B-LOOP新機能「簡易省エネシミュレーション」で、設計初期段階のZEB設計を実現！
設計初期段階で難しかったBPI・BEIの概算値を算出
BIMプラットフォームサービス「B-LOOP」に、設計初期段階でのZEB（Net Zero Energy Building）設計を強力に推進する新機能「簡易省エネシミュレーション」が追加されました。本機能は、これまで設計後期段階でなければ困難であったBPI（Building Performance Indicator）およびBEI（Building Energy Intensity）の概算値算出を可能にし、設計の早期段階からの省エネルギー性能の最適化に貢献します。
簡易省エネシミュレーション機能とは
簡易省エネシミュレーション機能は、B-LOOP上で動作する省エネルギー性能評価のためのアプリケーションです。外部の省エネ計算ツール「WEBPRO」とのAPI連携により、入力された建築情報に基づきBPI値およびBEI値の計算結果を迅速に取得・表示します。
設計初期からのエネルギー性能を評価できる
従来の省エネルギー計算は、詳細な入力情報を要するため、設計プロセスが相当程度進行した段階でなければ実施できませんでした。しかし、設計が進捗した段階での省エネ性能に関する課題を発見したとしても、修正できる範囲が限られてしまいます。そのため、大胆な設計変更は難しく、最適な改善案を打ち出せない……という状況にありました。
本機能を使うと、設計の初期段階から省エネルギー性能を評価し、問題点を特定できるようになります。これにより、最適な改善案を早期に検討し、設計全体を通してZEB化に向けた効率的なアプローチを確立できるようになります。
簡易省エネシミュレーションのフロー
簡易モデル構築と外皮情報入力
B-LOOP内の建築モデル作成ツール「CADECT」を用いて、簡易的な空間モデルを構築し、建物の外皮情報を入力します。
建物・設備情報の直感的な設定
加えて、建物用途や室用途の設定、さらには空調負荷、照明、太陽光発電といった主要な設備情報をシークバー操作によって直感的に設定していきます。
入力詳細度とシミュレーション精度の相関
簡易省エネシミュレーションの特筆すべき点は、入力情報の詳細度が増すにつれてシミュレーション精度が向上する点です。
図1・2は、建築プランの詳細度が異なる二つのモデルにおけるシミュレーション結果を比較したものです。より詳細な情報が入力されたモデルの方が、BPI・BEIともにともに、より精緻な（より小さい）数値が算出されていることが確認できます。設計の進捗に応じて段階的に詳細な情報を入力することで、継続的にシミュレーションの精度を高め、より確実な省エネルギー設計へと導くことができます。
図1：ラフモデルでのシミュレーション
図1：結果（当たり付けをしながらシミュレーション）
図2：詳細度を増したモデルでのシミュレーション
図2：結果（シミュレーションの精度が高くなる）
提供開始時期、詳細はオンラインで！
本機能を含むB-LOOPは、2025年1月より既存のB-LOOPユーザー様向けに提供を開始します。B-LOOPの製品紹介および本機能の詳細については、オンラインでの説明会を実施していますので、ご興味をお持ちの方はお気軽にお申し込みください。