FARO Orbis Premiumは、GeoSLAM技術を採用したモバイルレーザースキャナーです。機器を携行して歩くことで、屋内外の空間データを取得できます。
三脚の設置と機器の移動を計測地点ごとに繰り返すのではなく、歩きながら広範囲を計測できるため、工場やプラント、建築物などの現地調査を効率化できます。

3Dレーザースキャナーの価格は、手軽に空間を記録できるモデルから、設計や測量に活用できる業務用モデルまで、機器の種類や性能によって大きく異なります。
導入時には本体価格に目が向きがちですが、本当に比較すべきなのは、機器単体の価格ではなく、導入後も含めたトータルコストです。現地調査にかかる時間や人件費、再計測、点群処理、図面作成などを含めたトータルコストで考える必要があります。
本記事では、3Dレーザースキャナーの価格相場をタイプ別に比較したうえで、トータルコストを抑えるためのFAROソリューションをご紹介します。
3Dレーザースキャナーは、用途や必要なデータ品質によって大きく三つのタイプに分けられます。
| 個人・エントリーモデル | ハンディ・中位モデル | 地上設置型・高精度モデル | |
|---|---|---|---|
| 価格の目安 | 10万円~100万円程度 | 100万円~500万円程度 | 500万円~1,200万円以上 |
| 主な用途 | 空間の記録、現況確認、ビジュアライゼーション | 工場、設備、配管、建築物などの現地調査 | 設備設計、BIM/CIM、プラント、土木、測量 |
| 特徴 | 手軽に導入できる一方、設計や精密な寸法確認に使用する場合は精度の確認が必要 | 持ち運びやすく、移動しながら広範囲を計測しやすい | 高精度・高密度な点群を取得でき、詳細な設計データに活用しやすい |
個人・エントリーモデルは、空間や対象物の形状を手軽に記録し、画面上で確認したい場合に適しています。
主な用途は、3Dガウシアンスプラッティングやビジュアライゼーション用のデータ取得、建物・設備の現況確認などです。小型でセットアップしやすい製品も多く、初めて3Dスキャンを利用する場合にも導入しやすい点が特長です。
一方、設計図面の作成や精密な寸法確認に利用する場合は、必要な精度を満たしているかを確認する必要があります。
ハンディ・中位モデルは、中小規模の現地調査、改修工事、設備管理などに適しています。
機器を持って移動しながら計測できるため、複雑な配管や入り組んだ機械設備、狭い通路など、地上設置型では計測に時間がかかる場所でも活用できます。
ただし、計測精度や点密度は製品によって異なります。取得したデータを高いLODのCAD・BIMモデル作成や詳細設計に利用する場合は、対象物の大きさや必要な精度に対応できるかを確認することが重要です。
地上設置型・高精度モデルは、建築・土木、大規模なプラント改修、BIM/CIMなど、高精度な現況情報が求められる業務に適しています。
三脚などに設置して周囲を高密度に計測するため、配管、設備、鋼材、建築部材などの位置や形状を詳細に把握できます。取得した点群データは、設備設計、配管改修、干渉確認、BIM/CIMモデル作成などに活用できます。長距離計測や屋外計測に対応する製品もあり、橋梁、ダム、大規模インフラの現況把握にも利用されています。
3Dレーザースキャナーを価格だけで選ぶと、導入後の費用が想定を上回ることがあります。現地調査から設計・施工までには、次のようなコストが発生するためです。

例えば、本体価格を抑えられても、計測に時間がかかったり、必要な情報を取得できずに現場を再訪問したりすれば、人件費や移動費が増加します。また、取得後の点群処理やCAD・BIMデータの作成に多くの工数がかかる場合も、プロジェクト全体のコストは大きくなります。
3Dレーザースキャナーは、本体価格だけでなく、現地調査、データ処理、設計、施工までを含めたトータルコストで比較することが重要です。

FAROでは、現場の計測から点群データの処理・共有までを支援するハードウェアとソフトウェアを提供しています。現場全体の効率的な計測、重要箇所の高精度な取得、取得データの関係者との共有など、目的に応じた製品を組み合わせられます。
機器単体ではなく、データの取得、確認、処理、共有までを一連のワークフローとして考えられることが、FAROソリューションの強みです。
FARO Orbis Premiumは、GeoSLAM技術を採用したモバイルレーザースキャナーです。機器を携行して歩くことで、屋内外の空間データを取得できます。
三脚の設置と機器の移動を計測地点ごとに繰り返すのではなく、歩きながら広範囲を計測できるため、工場やプラント、建築物などの現地調査を効率化できます。

