ハンディ写真測定器「BLK3D」を実際に使ってみた
価格未定という発表直後のBLK3Dを入手! その精度は…?
ライカより発表された距離計「Leica BLK3D(以下、BLK3D)」。スマートフォンのように写真撮影するだけで3次元測定データを計測できるとあって、日本市場でも注目を集めています。
しかし、手軽さが魅力といっても重要なのは精度です。今回は、BLK3Dを使って実際に建物内部を測り、どのくらい正確な精度なのかを調べました。
BLK3Dのスペックと価格
BLK3Dはスマートフォンよりも少し大きめでその分重くはなりますが、成人男性であれば、十分片手で持ち運べます。内部には検査用センサーとソフトウェア、そしてデバイス内エッジデータ処理機能が統合されており、2次元画像から正確な3次元検査情報を取得できる機能を備えています。
気になるBLK3Dの価格ですが、未定となっています(2018年9月12日現在)。価格が決定次第、CAD Japanでお知らせします。
実際にBLK3Dを使って対象物の大きさを測ってみた
大塚商会本社ビル内の壁の幅をBLK3Dで測ってみました。BLK3Dには四つのモードがあり、物の大きさを測定する場合は「Reality Capture」を選びます。
スマートフォンと同じように写真撮影
スマートフォンと同じように対象物が中央に位置するように写真撮影します。
赤い線をスナップさせる
撮影後に赤い線が表示されるので、距離を測りたい部分を指でなぞりスナップさせます。今回は窓下の壁の大きさを調べたいため、赤い線を調整していきます。
データが表示される
赤線決定後、画面上に幅約1.85mと表示されました。一片だけでなく、複数の幅も同時に表示できます。
今いる場所から対象物までの距離を測る
BLK3Dの先端にあるレーザーを使うと、今いる場所から対象までの距離も測れます。その場合は、「Laser」モードを選びます。画面に赤いポイントが現れますので、ポイントを対象物に当て、決定ボタンを押すと距離を測れる仕組みです。
BLK3Dの精度は……?
実際に壁の下側の幅を測ってみると、約1.85mと同じ幅となりました。手軽さとこの精度でしたら、十分業務でも使えると思います。
ただし、境界線をはっきり認識できない場合、赤い線がスナップしないことがありました。境界線に明暗の差があった方が認識しやすいのかもしれません。
大塚商会ではBLK3D以外にも、手のひらサイズの建設業全般向け3DスキャナーBLK360を取り扱っています。今後もBLK製品の情報を試して皆様にお届けしていきます。