サポート内容

  • バージョンアップ無償提供
  • 電話問い合わせテクニカルサポート
  • 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
  • ダウンロードサービス
  • 保守情報配信サービス

本製品を除くお得なスイート製品については、製品情報にてご確認ください。

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