橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.6がリリース

FORUM8新製品情報2023年4月:下部工基礎スイート バンドル製品

逆T式橋台、重力式橋台の設計計算、図面作成プログラム。本製品は、公益社団法人 日本道路協会より平成29年11月に発刊された道路橋示方書・同解説を参考に、橋台の設計に対応したものです。

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Ver.6.0.0 改訂内容

  1. 落橋防止作動時の安定照査、部材照査に対応
  2. A1橋台、A2橋台の簡易入力に対応
  3. 杭列数の制限を緩和(最大100列)
  4. 直接基礎の鉛直支持力の指定拡張

落橋防止作動時の照査

「設計要領第二集 橋梁建設編 平成28年8月」に記載されている落橋防止作動時の安定性照査および部材の照査について、平成29年道路橋示方書の基準にて検討可能としました。

落橋防止作動時の照査は、レベル2地震動に対する照査を行わない橋台の場合においても照査を行うことが規定されています。本機能により、落橋防止作動時における安定照査および各部材の照査をより簡単に行うことが可能となります。

落橋防止作動時の照査においては、表1のように荷重状態として、土圧はEQなしの土圧、慣性力は考慮しない、設計用地震力は1.5Rdの水平荷重を考慮して直接基礎および杭基礎の安定性照査を行います。部材照査については、偶発作用時として部材・造係数などを考慮した部材照査を行います。

表1:落橋防止作動時の照査
項目平成24年道路橋示方書に準拠した落橋防止作動時の照査平成29年道路橋示方書に準拠した落橋防止作動時の照査
土圧常時土圧EQなし土圧
慣性力考慮しない考慮しない
設計用地震力1.5Rd1.5Rd(荷重係数・組み合わせ係数を考慮しない)
部材照査降伏曲げモーメント以下せん断耐力以下限界状態1、3を満たす部材係数などは偶発作用
直接基礎
  • 支持力の安全率1.0
  • せん断抵抗力の安全率1.0
  • 転倒モーメントは底版内
  • 鉛直荷重は限界状態1を使用(注1)
  • 水平荷重は限界状態3を使用(注1)
  • 転倒モーメントは底版内
杭基礎レベル2地震時の照査レベル2地震時の照査
  • (注1)調査・解析係数、部材・抵抗係数を指定

杭基礎の安定性照査は、「基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」との連動における偶発作用(レベル2地震動)の機能を用いて計算します。杭基礎設計時の偶発作用(レベル2地震動)と落橋防止作動時の同時検討については、基礎工製品での対応も必要となるため今後のバージョンアップで対応予定です。

橋台一括入力機能の追加

「震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応)」(以下、「震度算出<支承設計>」)の設計データを新規作成する場合、A1橋台、A2橋台を作成する度に震度連携ファイル(*.PFU)に橋台設計データを保存していましたが、橋台側で一括で入力する機能を追加しました。新規作成時に橋台製品を2回立ち上げることなく「震度算出(支承設計)」に必要なA1橋台とA2橋台を同時に作成し、面倒であったモードを切り替える操作を省くことができます。また、A1橋台とA2橋台のコピー機能により、データ入力をより省力化できます。

図1:橋台一括入力機能

杭配置本数の拡張

杭基礎については、杭配置として30行×30列であった制限を緩和して100行×100列(最大1,000本)の杭配置を行えるようになりました。これにより、橋台幅が30mを超えるような幅の広いフーチングにおいて、杭が30列を超えるような場合にも検討可能となりました。

また、杭配置については、2.5×杭径以上の杭中心間隔にて配置することが基本ですが、杭径が小さい場合はこれまでの上限の30列では制限にかかることも多く、今回の制限の緩和により、これまで計算不可となっていた杭基礎配置でも計算が可能となります。

直接基礎の鉛直支持力の拡張

「平成29年道路橋示方書IV 下部工編」(以下、道示IV)の直接基礎において、岩盤を支持層とする場合の鉛直荷重に対する支持の限界状態1は、鉛直地盤反力度による照査を行うことが規定されています。岩盤の鉛直地盤反力度は、道示IV P.211の表-解9.5.1に記載されているように岩盤の分類の目安について一軸圧縮強度による分類を行っていますが、軟岩の場合にその目安の値とならない場合があります。Ver.6では、このような場合でも設計者の意向を反映できるように選択を用意し、支持層が岩盤の場合でも鉛直支持力による照査を可能としています。

適用基準および参考文献

適用基準

道路橋示方書
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 I 共通編 平成29年 11月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 III コンクリート橋・コンクリート部材編 平成29年 11月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 IV 下部構造編 平成29年 11月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 V 耐震設計編 平成29年 11月
BIM/CIM基準要領国土交通省 3次元モデル成果物作成要領(案)令和3年3月

製品価格

橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.6330,000円(税別)
-翼壁拡張オプション(H29道示対応)30,000円(税別)
橋台の設計・3D配筋(カスタマイズ版)(注1)359,000円(税別)
橋台の設計・3D配筋 Ver.9(英語出力版)530,000円(税別)
橋台の設計・3D配筋(旧基準)Ver.15(注2)272,300円(税別)
-翼壁拡張オプション(旧基準)21,000円(税別)
-保耐法拡張オプション(旧基準)50,000円(税別)
  • (注1)平成14年道路橋示方書の基準のみを扱え、材質などが平成24年道路橋示方書の基準に対応した製品です。
  • (注2)「平成24年道示対応版」です。 本製品では、平成14年道路橋示方書の基準は扱えません。Ver.12より、「平成24年道示対応版オプション」を統合しています。ただし、ほかの基準類は基本的にそのまま継承します。

フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。

橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.6132,000円(税別)
-翼壁拡張オプション(H29道示対応)12,000円(税別)
橋台の設計・3D配筋(カスタマイズ版)143,600円(税別)
橋台の設計・3D配筋 Ver.9(英語出力版)212,000円(税別)
橋台の設計・3D配筋(旧基準)Ver.15108,920円(税別)
-翼壁拡張オプション(旧基準)8,400円(税別)
-保耐法拡張オプション(旧基準)20,000円(税別)

サブスクリプション価格

対象製品初年度1年
橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.6無償132,000円(税別)
翼壁拡張オプション(H29道示対応)15,000円(税別)
橋台の設計・3D配筋(カスタマイズ版)89,750円(税別)
橋台の設計・3D配筋 Ver.9(英語出力版)116,600円(税別)
橋台の設計・3D配筋(旧基準)Ver.1568,075円(税別)
翼壁拡張オプション(旧基準)10,500円(税別)
保耐法拡張オプション(旧基準)25,000円(税別)
橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.6 フローティング184,800円(税別)
翼壁拡張オプション(部分係数法・H29道示対応)フローティング21,000円(税別)
橋台の設計・3D配筋(カスタマイズ版)フローティング110,572円(税別)
橋台の設計・3D配筋 Ver.9(英語出力版)フローティング148,400円(税別)
橋台の設計・3D配筋(旧基準)Ver.15 フローティング95,305円(税別)
翼壁拡張オプション(旧基準)フローティング14,700円(税別)
保耐法拡張オプション(旧基準)フローティング28,000円(税別)

サポート内容

  • バージョンアップ無償提供
  • 電話問い合わせテクニカルサポート
  • 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
  • ダウンロードサービス
  • 保守情報配信サービス

本製品を除くお得なスイート製品については、製品情報にてご確認ください。

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