震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応)Ver.6がリリース

FORUM8新製品情報2023年3月:下部工基礎スイート バンドル製品

静的フレーム法により固有周期(水平震度)と当該下部構造が支持している上部構造部分の重量(分担重量)を求めるプログラムです。複数振動系を有する橋梁でも、振動単位ごとの固有周期と分担重量を算定します。一基下部構造、固有値解析、任意形状の固有周期算定機能をサポートしています。下部構造は、UC-1下部工製品のデータを連動でき、効率的な下部工の設計を支援します。

公益社団法人 日本道路協会より平成29年11月に発刊された道路橋示方書・同解説を参考に、静的解析による震度算出に対応しています。

下部工設計計算ソフトの最新情報を一冊に

下部工設計計算ソフトの最新情報を一冊にまとめた資料をご用意しています。無料ですので、お気軽にお取り寄せください。

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Ver.6.0.0 改訂内容

  1. 永続・変動作用時の免震支承の等価剛性算定に対応
  2. 下部構造形状入力において、杭基礎の軸方向ばね算定に対応
  3. 下部構造プロダクト連携機能を強化

消去業務の管理機能

あらかじめ消去業務(業務件名や消去台数)を定義しておくことで台数分の消去番号が自動的に発行され、業務ごとの消去状況を確認できるようになります。

永続、変動作用時の免震支承の等価剛性算定機能

永続作用時、変動作用時の免震支承の等価剛性算定に対応しました。「道路橋支承便覧 平成30年12月(公益社団法人 日本道路協会)」4.4章に準じて、温度変化の影響、乾燥収縮による影響、クリープによる影響、風荷重の影響による等価剛性を算定します。

図1:等価剛性算定の流れ

地震時保有水平耐力に相当する設計水平震度の算定

単柱橋脚において、平成29年道路橋示方書V耐震設計編(以下、道示)P29に記載される「khc:橋脚に許容される塑性化の程度に応じて、設計上必要とされる最低限の地震時保有水平耐力に相当する設計水平震度」を算定します。道示には、具体的な算定方法の記載はありませんので、下記の資料を参考に算定します。

  • 「平成29年道路橋示方書に基づく道路橋の設計計算例」P514
  • 「道路橋示方書 質問回答集」V編2章 橋の耐震設計の基本

μisd:各限界状態に対応する水平変位の制限値の塑性率
kIIh:道示4.1.6に規定されるレベル2 地震動の設計水平震度
C2z:道示3.4に規定されるレベル2 地震動の地域別補正係数

下部構造連携機能の拡張

下部構造プロダクトとの連携機能強化として、下記の機能をサポートします。

震度算出で作成した橋脚データを「橋脚の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」(以下、橋脚の設計)データへ変換

震度算出内の下部構造形状登録機能を用いて作成された単柱橋脚データを「橋脚の設計」データへ変換し、追加登録を行う機能です。震度算出内の橋脚形状にて簡易的検討を行った後、「橋脚の設計」を使用して詳細設計に移行する場合などにご利用いただけます。Ver.6.0.0では、下記のデータが反映されます。それ以外のデータは、「橋脚の設計」の初期データが適用されます。

  • 外形形状(梁、柱、フーチング形状)
  • 配筋情報(入力されている場合)
  • 材質(ヤング係数、単位体積重量)
  • 鉛直死荷重反力値
  • 慣性力作用位置
  • 重要度区分、地盤種別、地域区分
  • * 基礎の情報は変換対象に含まれません。

追加登録を行っただけでは、震度算出内で計算ができません。一度、「橋脚の設計」で読み込みを行い、剛性モデルを生成することで計算が可能になります。

連携中の橋脚データからの「橋脚の設計」を直接起動

震度算出データファイル(*.PFU)に登録されている「橋脚の設計」データを選択して、「橋脚の設計」を起動し、選択されているデータの読み込みまでを自動で行う機能です。震度算出および下部工製品を連携させた設計業務を効率化します。Ver.6.0.0では、「橋脚の設計」のみが起動可能な対象ですが、今後、「橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」「ラーメン橋脚の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」など、全ての連携プロダクトの起動ができるように拡張します。

図2:橋脚の設計 直接起動

その他の改定内容

ご紹介した内容のほかにもご要望を反映した改訂を行っています。

  • 上下線完全分離構造への対応(図3)
  • 上部構造形状入力 高欄形状の拡張(図4)
  • 下部構造形状入力 杭基礎の軸方向ばね自動算定対応
  • 図3:完全分離構造

  • 図4:壁高欄形状拡張

適用基準および参考文献

適用基準

道路橋示方書
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書・同解説 I 共通編 平成29年11月
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書・同解説 IV 下部構造編 平成29年11月
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書・同解説 V 耐震設計編 平成29年11月

参考文献

  • 公益社団法人 日本道路協会 平成29年道路橋示方書に基づく道路橋の設計計算例 平成29年6月
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋の耐震設計に関する資料 平成9年3月
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋示方書・同解説 SI単位系移行に関する参考資料 平成10年7月
  • 公益社団法人 日本道路協会 道路橋支承便覧 平成16年4月

製品価格

震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応)Ver.6233,000円(税別)
立体骨組解析オプション(H29道示対応)50,000円(税別)
震度算出(支承設計)(カスタマイズ版)254,000円(税別)
震度算出(支承設計)(旧基準)Ver.10191,800円(税別)
立体骨組解析オプション(旧基準)35,000円(税別)

フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。

震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応)Ver.693,200円(税別)
立体骨組解析オプション(H29道示対応)20,000円(税別)
震度算出(支承設計)(カスタマイズ版)101,600円(税別)
震度算出(支承設計)(旧基準)Ver.1076,720円(税別)
立体骨組解析オプション(旧基準)14,000円(税別)

サブスクリプション価格

対象製品初年度1年
震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応)Ver.6無償93,200円(税別)
立体骨組解析オプション(H29道示対応)25,000円(税別)
震度算出(支承設計)(カスタマイズ版)63,500円(税別)
震度算出(支承設計)(旧基準)Ver.1057,540円(税別)
立体骨組解析オプション(旧基準)17,500円(税別)
震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応)Ver.6 フローティング130,480円(税別)
立体骨組解析オプション(H29道示対応)フローティング28,000円(税別)
震度算出(支承設計)(カスタマイズ版)フローティング88,900円(税別)
震度算出(支承設計)(旧基準)Ver.10 フローティング67,130円(税別)
立体骨組解析オプション(旧基準)フローティング24,500円(税別)

サポート内容

  • バージョンアップ無償提供
  • 電話問い合わせテクニカルサポート
  • 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
  • ダウンロードサービス
  • 保守情報配信サービス

本製品を除くお得なスイート製品については、製品情報にてご確認ください。

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