TREND ROAD Designer

3D現況データを基に設計

現況地形としてLandXMLや点群を活用できます。現況地形を3Dで扱うことにより、現況地形モデルに応じた計画モデル（切土部や盛土部の取り合いなど）を視覚的に把握できるのも3D設計の大きなメリットです。

地形モデルの作成

LandXML取り込みで地形の作成が可能で、さまざまな表示方法に対応しています。また、等高線（2Dデータ）に高さを与えて、3D地形（TIN）を作成できます。

平面・縦断線形作成

現況地形モデル上に、IP法などによる平面線形入力（直線・曲線・クロソイド・放物線）ができ、設計速度に応じて道路構造令に準拠した線形のチェックが行えます。また、入力された平面線形によって切り出された現況縦断を基に縦断線形の入力が行え、横断片勾配や拡幅の設定も可能です。

可変する標準断面の設定

中央分離帯や路肩、擁壁、舗装、歩道、縁石、水路、法面などの構成要素を組み合わせて標準断面を設定します。現況と計画の高低差などを条件に、法面の形状や付帯構造物の有無の指定など、状況に応じた設定を行うことで現況地形にフィットする断面に可変します。

3D道路モデルの作成

計画した線形に標準断面を適用することで、3D道路モデルを自動生成します。土工をはじめ、擁壁、かご工などの線形に沿った構造物も、現況と計画の高低差などの状況に応じた形で自動生成されます。属性別に色分けされたサーフェスが自動で生成されるため、個別にサーフェスを貼り付ける手間を省きます。

複数の線形検討や設計変更も容易

標準断面を入れ替えるだけで自動で3D化するため、複数線形の検討も容易になります。設計変更の場合でも、断面修正を各々行う必要がなく、標準断面の修正により、3Dモデル化から2D図面切り出しまでスムーズに対応できます。

3D道路モデルから横断ビュー

3D道路モデルから横断ビューで切り出し、断面形状を確認できます。任意断面における盛土・切土量も算出されるため、設計検討に役立ちます。

法肩のラウンディング

施工フェーズへの受け渡しを前提としたモデルの作成として、ICT施工で必要な場面があるラウンディング法面の作成も、標準断面機能により容易に行えます。

点群活用・数量算出

現況点群を3D道路モデルに合成することができるため、さまざまな角度から既設構造物や架線の状況などが確認できます。また、3D道路モデルの各構成要素の表面積や体積などの数量算出が行えます。

走行シミュレーション

動画による走行シミュレーションでは、計画した道路の完成イメージを確認できます。また、視距もあらゆる角度から確認できるため、調整も容易に行えます。

J-LandXML出力対応

3DモデルをJ-LandXML、IFC、FBX形式で出力可能。BIM/CIM成果の作成・納品に対応できます。

3Dモデルから2D図面・帳票を自動作成

平面図、縦断図、横断図の2D図面は、3Dモデルから切り出すことで自動作成され、DWGやDXF形式で出力できます。また、主要点座標一覧表、中間点座標一覧表、IP座標一覧表、縦断勾配変化点一覧表などの帳票が出力できます。

国内の法令・基準への対応

標準断面に配置するパーツ（構造物）について、各地方整備局の土木工事標準設計図集などへ順次対応予定です。パーツ作成のための時間・手間が減り設計検討に注力いただけます。

• 道路設計部分：道路構造令に対応
• 各地方整備局：標準設計図集などに順次対応
• 国内流通フォーマット：J-LandXML出力対応

また、国土交通省の「令和5年度BIM/CIM原則適用」が施行され、対応が迫られる設計業務の3D化に備えた環境構築をサポートします。

オープンフォーマットの利活用

さまざまなシーンで利用されている各種オープンフォーマットに対応しており、一連の建設プロセスで3Dデータを活用できます。