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ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.3がリリース
FORUM8新製品情報2021年7月:下部工基礎スイート バンドル製品
公益社団法人 日本道路協会より平成29年11月に発刊された道路橋示方書・同解説に基づき、形状より骨組モデルを作成して作用荷重を与えることで自動的に骨組解析を行って、不静定構造物であるラーメン式橋台の設計計算を行うプログラムです。橋座の設計の対応、踏掛版・突起の考慮、翼壁の設計、杭本体の設計などをサポートします。翼壁拡張オプションにより、翼壁の平板解析による照査が可能です。
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ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.3.0.0 改定内容
- 杭基礎設計便覧(令和2年9月)対応
- 部材種類の選択(一般/気中/水中)の拡張
- 震度算出-下部工-杭基礎製品の計算書統合出力対応
- 受け台のコーベルとしての照査対応
プログラムの機能と特長
特長
- 「初期入力」画面の設計条件を入力するだけで一般的な形状の設計が簡単にできます。
- 「基準値」データの活用により、あらかじめ基準類などで定められた値の入力や基本的設計の考え方を毎回入力する煩わしさを解消しています。コンクリートにおいては、任意に材料を追加することが可能です。
- 3Dの表示を採用することにより、実際の構造物の外観の確認ができます。
- 入力した条件・照査判定結果はアイコンイメージで一目で確認できます。
- 作用力の集計や杭体の断面力等をグラフィック表示で一目で確認できます。
- 計算書においては、表示項目の変更・移動保存に対応したテンプレート機能、危険ケースを選択できるクリティカルケース出力が可能で、設計調書も簡単に作成できます。
対応形状
- ラーメン構造の橋台に対応。新設橋台の検討が可能です。
- 落橋防止構造、橋座、踏掛版、翼壁、地覆の設計を行うことができます。
基礎
- 直接基礎は、地盤の支持力の検討、突起を考慮した滑動の照査が可能です。
- 杭基礎は、永続・変動作用時についての照査が可能です。
- 置き換え基礎(2段まで)の安定照査が可能です。
照査
- 胸壁は踏掛版がないときの照査として、T荷重および土圧の影響のみ考慮します。
- 頂版、側壁、底版(中央部)は、骨組解析で算出した断面力より、各部位の照査点位置、最大モーメント位置を照査します。
- 底版(前趾、後趾)は片持ち梁として、通常の橋台と同様に扱い設計します。
- 張り出しがない隅角部については、端接合部の照査を行います。
- 杭基礎は、鋼管杭・PHC杭・場所打杭・鋼管ソイルセメント杭・SC杭・SC+PHC杭・回転杭について、杭本体の照査および支持力の限界値の算出が可能です。
- 底版は剛体として扱います。
- 軽量盛土(EPS、セメント安定処理、FCB)、多層地盤を考慮した安定計算、部材設計(胸壁、竪壁、翼壁)に対応しています。
- UC-1「基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」、「震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応)」との連動による設計が可能です。
- 各部材の配筋の自動決定が可能です。
部分係数法
H29道示では、部材などに発生する断面力や変形などの状態変化を生じさせる全ての働きを「作用」といい、作用を力に変換したものを「荷重」と定義しています。照査項目としては、大きく分けると耐荷性能の照査と耐久性能の照査に分けられ、耐荷性能の照査において考慮される状況(作用の組み合わせ)としては、(1)永続作用支配(2)変動作用支配(3)偶発作用支配があります。死荷重や土圧のみを考慮する組み合わせは永続作用支配、活荷重や温度変化、レベル1地震時の影響を考慮する場合は変動作用支配、レベル2地震時の影響を考慮する場合は偶発作用支配となります。
全ての作用には組み合わせ係数γpおよび荷重係数γqが考慮されます。ラーメン式橋台では、部材の断面力を算出するためにフレーム計算を行いますが、フレーム計算時には、γpとγqを乗じた荷重を載荷して計算します。算出された断面力に対し、それが制限値以内に収まっているかどうかを照査しますが、制限値は、各部材の耐力に調査・解析係数ξ1、部材・構造係数ξ2、抵抗係数Φを乗じて算出されます。これらの部分係数は、H29道示に準じてプログラムで適切な値が設定されていますが、係数を自由に変更することも可能です。また、部分係数データをファイルに保存し、H29道路橋示方書対応製品間でやり取りすることも可能です。
端接合部の照査
