UC-BRIDGE・3D CAD(部分係数法・H29道示対応)/(旧基準)Ver.10がリリース

FORUM8新製品情報2023年9月:構造解析上部工スイート バンドル製品

コンクリート道路橋の上部工設計計算および図面作成、3Dモデル生成に対応したプログラム。

上部工設計計算ソフトの最新情報を一冊に

上部工設計計算ソフトの最新情報を一冊にまとめた資料をご用意しています。無料ですので、お気軽にお取り寄せください。

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プログラムの機能と特長

設計対象橋梁

  • コンクリート道路橋:PC橋、PRC橋、RC橋。
  • PC橋、PRC橋では、内ケーブル、外ケーブルが可能。
  • また、上部工だけでなく、ラーメン構造などのRC橋脚に対しても使用できます(ただし耐震設計を除く)。
  • 格子モデル・横方向モデル・横桁・斜π橋・連続桁のモデル化を簡単にできるウィザードを装備。
  • 外ケーブルの取り扱いで、エクストラドーズド橋に対応。

照査項目

作用組み合わせおよび荷重係数に基づく設計断面力集計

荷重には、「荷重係数」、作用の組み合わせには、「組合せ係数」を乗じます。荷重係数は荷重の種別(死荷重、活荷重、プレストレス力、クリープの影響など)によるもので、組合せ係数は同時に考慮する荷重種別の内容によって区分されています。作用の組み合わせは、「永続作用」、「変動作用」、「偶発作用」の3分類になり、基本となる作用の組み合わせは全12ケースとなります。

作用に関する部分係数設定画面

前提条件の確認

プレストレッシング直後のPC鋼材の引張応力度の照査

プレストレッシング直後のPC鋼材の引張応力度が、引張応力度の制限値を超えないことを照査します。

永続作用支配状況に対するコンクリート応力度の照査

いわゆる「合成応力度の照査」です。ただし、対象は「永続作用」になります。コンクリートの圧縮応力度、引張応力度が制限値を超えないことを照査します。

曲げモーメントを受ける主桁の限界状態1の照査

プレストレストコンクリート構造のコンクリート応力度照査

こちらも「合成応力度の照査」で、対象は「変動作用」になります。圧縮応力度、引張応力度が制限値を超えないことを照査します。

鉄筋コンクリート構造の場合

部材断面に生じる曲げモーメント(Md)が部材降伏に対する曲げモーメントの制限値(Myd)を超えないことを照査します。

Md≦Myd、Myd=ξ1φyMyc

ここに、ξ1は調査・解析係数、φyは抵抗係数で、作用の組み合わせに応じて与えられます。これらの係数は部分係数設定画面で管理します。

結果画面:限界状態1曲げ降伏耐力照査

曲げモーメントを受ける主桁の限界状態3の照査

PC、RC断面ともに、部材断面に生じる曲げモーメント(Md)が部材破壊に対する曲げモーメントの制限値(Mud)を超えないことを照査します。ここに、ξ1は、調査・解析係数、ξ2は、部材・構造係数、φuは抵抗係数で、作用の組み合わせに応じて与えられます。

