CAD図面の印刷スピードアップとメンテナンスの手間の軽減で、業務の生産性向上と効率化に貢献

アーネストアーキテクツ株式会社

業種
建築設計事務所
事業内容
高級注文住宅の建築・設計をはじめ、別荘、医院、オフィス、ホテルなどのプロジェクトにおけるデザイン・設計の提供
サイト
https://earnest-arch.jp/

導入事例の概要

アーネストアーキテクツ株式会社は個人住宅からスタートした高級住宅専門の建築設計事務所。デザイン性と機能性に優れた住まいで、お客様の個性やこだわりを具現化する建築設計を提供している。同社は、CAD図面の印刷スピードアップとメンテナンスの手間の軽減させ、生産性向上と効率化を図るため、エプソンのカラー大判プリンターを導入した。

抱えている問題

  • 長年の使用によりメンテナンス頻度が高くなった。
  • 保守対応に時間がかかる。

導入したメリット

  • メンテナンスの手間の削減。
  • 印刷スピードアップ。
  • 使い勝手の向上。

導入システム

導入背景

  • 総務・人事部経理部 取締役部長 長谷川剛氏

  • 広報部 部長 中野志麻氏

  • 第二設計部 第二設計室 主任 露口美紀氏

本社設計部では、CADの設計図面を印刷するのに、2階・3階のフロアごとに1台のカラー大判プリンターを使用してきました。以前使用していた製品は、紙詰まりや擦れや汚れなどの頻度が高く、また海外製だったので保守やメンテナンス対応にも不満があり、さらに部品確保困難により製品のサポート終了が発表されたことなどもあり、それを機に製品の入れ替えを検討し始めました。

2022年1月に大塚商会に相談。業務の効率性を考えて印刷スピードを優先したかったので、A1サイズやB1サイズの大判プリンターを中心に候補製品を挙げてもらい、約2カ月間をかけてテスト印刷と印刷スピードの計測を実施しました。最終的に、ちょうど3月に発売されたB0サイズのエプソンの新製品「SC-T7750D」が候補製品の中でも最も最速だったのでこれに決め、2台をリプレイスして、2022年4月から導入を開始しました。

選定理由

業務では主に、Archicadで作成したCAD設計図面を普通紙にA1やA2サイズで印刷しています。OSはWindows、プリンタードライバーはエプソン標準のものを使用。PDFだと線の太さや塗りの部分が変換され、意図した通りの品質で印刷されないことがあるため、直接CADソフトから印刷をかけています。

Archicadで作成したCAD設計図面を普通紙にA1とA2サイズで印刷している

アーネストアーキテクツでは、月に10組程度のお客様の対応をしており、お客様には打ち合わせごとに1回4~5枚ずつの図面を提出、200枚×3冊の製本図を作成しているため、A2換算で年間12,000~20,000枚を越える量を印刷しています。

SC-T7750Dは、普通紙ロールでA1サイズの印刷速度は約16秒。今回のスピードアップも1枚単位の印刷ではそれほどの差は感じませんが、大量枚数を印刷した際には印刷時間が明らかに短縮化されたのを感じます。これは作業時間の削減など全体でのコスト削減にもつながっていると思います。

CADの線画は細くてもハッキリと表現されていて、線のがたつきや文字つぶれなどもなくとても綺麗

導入効果

CADの線画は、太過ぎたり細過ぎたり滲んでも見にくくなりますが、この製品で印刷した図面の線画は細くてもハッキリと表現されており、線のがたつきや文字つぶれなどもなく、とても見やすく綺麗です。

スタンドと本体が一体となったスタイリッシュなデザインは、以前の製品に比べて、幅・高さ・奥行き全てがコンパクトになり、省スペースで事務所内に置いても邪魔にならず、圧迫感なくすっきりと収まります。天面がフラット構造なので、ちょっとした作業場としても活用でき、タッチパネルとイラストガイドで機器操作も簡単。排紙バスケットが標準装備されていて、使用しない時に収納できるのもとても便利です。

フラット天面でさまざまに活用できる

また、ダブルロールなので用紙の交換も少なくて済み、700mlの大容量インクカートリッジでインクの交換頻度も少なくて済みます。機内に設けられた予備インクの収納スペースも便利です。用紙交換やインク交換は全てフロントから行えるので扱いやすく、ロールセット部が下部にあり、重いものを持ち上げて上から交換しなくて済むので、女性スタッフでも一人で作業を行うことができます。自動給紙機能により用紙セット時に自動で給紙され、用紙を手で引き出してセットすることもなくなりとても便利になりました。

用紙やインクの交換頻度も削減、機内の予備インク収納スペースも便利

ロールセット部が下部にあるので用紙交換も楽になり女性スタッフでも一人で作業を行うことができる

また、大塚商会は何か困ったことがあればすぐに相談に乗っていただけるので、メーカー保守対応だけでなく、常に安心して使用することができています。

今後の展開

現在はオフィスIT化の過渡期で、ペーパーとデジタルが混在した環境にあります。社内打ち合わせは、ほとんどがPCやタブレットで行い、クライアントとの打ち合わせでもオンラインが増えていますが、一方、お客様とコミュニケーションをとるには紙の図面のほうが細かい部分などを説明しやすく、理解もしてもらいやすいので、その点でエプソンのカラー大判プリンターは大変貢献してくれています。

お客様からは打ち合わせではプリント、保存用はPDFデータと、両方を要望されることも増えてきているので、今後は両方にスムーズに対応できるよう、さらに効率化を考えていきたいと思います。