ラーメン式橋台の照査項目は、逆T式橋台と基本的に同じですが、ラーメン式橋台の部材照査では、ラーメン構造の端接合部の照査も行います。
H24道示対応のラーメン式橋台では、隅角部の照査として外側引張となる場合の引張応力度とそれに対する補強鉄筋量の算出のみ行い、許容値による判定は行っていませんでした。H29道示対応製品では、従来の隅角部の照査にかわり、端接合部の照査を行います。本製品ではVer.3より、内側引張の場合の照査も、以下の式のσtmaxが制限値を超えていないか(限界状態1の場合)で行います。また、必要となる補強鉄筋量の算出も行います。
ここに、
σtmax | 接合部対角線上に発生するコンクリート引張応力度の最大値 |
---|---|
TH | はり部材または柱部材に作用する引張応力の合力 |
W | 接合部奥行 |
Lz | 対角線上の引張領域の長さ(=0.75h h:部材高) |
As | 内側引張に対する補強鉄筋量 |
設計調書の出力
あらかじめ用意してあるテンプレートを用いて、設計条件、図、計算結果等を自動的に反映した設計調書の出力に対応しています。
- * 設計調書の出力は、当製品と別に「調表出力ライブラリ Ver.2」をインストールする必要があります(本プログラムのみでは動作しません)。
翼壁拡張オプション(H29道示対応)(有償)
翼壁の設計において、平板要素を用いたFEM解析に対応。
適用基準および参考文献
- 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書 I 共通編 平成29年
- 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書 III コンクリート橋・コンクリート部材編 平成29年
- 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書 IV 下部構造編 平成29年
- 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書 V 耐震設計編 平成29年
製品価格
ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.3 | 270,000円(税別) |
---|---|
翼壁拡張オプション(H29道示対応) | 30,000円(税別) |
ラーメン式橋台の設計計算(カスタマイズ版) | 254,000円(税別) |
ラーメン式橋台の設計計算(旧基準) Ver.8 | 198,800円(税別) |
翼壁拡張オプション(旧基準) | 21,000円(税別) |
フローティングライセンス価格
本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。
ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.3 | 108,000円(税別) |
---|---|
翼壁拡張オプション(H29道示対応) | 12,000円(税別) |
ラーメン式橋台の設計計算(カスタマイズ版) | 101,600円(税別) |
ラーメン式橋台の設計計算(旧基準) Ver.8 | 79,520円(税別) |
翼壁拡張オプション(旧基準) | 8,400円(税別) |
サブスクリプション価格
対象製品 | 初年度 | 1年 |
---|---|---|
ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.3 | 無償 | 108,000円(税別) |
翼壁拡張オプション(H29道示対応) | 15,000円(税別) | |
ラーメン式橋台の設計計算(カスタマイズ版) | 63,500円(税別) | |
ラーメン式橋台の設計計算(旧基準) Ver.8 | 59,640円(税別) | |
翼壁拡張オプション(旧基準) | 10,500円(税別) | |
ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.3 フローティング | 151,200円(税別) | |
翼壁拡張オプション(H29道示対応) フローティング | 21,000円(税別) | |
ラーメン式橋台の設計計算(カスタマイズ版) フローティング | 88,900円(税別) | |
ラーメン式橋台の設計計算(旧基準) Ver.8 フローティング | 69,580円(税別) | |
翼壁拡張オプション(旧基準) フローティング | 14,700円(税別) |
サポート内容
- バージョンアップ無償提供
- 電話問い合わせテクニカルサポート
- 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
- ダウンロードサービス
- 保守情報配信サービス
本製品を除くお得なスイート製品については、製品情報にてご確認ください。