Md≦Mud、Mud=ξ1ξ2φuMuc

結果画面:検討組み合わせケース詳細

せん断力を受ける主桁の限界状態1の照査

プレストレストコンクリート構造の場合は、コンクリートの斜引張応力度(σId)がその制限値(σIm)を超えないことを照査します。

σId≦σIm

せん断力を受ける主桁の限界状態3の照査

斜引張破壊に対する耐力照査

部材せん断力(Sd)が、斜引張破壊に対するせん断力の制限値(Susd)を超えないことを照査します。

Sd≦Susd
Susd =ξ1ξ2(φuc・Sc+φus・Ss)+ξ1ξ2φup・Sp

ここに、ξ1は調査・解析係数、ξ2は部材・構造係数、Φuc・Φus・Φupは抵抗係数で、作用の組み合わせに応じて与えられます。

ウェブ圧壊に対する耐力照査

部材せん断力(Sd)が、ウェブコンクリートの圧壊に対するせん断力の制限値(Sucd)を超えないことを照査します。

Sd≦Sucd
Sucd =ξ1ξ2φucw・Sucw+ξ1ξ2φup・Sp

ここに、ξ1は調査・解析係数、ξ2は部材・構造係数、Φucw・Φupは抵抗係数で、作用の組み合わせに応じて与えられます。

結果画面:ウェブ圧壊に対する耐力

耐久性能照査

道路橋示方書・同解説 III編 6章の内容に対応しています。

結果表示画面では、内部鋼材の防食とコンクリート部材の疲労の表示をスイッチで切り替えられるようにしています。内部鋼材の防食は永続作用時の、コンクリート部材の疲労については下記の式の作用の組み合わせおよび荷重係数を用いて応力度照査を行います。

1.00(D+L+PS+CR+SH+E+HP+U)

3Dモデル生成・図面作成機能

本製品では3Dモデルの生成にも対応しております。また3Dモデルの生成に加えて、3Dアノテーション(寸法表示)や3Dアトリビュート(属性表示)、および3Dモデルの3DS・DXF・DWGファイルやBMP・VRML・Allplan・IFCファイル形式での出力にも対応し、BIM/CIMやi-Constructionへの対応推進を図ります。

また、図面作成にも対応しており、入力された橋梁モデルについて、断面図・平面図・側面図および鋼材配置図が確認できます。

  • 3Dモデル表示イメージ

  • 図面生成例

格子モデルの結果3D表示機能

3次元荷重図、影響線図の3D表示に対応。影響線図については、活荷重がどのあたりに載荷されたのかを確認可能。

  • 3D荷重図

  • 3D影響線図

データ連携

Engineer's Studioエクスポート

本製品で作成した橋梁モデルから、Engineer's Studioの節点、部材、断面形状(鉄筋配置)、荷重情報などを作成することが可能です。例えば、レベル2耐震性能照査を3次元解析で行う際のモデル作成のコストが削減できます。

Engineer's Studio構造、荷重図

Engineer's Studioデータ連携図

断面力のFRAME計算および「任意形格子桁の計算」(別売り)の結果読込に対応。

分割施工版の機能

概要

施工方法を考慮して、構造系が順次変化していくときのクリープ力の計算(クリープ解析)をサポートしています。想定した施工方法は、1径間ごとのステージング施工、(プレキャスト部材の)張り出し架設などであり、構造系の変化としては、架設部材数の増加、支点条件の変化、部材結合条件の変化、仮設材・仮設支点の有無、内ケーブル・外ケーブルの緊張を考慮できます。

コンクリート物性値

クリープ係数、乾燥収縮、ヤング係数などは、道路橋示方書、CEB-FIP Model code90のどちらかに準拠でき、また、数値直接入力もサポートしています。

クリープ解析

クリープ解析により断面力の算出だけでなく変位量も正しく計算して、上げ越し量の計画や架設中の施工管理にも使用できます。着目ステップでの弾性変形、過去の全ステップの弾性変形に起因するそのステップでのクリープ変形を計算します。

分割施工データ一覧表印刷機能

施工ステップの状況を分かりやすく出力すると同時に、構造ステップ図に加え、PC鋼材配置ステップ図も一覧表形式で出力できます。

施工ステップの入力画面

  • 構造ステップ図

  • PC鋼材配置ステップ図

適用基準および参考文献

適用基準

道路橋示方書
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説I 共通編 平成29年 11月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説III コンクリート橋・コンクリート部材編 平成29年 11月
設計要領
  • 日本高速道路株式会社、設計要領 第二集 橋梁建設編 平成18年 4月
  • 日本道路公団、設計要領 第2集 -橋梁・擁壁・カルバート- 平成10年 7月
  • 日本道路公団、設計要領 第2集 -橋梁・擁壁・カルバート- 平成 2年 7月
その他基準類
  • CEB-FIP Model Code 90
  • バイプレストレッシング工法協会、バイプレストレッシング工法 設計・施工マニュアル 平成16年 3月