FARO Orbis Premiumは、広範囲を効率よく取得するモバイルスキャンと、重要箇所を詳しく取得する固定フラッシュスキャンに対応しています。モバイルスキャンの精度は最大5mm、固定Flashスキャンの精度は最大2mmです。最大120mの計測範囲に対応し、固定フラッシュスキャンは約15秒で取得できます。
例えば、工場全体のレイアウトはモバイルスキャンで取得し、配管接続部や設備周辺など、設計上重要な箇所は固定フラッシュスキャンで記録できます。
現場全体の計測速度と重要箇所に必要なデータ品質を両立できるため、複数の機器を使い分けたり、計測作業を分けたりする負担を抑えられます。

モバイルアプリのFARO Streamを利用すると、スマートフォンからスキャンを操作し、スキャン中のデータと軌跡を確認できます。計測済みの範囲を現場で確認できるため、計測漏れに気付かないまま作業を終えるリスクを抑えられます。
遠隔地にある現場や、立ち入り時間が限られている現場では、再調査を防ぐことが、人件費や移動費の削減にもつながります。

FARO Blinkは、カラー点群と360度パノラマ画像の取得に対応しています。設備の形状だけでなく、設備の色や周辺の状況も確認できるため、現場にいない設計者や管理者にも情報を伝えやすくなります。
現場の状況をデータ上で確認できれば、情報を確認するためだけの訪問や、写真・図面を使った説明の負担を減らせる可能性があります。

FAROの3Dスキャナーで取得したデータは、FARO SCENEを使用してローカル環境で処理できます。
クラウドで処理・共有する場合は、FARO Sphere XGを利用できます。現場で取得したデータをクラウドへアップロードすれば、離れた場所にいる設計者や管理者も情報にアクセスできます。
機密性の高いデータはローカルで処理し、関係者との共有が必要なデータはクラウドで管理するなど、プロジェクトのセキュリティ要件や共有範囲に応じて、運用方法を選べます。

FAROでは、現場の規模やデータの用途に応じて選択できる3Dレーザースキャナーを取りそろえています。
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| 製品 | FARO Orbis Premium | FARO Focus | FARO Blink |
| 主な特徴 | 歩きながら広範囲を計測し、重要箇所は固定フラッシュスキャンで取得 | 地上設置型で高精度・高密度な点群を取得 | シンプルな操作とクラウド連携で空間データを取得・共有 |
| 適した用途 | 工場、プラント、建築改修、広範囲の現地調査 | BIM作成、設備設計、配管改修、詳細な現況計測 | 施設管理、設備保全、現場情報の共有 |
広範囲の現地調査にはFARO Orbis Premium、高精度な点群の取得にはFARO Focus、手軽な計測と共有にはFARO Blinkが適しています。どの製品が適しているか分からない場合は、対象となる現場、必要な精度、取得後のデータ利用方法をお知らせください。
3Dレーザースキャナーの導入方法は、購入だけではありません。利用期間や計測現場の数によっては、レンタルを利用する方法も考えられます。
継続的に利用し、社内に計測や点群処理のノウハウを蓄積したい場合は、購入が適しています。一方、特定のプロジェクトでのみ利用する場合や、購入前に実際の業務で試したい場合は、レンタルも選択肢になります。
レンタル対象製品、利用期間、付属ソフトウェア、付帯費用などの条件は提供内容によって異なります。希望する機器や利用期間を明記のうえ、事前にご相談ください。
FARO製品の導入では、補助金を活用できる場合があります。
対象製品や対象経費、補助率、申請要件は制度によって異なります。また、申請前に発注や契約を行うと補助対象外になる制度もあるため、製品を購入する前に最新の要件を確認することが重要です。
補助金の活用を検討している場合は、対象製品、申請期限、必要書類、導入スケジュールについて、早めにご相談ください。
中小企業省力化投資補助金で導入費用を軽減

3Dレーザースキャナーの導入費用を抑えたい場合は、中小企業省力化投資補助金を活用できる可能性があります。人手不足の解消につながる設備・システムの導入を支援する制度で、補助率は1/2~2/3、補助上限額は最大1億円です。
3Dレーザースキャナーの価格は、機器の種類や性能によって大きく異なります。しかし、本体価格が安ければ、導入後の費用も安くなるとは限りません。計測に時間がかかる、必要なデータを取得できない、現場への再訪問が必要になれば、人件費や移動費、設計工数が増加します。
重要なのは、機器本体の価格だけではなく、現地調査、データ処理、設計、施工にかかるトータルコストで比較することです。
FAROソリューションなら、FARO Orbis Premiumによる広範囲の現地計測、FARO Focusによる高精度の点群データ取得、FARO Blinkによる手軽な空間データの取得・共有など、用途に応じた機器を選択できます。
さらに、FARO Stream、FARO Connect、FARO Sphere XGを組み合わせることで、現場での確認からデータ処理、関係者との共有までを一連のワークフローとして運用できます。
大塚商会では、お客様の現場やデータの用途を確認し、適したFARO製品と導入方法を提案します。
3Dレーザースキャナーの製品選定からデータ活用まで、お気軽にご相談ください。