主な内容
- 加飾の手法は?
UVインクジェットの可能性
商品の購買選択には、機能・性能も重要ですが、色・形状・質感などの感性も重視されます。通常の成型や切削加工だけでは「安っぽく見える」「冷たい感じがする」と感じるのでしょう。消費者の感性に即した商品を作るために、器物の表面にさまざまな工芸技法を用いて装飾を加える「加飾」の重要性が高まっています。
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加飾を施すには、塗装、スクリーン印刷、インクジェット印刷の三つの手法を選ぶ必要があります。今回は塗装を省く、スクリーン印刷とインクジェット印刷の違いをご紹介します。
スクリーン印刷 | インクジェット印刷 | |
---|---|---|
メリット | インクの種類が豊富で色々な材質への印刷が可能。 立体物や曲面への印刷が可能。 同じものを何個も印刷するのは得意。 | 製版が不要。 単品や小ロット印刷および多色印刷のコストが安い。 版を保管しておく場所もいらない。 色調合などの難しい技術も不要。 乾燥が不要。 |
デメリット | 設備がインクジェットと比較して大規模で高価。製版が必要で小ロット生産には向かない。 多色刷りはコスト高になる(色数の版が必要)。 版やインクの保管管理が必要で場所も取る。 溶剤の臭気など作業環境が良好とはいえない。 | あくまでも小ロットで量産になればなるほど向かない。 実績に乏しい分、使用に際して印刷面の耐久性などテストが必要。 |
つまり、インクジェット印刷はスクリーン印刷に比べて、工数削減、コスト削減がメリットといえます。
上記の作品はUVインクジェットプリンター「VersaUVシリーズ」で作成しました。特に、独自のグロス表現は大きな特長です。
グロスインクを紫外線で硬化させるタイミングを変えて、さまざまな質感表現を生み出せます。また、重ねて印刷することで厚みを表現できます。
データの加工とプリント回数を増やせば、グロスインクでリアルな素材の質感と触感を表現できます。
梨地・エンボスなどの多様なシボパターンをクリアインクを使用して試作・小ロット製作可能なため、オリジナルのテクスチャデータを作成できます。
VersaUVシリーズは次の素材に対応しています。
オリジナルグッズ・ノベルティグッズは、印刷に適した素材で作られていることが多く、UVプリンターでの印刷に向いています。量産の引き合いが増えており、ビジネスがうまく回れば複数台導入のケースもあります。さまざまな形のグッズに合わせた取付用の治具にも需要があります。角に丸みのある形状の場合インクが届かない部分があるため、デザイン上の工夫も必要です。
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工業製品分野における加飾手法の進化
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