3次元鋼管矢板基礎の設計計算(部分係数法・H29道示対応)Ver.3/(連結鋼管矢板対応)(旧基準)Ver.4

FORUM8新製品情報2022年10月:下部工基礎スイート バンドル製品

本製品は、改定された平成29年道路橋示方書に準拠し、部分係数法の設計に対応した製品となります。鋼管矢板井筒基礎の設計を支援するプログラムで、材料非線形性を考慮した立体骨組解析を行う強力な計算機能を持った製品です。

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Ver.3.0.0 改訂内容<2022年1月25日リリース>

  1. 64bit対応(大規模モデルへの対応)
  2. 計算速度改善
  3. 地層数拡張

プログラムの機能と特長

平成24年道路橋示方書との互換

平成29年道路橋示方書においては、荷重の組み合わせや荷重係数・組み合わせ係数が大きく異なり、平成24年道示対応版の製品との互換性は以下のようになります。

  1. 在来工法についてのみ読み込むことができます。連結鋼管矢板工法については、対象外となります。
  2. 頂版などの部材の鉄筋材質については、SD345、SD390、SD490が対象となります。
  3. 作用の組み合わせは、常時→D、常時+温度→D+THのように変換されますが、レベル2地震時を含む作用力については、組み合わせている荷重が特定できないためそのままの値を読み込みます。読み込み後は、荷重係数を考慮した値を再度入力する必要があります。

平成29年道路橋示方書の対応

平成29年道路橋示方書の対応項目は次の通りです。

  1. 永続作用/変動作用による作用ケースの入力に対応します。作用ケースでは、常時、地震時の指定から(1)永続(D)~(11)変動(D+EQ)への指定となります。また、「作用力」および「レベル2地震時の作用力」の入力については、荷重係数、荷重組み合わせ係数を考慮した後の作用力を入力します。
  2. 安定の照査において、変位の制限の照査および限界状態における照査に対応します。また、杭工法における極限支持力度の特性値や最大周面摩擦力度の特性値の変更により押込み力の制限値、引抜き力の制限値が変更になります。
  3. 水平変位の制限値の算出に対応します。水平変位の制限値は、平成24年道路橋示方書では、許容水平変位量として5cmを入力していましたが、橋脚として設計した際の水平変位の制限値ddの式が追加されましたので地盤の試験状態から決まる調査・解析係数ξ1を考慮した水平変位の制限値を算出します。
  4. 頂版の照査において、部分係数法による照査に対応します。部材の照査においては、限界状態1、限界状態3における照査を行います。
  5. 鋼管矢板基礎の設計計算のモデルについて、平成24年道路橋示方書から下表の通り大きく変更があります。

立体骨組解析モデル

永続作用/変動作用における照査時の設計計算モデルについては、基礎底面の水平方向せん断地盤抵抗以外は、バイリニアでモデル化した立体骨組み解析を照査に用います。これは、「3次元鋼管矢板基礎の設計計算」のモデル化方法の詳細モデル(6方向ばね、全バイリニアモデル)の基礎底面の鉛直方向の地盤ばね特性を押込みに対して線形、引抜きに対して抵抗しないモデルとしたものとなります。

制限事項について

平成29年道路橋示方書対応に伴い、「3次元鋼管矢板基礎の設計計算」で指定可能であった連結鋼管矢板工法、コンクリート打設、プレボーリング、旧道示設計モデル(3方向ばね、ひずみ依存性考慮)は、基準にない形式のため適用外としています。また、基準にて明確にされていない、「仮締切りの計算」および「頂版と矢板の接合部の照査」については、明確になり次第、製品へ反映していきます。

永続変動作用の検討ケース数拡張

永続変動作用の各方向のケース数を拡張しました。

永続/変動作用の安定計算

N値測定点および地盤柱状図対応

地層データ入力画面にN値測定点および地盤柱状図の機能を追加します。ボーリングデータのN値測定点をそのまま入力することで、設計に用いる平均N値を算出することが可能になります。平均N値は図2(右)のような層ごとにN値分布の面積を層厚で除して求めています。また、地盤柱状図では設計上の土質データ(砂質土、粘性土、砂れき)以外にも、以下の組み合わせで、さまざまな柱状図を作成することが出来ます。

