3D CADのカスタマイズによるコストシミュレーション
モデルの形状を自動で取得し、設計段階でコストシミュレーション(原価計算)を可能とした開発事例です。
新規部品を設計する度に、図面から目視で積算に必要な情報を抽出してコストを積算しているため、見積業務に工数がかかっていました。また、目視での積算のため、コスト算出の精度が低く、実際の製品の製造にかかるコストとの乖離が発生しており、再検討などの手戻りが多く発生していました。
そこで、3Dモデルから折り曲げ回数や加工情報(切削加工、研削加工、研磨加工、プレス加工、板金加工、溶接加工など)を抽出し、設定した単価でコストシミュレーションができるようにカスタマイズ。このカスタマイズにより目標原価、見積り、設計見込み、標準原価、実績など、原価の積算・管理が可能となりました。その結果、設計段階からコストシミュレーションを行うことで、コストを重視した設計、設計監理ができるようになりました。
開発前後の比較
開発前
- 設計段階での予測コストの乖離を減少させ、手戻りを防止したい。
- コスト検討にかける工数の削減したい。
- 見積業務において、初回設計で目標原価にコストが収まらない。
開発後
- 設計フェーズで精度の高いコスト算出を行うことで手戻りを削減し、作業効率の向上を図れるように。
- 自動作成により早期に精度の高い見積りを作成できるようになり、実際の原価との乖離も減少できた。
このようなお客様にお勧め
次のような目的をお持ちのお客様にお勧めです。
- 板金モデルなど加工の多い製品を扱っている方。
- 加工費の算出にお困りの方。