リバースエンジニアリングだけじゃない Geomagic Design Xの使い方

Geomagic Design Xを使って3Dプリンティングの品質向上

リバースエンジニアリングの分野で活用されているGeomagic Design X。点群処理において効果を発揮しますが、活用の枠はリバースエンジニアリングだけにとどまりません。

昨今、製造業での運用が定着している3Dプリンターをさらに活用いただくために、Geomagic Design Xを使った解決方法をご紹介します。

STLが抱える問題

STLデータのトレランス(精度)や角度の設定は、CAD上でもできますが、形状、特に複雑なデザインを要するモデルだと面の抜け、剥がれ、そしてデータ容量が大きくなると言った問題が発生します。

3Dプリンター付属ソフトの多くはSTL編集機能を有しておらず、再びCADに戻り修正作業を施す必要があります。

  • エラーが出ているSTL:自己交差

  • エラーが出ているSTL:法線反転

Geomagic Design Xで解決

Geomagic Design XはCADネイティブファイルを直接取り込み、部位ごとに造形精度をコントロールすることができます。

造形品質に影響の無さそうな大きな面などはメッシュを粗く、非常に細かい表現力を必要とする部位や重要な曲面に対してはメッシュを細かく設定することで、データ容量の肥大を抑え、造形成果物の品質を向上することができます。

トレランスコントロール画面

こんなお客様に最適

  • デザイン性の高い製品試作を手掛けるお客様
  • データ容量が大きくなりがちなお客様
  • 高品質な造形成果物をお求めのお客様