HPモバイルワークステーションの導入で働き方改革と業務効率化・生産性向上を実現
シーラカンスK&H株式会社

- 業種
- 建設業
- 事業内容
- 建築の企画・設計・監理 及び地域・都市計画に関する企画・調査・研究
- サイト
- http://www.coelacanth-kandh.co.jp/
導入事例の概要
モニュメントとしてではなく、人々の活動の背景として存在する建築を提案し続けているシーラカンスK&H株式会社(以下、シーラカンスK&H)。公共施設から住宅まで幅広く手がけ、利用する人の立場に立った設計や、将来の可能性も視野に入れた空間づくりは各所から高い評価を受けている。
そんな同社の業務に、HPが大きな変革をもたらしたという。今回は設計士であり、社内システム担当の野本壮太氏(以下、野本氏)に話を伺った。
導入システム
PCの刷新に合わせてモバイルワークステーションを検討

設計・社内システム担当 野本壮太氏
「2024年に、弊社で使っていたPCの多くにWindows 10のサポート終了への対応が必要となりました。ちょうどその頃は在宅ワークをするケースも増えてきており、モバイルノートPCへのニーズが高まっていた時期でもありました」
Windows 10のサポート終了、働き方改革に伴う在宅ワークの増加など、多くの企業が共通の悩みを抱えていた時期でもある。
「そのほか、弊社で使っていたBIMツールをサブスク型のクラウドサービスへ移行することも決まっていたため、ワークステーションの導入にはその業務に支障をきたさないという要件も加わっていました。ちょうど前任者からシステム周りの管理を引き継いだ直後だったので、ネットワークの見直しも含めて、さまざまな角度から検討することになったのです」と野本氏は言葉を続ける。
それまでシーラカンスK&Hは、デスクトップ型のワークステーションをメインマシンとしており、ノートタイプのコンピューターを業務の中で積極的には使っていなかった。検討の時点でモバイルワークステーションでも要件を満たすモデルが見つかったため、候補に入れたいという気持ちはありながらも使ったことがないという理由で葛藤もあったのだという。「そういった経緯で、以前からお付き合いのある大塚商会様に相談してみることにしたのです」と野本氏は語る。

大塚商会 城西営業部 CAD販売1課 伊藤大夢(シーラカンスK&H担当)
「野本様からご要望を伺った際に、BIMもやられることも踏まえて最新スペックとなる『HP ZBook Ultra G1a 14』が最適だと考えました。AMD Ryzen AI Max+ PROを搭載している点でパフォーマンスは問題ありませんし、14インチディスプレイを採用しているこのモデルなら在宅ワークなどでPCを持ち帰る際の重量バランスも問題ないというのも理由の一つです。調べた結果、今後メインとなるクラウドサービスを利用しても、問題ないパフォーマンスが得られることも分かり、正式にご提案させていただきました」
野本氏もスペックを確認し問題ないと判断。「もちろん、他社製品とも比較検討を行いましたが、最終的にお薦めいただいたHP ZBook Ultra G1a 14が最も優秀だったので導入を決めました」と笑顔で語る野本氏。とはいえ、これまで使ってきたBIMツールの数々との相性もあるため、まずは4台を先行導入することが決まった。
段階的導入で自社業務での改善効果を実証
「弊社の日常業務の場合、レンダリング用のマシンとして目いっぱい稼働させたり、都市開発などの超大規模な案件に取り組んだりすることはほとんどありません。使い方としたら、グラフィソフトのArchicadシリーズを使ったモデルや図面の作成と、PhotoshopやExcelなどの一般的なアプリケーションをマルチタスクで動かすといった作業がメインとなります」と説明する野本氏。
シーラカンスK&Hが設計に携わる建築案件のボリュームゾーンは、小規模な住宅から約20,000m2程度の公共施設。その範囲での作図などのオペレーションを行う際のレスポンスやハンドリングが最重要になるのだ。
「実際にオフィスへ導入したときの最初の印象は『とても使いやすい』というものでした。特別に複雑なモデルを動かしてはいませんでしたが、それでも好印象で、レスポンス的にも問題を感じず、すぐに業務に活用できたという印象です」と当時を振り返る野本氏。
メインで使用しているのがクラウドサービスということもあり、実際にはネットワークを新設しながらの作業になったのだという。「例えば、特定の作業が重く感じるというシーンがあれば、それがコンピューター由来のものなのか、ネットワークに問題があるのかが分からなくなります。早期に問題を切り分け、課題解決をスムーズにするためにもネットワーク強化は欠かせませんでした」と野本氏。
確かにモバイルワークステーションを刷新したとしても、クラウドサービスを使い切るにはネットワークの高速化と安定性の向上は不可欠となる。結果的に両者を最新のものへと変更したことで、シーラカンスK&Hの業務パフォーマンスが大幅に向上したことは間違いないようだ。
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| 製品 | HP ZBook Ultra G1a 14 inch Mobile Workstation |
| OS | Windows 11 Pro |
| プロセッサー | AMD Ryzen AI MAX 390プロセッサー(最大周波数5.0GHz、コア数12個、スレッド数24、キャッシュ76MB、NPU性能 最大50TOPS) |
| メモリー | 64GB LPDDR5x 8000MT/sメモリー(オンボード) |
| グラフィックス | AMD Radeon 8050Sグラフィックス(SoC内蔵/グラフィックス コア数32個)(ISV認証あり) |
期待通りの活躍を約束するHPモバイルワークステーション
HP ZBook Ultra G1a 14の最初の導入から約半年が経った現在の活用状況を野本氏に伺うと、「これまでのところ、期待していた性能を十分に発揮してくれているので、100点満点の評価になるといえます」と同氏は笑顔で応える。初期の4台を使っている同社スタッフも違和感なく、通常業務の中でフル稼働させているのだという。
「モバイルワークステーションの導入によって、場所に縛られず、これまで使ってきたデスクトップ型のワークステーションと同等のチームワーク作業もできるようになりました。あえてリクエストするならば、重量ですね。このスペックと可用性の高さ、頑強さを残しながら軽量化してくれると嬉しいです」と野本氏。
HP ZBook Ultra G1a 14には、NPUを持つという大きな特長があるが、同社がメインとして使っているArchicadシリーズでもAI機能は随時更新・追加されているという現状があるので、その点も今後は有利に働くはずだ。
また、128GBまで拡張できるメインメモリーはシェアードメモリとなっており、GPUの専用メモリーとして最大96GBまでの容量を分け与えることも可能だ。このシェアードメモリの機能によって、通常のワークステーションにGPUを2枚差ししたのと同じようなパフォーマンスを得ることもできる。3Dモデルやテクスチャーを自在に動かすケースや、ツインモーションのようなリアルタイム処理が重要になってくる場面でも確実なパフォーマンスを実現する。
「AMDのプロセッサーを搭載したモデルを使うのは初めてだったのですが、シェアードメモリなどはこちらが細かく管理しなくても自動的に動いてくれることもあって、便利に活用している機能です。パフォーマンスに関しては、CPUだけではなくメモリーとの通信速度なども影響してくると教えていただきました。そのあたりに関しても、AMDの最新プロセッサーはメリットがあると実感しています」と語る野本氏。
「今後、さらにモバイルワークステーションを増やすことも視野に入れています。今回は国の『建築GX・DX推進事業』を活用することができ、かなり有利に導入することができました。モバイルワークステーションを拡充していくにあたり、大塚商会様にはこれまで同様、弊社のDXを後押ししてくれるような情報提供とご提案をお待ちしております」と最後に野本氏は語ってくれた。大塚商会は今後もシーラカンスK&Hを支えてゆく。