参考文献

  • 公益社団法人 土木学会、コンクリート標準示方書 設計編 平成 8年制定
  • 公益社団法人 土木学会、コンクリート標準示方書 構造性能照査編 2002年制定
  • 公益社団法人 日本道路協会、コンクリート道路橋設計便覧 平成 6年 2月
  • 技報堂出版、PRC橋の設計 平成 5年 6月
  • 一般社団法人 PC建設業協会、JIS橋げたによるPC道路橋 設計・製造便覧 平成 7年 4月
  • 一般社団法人 PC建設業協会、JIS橋げたによる軽荷重PCスラブ橋 設計・製造便覧 平成 8年 3月
  • 山海堂、プレストレストコンクリート上部構造の設計計算例 平成 4年 9月
  • 公益社団法人 土木学会、コンクリートライブラリ-44号
  • コンクリート構造物の応力度と変形 川上洵他訳 技報堂出版 1995年
  • 変位法によるコンクリート構造物のクリープ・乾燥収縮解析の基礎理論 佐藤他 プレストレスコンクリート vol.22,No.2,Apr.1980
  • 波形鋼板ウェブ合成構造研究会、波形鋼板ウェブPC橋 計画マニュアル(案)
  • 山海堂、新しいPC橋の設計「新しいPC橋の設計」編集委員会 編 2003年 5月

製品価格

UC-BRIDGE・3D CAD(部分係数法・H29道示対応)600,000円(税別)
UC-BRIDGE・3D CAD(分割施工対応)(部分係数法・H29道示対応)700,000円(税別)
UC-BRIDGE(旧基準)Ver.10(注1)385,000円(税別)
UC-BRIDGE(分割施工対応)(旧基準)Ver.10(注1)455,000円(税別)
  • (注1)「平成24年道示対応版」です。本製品では、旧基準は扱えません。ただし、ほかの基準類は基本的にそのまま継承します。

フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。

UC-BRIDGE・3D CAD(部分係数法・H29道示対応)240,000円(税別)
UC-BRIDGE・3D CAD(分割施工対応)(部分係数法・H29道示対応)280,000円(税別)
UC-BRIDGE(旧基準)Ver.10154,000円(税別)
UC-BRIDGE(分割施工対応)(旧基準)Ver.10182,000円(税別)

サブスクリプション価格

サブスクリプション価格
対象製品初年度1年
UC-BRIDGE・3D CAD(部分係数法・H29道示対応)サブスクリプション無償240,000円(税別)
UC-BRIDGE・3D CAD(分割施工対応)
(部分係数法・H29道示対応)サブスクリプション
280,000円(税別)
UC-BRIDGE(旧基準)Ver.10 サブスクリプション154,000円(税別)
UC-BRIDGE(分割施工対応)(旧基準)Ver.10 サブスクリプション182,000円(税別)
サブスクリプションフローティング価格
対象製品初年度1年
UC-BRIDGE・3D CAD
(部分係数法・H29道示対応)サブスクリプションフローティング
無償336,000円(税別)
UC-BRIDGE・3D CAD(分割施工対応)
(部分係数法・H29道示対応)サブスクリプションフローティング
392,000円(税別)
UC-BRIDGE(旧基準)Ver.10 サブスクリプションフローティング215,600円(税別)
UC-BRIDGE(分割施工対応)
(旧基準)Ver.10 サブスクリプションフローティング
254,800円(税別)

サポート内容

  • バージョンアップ無償提供
  • 電話問い合わせテクニカルサポート
  • 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
  • ダウンロードサービス
  • 保守情報配信サービス

本製品を除くお得なスイート製品については、製品情報にてご確認ください。

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