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橋脚の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.9がリリース
FORUM8新製品情報2025年9月(下部工基礎スイートに含まれる製品です)
部分係数設計法による単柱式RC橋脚の設計計算、図面作成プログラム。ストライプHを主鋼材としたREED工法も標準機能として使用可能です。公益社団法人日本道路協会より平成29年11月に発刊された道路橋示方書・同解説を参考に、はり、柱、フーチング部材の耐荷性能の照査および耐久性能の照査、直接基礎の安定照査を行えます。
直接基礎以外の基礎形式(杭基礎・深礎基礎・ケーソン基礎など)については、リアルタイム連動・ファイル連携により照査可能です。
図面作成では、一般図から配筋図、組立図、加工図、鉄筋表などの図面を一括生成し、簡易編集、SXF、DXF、DWGなどの2次元図面出力、および、3D配筋生成機能(躯体・鉄筋の3D配筋自動生成機能)による3Dモデル(IFC、ALLPLAN、DWG、DXF、3DS)出力が可能です。Engineer's Studioデータファイル出力に対応しています。
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Ver.9.0.0 改訂内容
- 直接基礎の段差フーチングに対応
- 落橋防止作動時の照査(安定計算、柱、フーチング)に対応
- はり計算機能拡張
- F8-AI UCサポート機能に対応
直接基礎段差フーチング
斜面上に設置される直接基礎フーチングにおいて、段差を有する形状に対応します。Ver.9では、橋軸方向の前面側/背面側または橋軸直角方向の左側/右側の何れか1方向に最大2段までの段差を指定できます(図1)。
図1:「フーチング形状」画面
また、Ver.8において対応を行った土圧算定機能と併せて使用することも可能です。段差フーチング時の安定照査の概要および制限事項については表1をご覧ください。
安定計算 | 変位の制限 (永続作用支配状況) | 耐荷性能 | |
---|---|---|---|
限界状態1 | 限界状態3 | ||
鉛直荷重 | 鉛直地盤反力度 | 底面地盤の支持力(注1) | 限界状態1で担保 |
水平荷重 | 底面地盤のせん断力 | 限界状態3で担保 | 底面地盤のせん断力(注2) |
転倒モーメント | 偏心位置 | 偏心位置 | 限界状態1で担保 |
- (注1)斜面地盤における極限支持力は、道路橋示方書の算定式が適用できないため未対応。
- (注2)段差フーチングの荷重傾斜を考慮した滑動照査は、適用性が不明なため未対応。
図2:直接基礎段差フーチング
図3:「段差フーチング鉄筋」画面
落橋防止作動時の照査
「設計要領 第2集 橋梁建設編 平成28年8月 東・中・西日本高速道路株式会社」(以下、H28設計要領)を参考に、落橋防止システム作動時の荷重載荷状態における照査に対応します。H28設計要領では、基本的に道路橋示方書・同解説に準じて照査を行うこととされているため、各照査項目の計算手法は最新の平成29年道路橋示方書・同解説に準じています。
安定照査については、落橋防止作動時に適用する部分係数が明確でないため、限界状態1の値を初期値とし、別途変更できるようにしています(図4)。
図4:「落橋防止作動ケース」画面
また、本製品では、単独機能で直接基礎の安定照査、柱およびフーチングの照査に対応しています。杭基礎に関する照査結果は連動する「基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」(Ver.9.0.0以降)でご確認いただくことになります。深礎基礎については、杭基礎と同様に今後連動機能による対応を予定しています。
(1)直接基礎の安定照査
- 偏心位置(転倒)
- 底面地盤のせん断力(滑動)
- 地盤反力度(最大地盤反力度の計算のみ)
- 鉛直支持力
- * 2.4.の調査解析係数、部材・構造係数の初期値は限界状態1と同値としています。
(2)柱の照査
- 応答変位の照査
- 残留変位の照査(B種の橋)
- せん断力に対する照査
(3)フーチングの照査
- 曲げモーメントに対する照査
- せん断力に対する照査
- * 鉛直方向地盤反力は安定計算で求めた地盤反力度より計算します。
- * 水平方向せん断地盤反力は考慮しません。
はり計算機能拡張
Ver.9では、ここまでにご紹介した機能に加え、はりの設計機能の拡張を行っています。
端接合部の照査における断面考え方追加
はり幅と柱幅が異なる場合の断面幅の選択可能とします。
水平方向断面のせん断補強鉄筋量照査対応
水平方向断面に着目したせん断補強鉄筋量の照査を行えるようにします。
