OPM250L 導入効果
OPM250Lによるプラスチック成形革命
プラスチック製品の射出成形は使用する金型の構造により、成形性能が大きく左右します。特に、冷却配管構造の最適化は冷却ムラ解決、成形縮小率など成形品の品質だけでなく、ひいてはリードタイムの短縮にもつながります。OPM250LはCAEで検証した結果に従い、複雑な冷却配管構造であっても忠実に冷却配管を造形します。
自由度の高い3次元冷却配管構造も忠実に再現
樹脂流動解析ソフト「Moldex3D」を使用すると、通常、2次元的にしか配置できない冷却配管であっても3次元的に配置できます。OPM250LはMoldex3Dで検証した結果に従い、3次元の複雑な配管構造であっても忠実に造形します。
成形品の変形量を抑制
従来、分割部品を一体化させていた金型加工において、OPM250Lは初めから一体化加工を行えます。そのため、最適な3次元冷却配管を施せるため、成形品の変形量を抑制します。
金型リードタイムの短縮
従来では、膨大な部品と複数の加工機を用いて、金型を製造していました。部品が増えれば増えるだけ設計や管理に時間を費やすのは当然のこと、使用する加工機が増えれば、データ変換トラブルの発生や受け渡し時間も増えていきます。OPM250Lは3次元データがあれば、無人で金型加工を開始するため、従来と比較して約55%(パーセント)もリードタイムを削減できます。
トポロジー最適化形状を金属積層で造形
OPM250Lは、従来の加工では難しかった中空形状を造形できるため、トポロジー最適化で軽量化した部品モデルを造形できます(切削加工は最適化形状の上部のみで、ほかの部分は切削加工を行っていません)。
元の形状 | トポロジー最適化形状 | |
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造形(焼結)時間 | 14時間43分 | 8時間38分 |
切削時間 | なし | 13分(上部のみ) |
合計時間 | 14時間43分 | 8時間51分 |
造形物サイズ | 98×35×Z 95mm | 98×35×Z 95mm |
材質 | マルエージング鋼 | マルエージング鋼 |
使用工具 | なし | φ2mmボールエンドミル |