Simpleware Software 機能紹介
豊富なセグメンテーション機能
ScanIPには3次元画像データをセグメンテーションするために豊富な機能が実装されています。
- グレースケールの閾値で指定する方法
- 連続部分を抽出する方法
- さまざまなフィルター処理機能
- ブーリアン演算機能で作成した複数のマスクの合成や反転も簡単に実施
便利なフィルター処理機能
画像データのノイズ除去のほか、表面を保持しながら内部の微細構造を合成してマスクに接続性を与えたり、スムージング処理で表面を滑らかにしたりすることができます。
ピクセル単位での拡張/縮小/界面層作成、部分容積効果によるノイズマスクの削減、指定サイズの形状削除などの機能もご用意しています。
統計分析機能
ScanIPでは距離や角度だけでなく、フィラーなどの混合物の体積や空げき率の測定も可能です。例えば、粒子やボイドのような周囲にギャップがある形状の総数や重心座標などもご確認いただけます。
形状の構造を統計分析に利用できるテンプレートが豊富に実装されており、モデル化だけでなく構造の定量的な評価にもご利用いただけます。
センターライン機能
Centreline(中心線)機能は、繊維、血管など細長い形状のセンターラインを表示でき、形状内部の経路(パス)確認や構造分析に役立ちます。またスプライン形式のIGESファイルに出力できるため、プリプロセッサでビーム要素に変換してご使用いただけます。
高速、高品質なメッシングツール
ScanIPで作成したモデルから簡単に高精度のソリッドメッシュを作成できます。CADデータやSTLデータに変換せずに3次元画像から直接FEデータやCFDデータを出力し、解析に応用が可能です。
メッシングアルゴリズムはGrid方式とFree方式(注1)がご用意しており、「ヘキサとテトラ混在」「テトラのみ」「ボクセル」「アダプティブのテトラ」から選択できます。Grid方式はロバストなメッシングで短時間に高精度なメッシュを生成します。
- (注1)Free方式は形状表現を考慮しメッシュの粗密をつけられるため、要素数の増加を抑えたい場合に有効。
流体解析用境界層メッシュや特定箇所のメッシュサイズ変更機能
流体解析のための境界層メッシュの生成が可能です。境界層の幅や層数も任意に設定できます。
また3Dビューモデルの任意の箇所のメッシュサイズを変更できます。着目する箇所だけメッシュサイズを密にしたい解析モデル作りに大変便利です。複数のパーツ間でも連動して節点共有メッシュを作成します。
最適フィッティング機能
サーフェスオブジェクトの部分的な最適フィッティング機能により、共通の特徴を共有するが全体的に似ていない二つのオブジェクトの位置合わせが可能です。また互いが似た形状である場合は自動フィッティング機能をご使用いただけます。
表面偏差分析機能
固定側のサーフェスと移動側のサーフェスを指定すると、二つのオブジェクト間の位置誤差を最小限に抑える、反復最近点アプローチを使用してオブジェクトを位置合わせすることができます。
二つのサーフェスの平面を比較する偏差解析もお使いいただけます。
内部構造ウィザード
内部構造ウィザードを使用してCADデータの内部にミクロ構造を簡単に作成できます。 3Dプリンティングや部品の重量削減、材料コスト削減に応用が可能です。