手のひらサイズの現地調査業務向け3Dレーザースキャナー
Leica BLK360 G2は、測量機メーカーのライカジオシステムズから発売されたとあって、使いやすい設計・機能を備えた3Dスキャナーです。手のひらに乗るサイズと軽く、点ではなく面で一気にスキャンするためスピーディーさも兼ね備えています。
標準価格:オープン
手のひらサイズの現地調査業務向け3Dレーザースキャナー
Leica BLK360 G2は、測量機メーカーのライカジオシステムズから発売されたとあって、使いやすい設計・機能を備えた3Dスキャナーです。手のひらに乗るサイズと軽く、点ではなく面で一気にスキャンするためスピーディーさも兼ね備えています。
標準価格:オープン
BLK360 G2は、従来モデルよりも一回り小型になり、性能にも違いがあります。
機種 | BLK360 G1 | BLK360 G2 |
---|---|---|
サイズ | 直径100mm×高さ165mm | 直径80mm×高さ155mm |
重量 | 約1kg | 約650g |
スキャン速度 | 1秒間に360,000点 | 1秒間に680,000点 |
HDR画像 | 3ブラケットHDR | 5ブラケットHDR |
測定精度 | 20mまでの距離で8mm、10mで6mm | 20mまでの距離で8mm、10mで4mm |
内部ストレージ | 32GB | 180GB |
ポータブル
BLK360 G2は、直径80mm、高さ155mm、重量約650g(バッテリー含めて775g)と片手で軽々と持てるサイズです。
建設現場や工場などで現地調査業務がある場合は、対象物を何箇所かに設置し、さまざまな方向からデータをスキャンするため、軽くて移動がしやすいという点は有効です。
ワンボタンでスキャン開始
BLK360 G2は、ボタンを押すだけでスキャンを開始します。現場で点群データを自動的に事前処理できるソフトウェア(Cyclone FIELD 360)を使い、Wifiを介してシームレスにデータを送信することができます。
BLK360 G2を実際に使用し、専用のスマートフォンアプリでスキャンしてみた様子を動画でご紹介します。
この動画には音声は含まれません。
レーザースキャニングは、TOF方式と位相差方式の二つの方式があります。BLK360 G2は、TOF方式をベースとしたWave Form Digitizing(WFD:ウェーブフォームデジタイジング)技術を採用しています。
TOF方式 | レーザーを発射してから測定対象物に反射し返ってくるまでの時間を計測して距離を算出 |
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位相差方式 | 複数に変調させたレーザー光を照射し、対象物に当たって戻ってきた拡散反射成分の位相差により、対象物との距離を求める方法 |
一般的にTOF方式は位相差方式に比べ、長距離・広範囲の計測を得意としますが、データの取得に時間がかかります。一方で位相差式は、大量の点群データを短時間で取得できます。位相差方式のスキャナーは、距離が離れるに従って標準偏差が大きくなります。また、計測時の品質モードの差で出る精度差は、距離が大きくなるに従って顕著になります。一方、TOF方式ではそこまで大きな差が出ません(東京大学調べ)。
つまりBLK360 G2は、エントリーレベルのイメージングスキャナーとして、近距離の現況計測用に向いています。
BLK360 G2は、レーザー光の間隔(密度)別に四つのモード(Hight+、Medium、Low、Low+)から選び、スキャンします。それぞれの計測時間(写真撮影込み)は表をご覧ください。
モード | レーザー光の間隔 | 対象物までの距離 | 計測時間 |
---|---|---|---|
High+ | 6×6mm | 10m | 約1分15秒 |
Medium | 12×12mm | 10m | 約30秒 |
Low | 25×25mm | 10m | 約13秒 |
Low+ | 50×50mm | 10m | 約7秒 |
BLK360 G2でスキャンしたデータをご覧ください。高密度で点群データを取得できることが分かります。
BLK360 G2での計測作業の流れを動画でご確認ください。