BLK360

手のひらサイズの現地調査業務向け3Dレーザースキャナー

BLK360は測量機メーカーのライカジオシステムズから発売されたとあって、使いやすい設計・機能を備えた3Dスキャナーです。手のひらに乗るサイズと軽く、点ではなく面で一気にスキャンするためスピーディーさも兼ね備えています。

標準価格:オープン

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動画で分かる BLK360とBLK2GO

本動画は音声オンで再生されます。音量は、動画プレーヤー画面の下部にあるスピーカーアイコンで調整可能です。

現地調査業務での使いやすさを重視

ポータブル

BLK360は直径100mm、高さ165mm、重量約1kgと大人の手のひらに乗るサイズです。

建設現場や工場などで現地調査業務がある場合は、対象物を何箇所かに設置し、さまざまな方向からデータをスキャンするため、軽くて移動がしやすいという点は有効です。

外観レビュー

ワンボタンでスキャン開始

BLK360はボタンを押すだけでスキャンを開始します。現場で点群データを自動的に事前処理できるソフトウェア(Cyclone FIELD 360)を使い、Wifiを介してシームレスにデータを送信することができます。

スピーディーなスキャンを実現する理由

レーザースキャニングは、TOF方式と位相差方式の二つの方式があります。BLK360はTOF方式をベースとしたWave Form Digitizing(WFD:ウェーブフォームデジタイジング)技術を採用しています。

TOF方式レーザーを発射してから測定対象物に反射し返ってくるまでの時間を計測して距離を算出
位相差方式複数に変調させたレーザー光を照射し、対象物に当たって戻ってきた拡散反射成分の位相差により、対象物との距離を求める方法

一般的にTOF方式は位相差方式に比べ、長距離・広範囲の計測を得意としますが、データの取得に時間がかかります。一方で位相差式は、大量の点群データを短時間で取得できます。位相差方式のスキャナーは、距離が離れるに従って標準偏差が大きくなります。また、計測時の品質モードの差で出る精度差は、距離が大きくなるに従って顕著になります。一方、TOF方式ではそこまで大きな差が出ません(東京大学調べ)。

つまり、BLK360はエントリーレベルのイメージングスキャナーとして、近距離の現況計測用に向いています。

計測時間

BLK360はレーザー光の間隔(密度)別に三つのモード(High、Medium、Low)から選び、スキャンします。それぞれの計測時間(写真撮影込み)は表をご覧ください。

モードレーザー光の間隔対象物までの距離計測時間
High5×5mm10m約5分20秒
Medium10×10mm10m約3分30秒
Low20×20mm10m約2分30秒

実際のスキャンデータ

BLK360でスキャンしたデータをご覧ください。高密度で点群データを取得できることが分かります。

点群データ(スキャン密度High)

スキャンデータ

実際の計測作業・操作手順

BLK360での計測作業を10分程度の動画にまとめました。BLK360での作業の流れが確認できますのでぜひご覧ください。

BLK360でスキャニングした後は……

大塚商会ではソフトの使い方をご指導します

スキャンデータ転送後はLeica Cyclone REGISTER 360のソフトを使い点群データ処理を施します。大塚商会ではソフトの使い方をオンラインでサポートします。

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