コーベル設計時の計算書改善
コーベルとして設計時に参考情報としてはりとして設計する場合の断面力集計表を追加します。
F8-AI UCサポート機能
入力操作や設計支援を目的としたAI機能への対応を進めています。UC-1シリーズでは「F8-AI UCサポート」として、入力操作や計算理論の解説など、サポート窓口へお問い合わせせずに、製品内で解決可能な手段をご提供します。
- * メイン画面上部のメニューまたは左側の「AI Chat」より開始
- * 多言語対応
- * 音声入力対応
図5:F8-AI UCサポート
適用基準および参考文献
適用基準
道路橋示方書 |
|
---|---|
標準設計 |
|
BIM/CIM基準要領 |
|
CAD |
|
参考文献
- 道路橋の耐震設計に関する資料 平成9年3月 公益社団法人 日本道路協会
- 平成29年道路橋示方書に基づく道路橋の設計計算例 平成30年6月 公益社団法人 日本道路協会
- 橋梁下部構造の配筋に関する参考資料(案)平成15年国土交通省 九州地方整備局
- 設計要領 第2集 橋梁建設編 平成28年8月 東・中・西日本高速道路株式会社
- よくわかる直接基礎・深礎基礎の設計 平成13年6月株式会社山海堂
製品価格
複数製品を導入ご希望でしたら、スイート製品がお得です。
これからまとめて買いたい方は
持っている製品があるけど、費用を抑えたい方は
新規1年目
橋脚の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.9(注1) | 360,000円(税別) |
---|---|
橋脚の設計・3D配筋(カスタマイズ版) | 389,000円(税別) |
橋脚の設計・3D配筋(旧基準)Ver.14 | 308,000円(税別) |
保耐法拡張オプション(旧基準) | 50,000円(税別) |
REED工法オプション(旧基準) | 300,000円(税別) |
- (注1)REED工法は標準機能として使用可能。
フローティングライセンス価格(新規1年目)
本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。
橋脚の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.9(注1) | 144,000円(税別) |
---|---|
橋脚の設計・3D配筋(カスタマイズ版) | 155,000円(税別) |
橋脚の設計・3D配筋(旧基準)Ver.14 | 123,200円(税別) |
保耐法拡張オプション(旧基準) | 20,000円(税別) |
REED工法オプション(旧基準) | 120,000円(税別) |
- (注1)REED工法は標準機能として使用可能。
サブスクリプション価格(2年目以降費用)
橋脚の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.9(注1) | 初年度無償 2年目以降:180,000円(税別) |
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橋脚の設計・3D配筋(カスタマイズ版) | 初年度無償 2年目以降:155,600円(税別) |
橋脚の設計・3D配筋(旧基準)Ver.14 | 初年度無償 2年目以降:123,200円(税別) |
保耐法拡張オプション(旧基準) | 初年度無償 2年目以降:20,000円(税別) |
REED工法オプション(旧基準) | 初年度無償 2年目以降:120,000円(税別) |
橋脚の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.9 フローティング(注1) | 初年度無償 2年目以降:252,000円(税別) |
橋脚の設計・3D配筋(カスタマイズ版)フローティング | 初年度無償 2年目以降:217,840円(税別) |
橋脚の設計・3D配筋(旧基準)Ver.14 フローティング | 初年度無償 2年目以降:172,480円(税別) |
保耐法拡張オプション(旧基準)フローティング | 初年度無償 2年目以降:28,000円(税別) |
REED工法オプション(旧基準)フローティング | 初年度無償 2年目以降:168,000円(税別) |
- (注1)REED工法は標準機能として使用可能。
サポート内容
- バージョンアップ無償提供
- 電話問い合わせテクニカルサポート
- 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
- ダウンロードサービス
- 保守情報配信サービス
本製品を除くお得なスイート製品については、製品情報にてご確認ください。