第1分類:礫、礫質土、砂、砂質土、シルト、粘性土、有機質土、火山灰質粘性土、高有機質土、砂礫、中砂、細砂、粘土、泥岩、固結粘土、固結シルト

第2分類:砂質、シルト質、粘土質、有機質、火山灰質、玉石混り、礫混り、砂混り、シルト混り、粘土混り、有機質土混り、火山灰混り、貝殻混り、凝灰質

第3分類:硬岩、中軟岩、軟岩、風化岩、玉石、浮石(軽石)、シラス、スコリア、火山灰、ローム、黒ボク、マサ、表土、埋土、廃棄物、盛土

N値測定点および平均N値の算出

さまざまな種類の柱状図

基礎ばねファイル連携

算出された基礎ばね(Ass、Asr、Ars、Arr)に対して、ファイルを介したXML連動により下部工製品(橋脚、橋台)側に基礎ばねとして取り込む機能に対応しています。

偶発作用 液状化無視/考慮ごとの基礎塑性化指定

偶発作用(レベル2地震時)において、液状化無視/考慮ごとに基礎の塑性化の取り扱いを指定可能です。

適用基準および参考文献

適用基準

道路橋示方書
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書 I 共通編 平成29年11月
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書 III コンクリート橋編 平成29年11月
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書 IV 下部構造編 平成29年11月
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書 V 耐震設計編 平成29年11月
鋼管矢板基礎設計施工便覧公益社団法人 日本道路協会 鋼管矢板基礎設計施工便覧 平成9年12月

参考文献

  • 社団法人日本道路協会 道路橋の耐震設計に関する資料 平成9年3月
  • 鋼管杭協会 鋼管矢板基礎-その設計と施工- 平成11年10月
  • 株式会社山海堂、岡原美知夫他 杭・ケーソン・鋼管矢板および地中連続壁基礎の設計計算例 平成12年2月
  • 鋼管杭協会 鋼管矢板基礎の設計と施工道路橋示方書(平成14年3月版)改訂対応 平成14年4月

製品価格

3次元鋼管矢板基礎の設計計算(部分係数法・H29道示対応)Ver.3730,000円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)(カスタマイズ版)(注1)760,000円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)(旧基準)Ver.4(注2)532,000円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)Ver.4 平成24年道示対応版オプション(注3)20,000円(税別)
  • (注1)平成14年道路橋示方書の基準のみを扱え、材質などが平成24年道路橋示方書の基準に対応した製品です。
  • (注2)「平成24年道示対応版」です。本製品では、平成14年道路橋示方書の基準は扱えません。ただし、他の基準類は基本的にそのまま継承します。
  • (注3)「平成24年道示対応版」で扱えない機能をオプションとして提供します。

フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能です。

3次元鋼管矢板基礎の設計計算(部分係数法・H29道示対応)Ver.3292,000円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)(カスタマイズ版)304,000円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)(旧基準)Ver.4212、800円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)Ver.4 平成24年道示対応版オプション8,000円(税別)

サブスクリプション価格

対象製品初年度1年
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(部分係数法・H29道示対応)Ver.3無償219,000円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)
(カスタマイズ版)
152,000円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)
(旧基準)Ver.4
117,040円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)
Ver.4平成24年道示対応版オプション
10,000円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(部分係数法・H29道示対応)Ver.3
フローティング
306,600円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)
(カスタマイズ版)フローティング
159,600円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)
(旧基準)Ver.4 フローティング
148,960円(税別)
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)
Ver.4平成24年道示対応版オプション フローティング
14,000円(税別)

サポート内容

  • バージョンアップ無償提供
  • 電話問い合わせテクニカルサポート
  • 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
  • ダウンロードサービス
  • 保守情報配信サービス

本製品を除くお得なスイート製品については、製品情報にてご確認ください。

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