VPindexシリーズ 機能紹介

インデックス処理

大量にスキャニングされた図面や帳票などを自動クリーニング処理し、さらに表題欄に含まれる各種インデックス情報を迅速に抽出(文字認識)します。抽出結果はCSV形式をはじめ各種DB形式で出力されます。また、抽出結果をそのままファイル名に転用する自動リネーム機能も装備しています。

罫線パターンを自動識別

通常、図面/帳票などには、複数の表題欄(例えば、A4用、A3用、A1用など)が存在します。識別したい複数の表題欄の罫線形状をパターン登録することで、インデックシング処理時に自動的に合致する表題欄を識別し、表題欄の内/外の指定したセル内をOCR処理します。

ファイル名を自動付与

インデックシング処理にて抽出した属性(図面番号や図面名称など)の情報をファイル名に自動付与できます。柔軟にファイル名の定義ができるため、社内のルールに沿ったファイル名にできます。また、抽出した属性値にて自動でフォルダ仕分けを行えます。

各種データベース形式による属性出力

インデックシング処理にて取得した属性情報はCSVファイル、属性付きXDWファイルをはじめとする各種データベース形式で出力できます。また、帳票形式に準じたCSV構造(注1)にカスタマイズすることもできます。

  • (注1)VPindexのみの機能。

ラスタークリーンアップ

インデックシング処理中に図面のクリーンアップ(自動ゴミ除去、自動傾き補正、自動回転など)をバッチ処理で行えます。これにより、品質の向上した状態の最終図面を保管および管理可能となります。

その他のOCR処理支援機能

リスト登録&代替値機能

属性値が幾つかの決まった文字列の場合は、リスト登録機能を使用すると便利です。あらかじめリストに値を登録しておくことで、OCR処理結果とリストに登録されている値を照合し、リスト内から適合する値を自動選択してくれます。また、リスト値に対して代替値をセットすることも可能です。

チェックボックス認識

チェックボックス認識が行えます。チェックボックス内のマークの有無によって、チェックがある場合は「1」もしくは「はい」を、チェックがない場合は「0」もしくは「いいえ」を出力します。

バッチによる自動インデックシング処理

対話型モードではOCR結果を確認しながらインデックシング処理を行いますが、バッチ処理モードでは、後でまとめて目視確認を行うか、あるいはOCR結果の目視確認をスキップし、CSV出力およびファイル名の自動リネームを行えます。大量の図面をインデックシング処理し、後で属性内容を確認する場合に有効な機能です。

  • * VPindexのみの機能。

バーコード、QRコード認識

通常のOCRに加えて、QRコード認識、バーコード認識(CODE39 / 128、JAN8 / 13、EAN128、UPC、PDF417)が行えます(バーコードの品質あるいは種類によっては、認識できない場合があります)。

  • * VPindexのみの機能。

各種帳票形式に応じたCSV出力

出力するCSVファイルの構造(形態)を自由に定義できます。この機能は、特に帳票のインデックシング処理に有効です。

例えば、出力されたCSVファイルを基幹の管理システムに取り込む場合、管理システム側の要求するCSV構造に合わせる必要があります。このような場合は、この機能を使用することで要求するCSV構造にマッチさせることができます。

ラスタークリーニング機能

ゴミ除去、傾き補正、回転などの処理を高速に行うことができます。また、ボタン一つでゴミ除去や傾き補正ができる自動クリーンアップ機能も装備しています。

CADライクなダイレクトラスター編集機能

あたかもベクター要素を操作するかのように、ラスターを自由自在に編集できます。掠れ線やラスター要素の修正に威力を発揮します(VPindex Lite製品を除く)。

簡単マージ機能

異なる複数枚のラスター図面を自在につなぎ合わせることができます。2点間距離調整やオーバーラップ部分の自動消去機能も搭載しています(VPindex Lite製品を除く)。

高精度な多点ラバーシート補正機能

無制限の参照ポイント指定による高精度の歪み補正が行えます。紙図面の伸縮や歪みを完全に補正することで、実際の縮尺値に合致した図面としてCAD運用を可能にします(VPindex Lite製品を除く)。

図面差分比較機能

新旧図面を比較し、差分箇所(削除や追記された箇所)をハイライト表示します。差分箇所を自動的にマークアップし、レイヤ表示切り替え可能なレイヤ構造付きのPDFファイルとして保存することができます。

バッチによる図面差分比較

複数ファイルまたはマルチページファイル(PDF / TIF)をバッチによる連続処理で相互に差分比較します。比較結果はレイヤ構造付きのPDFファイルで一括出力します。

ラスター.dwgファイル

通常AutoCADでラスターアタッチされた図面を保存した場合、.dwgファイルのヘッダーにアタッチされたラスターファイルのパス情報が記述され、結果として二つのファイル(.dwgファイルとTIFファイル)が保存されます。各種データベース管理ソフトでデータを管理するときに、この二つのファイルを同時に管理する必要が出てきます。この障害を解消するために、ラスター.dwg形式では.dwgの内部にラスターデータも同時に保管し、一つの.dwgファイルとして管理が行えます。

その他

  • VPindexはAutoCADアドオン起動、ラスターベクター変換機能は装備していません。
  • VPindex Liteはインデックシング、簡易ラスター編集機能に特化したバージョンです。