流体計算の結果はどれくらい信頼できるのか?これまで実測で済ませてきた現場に流体ソフトを導入するとき、必ず議論となるテーマではないでしょうか。解析解との比較や実測値と比較して流体ソフトを検証することは確認(verification)と検証(validation)と呼ばれ、ソフトの品質保証の観点から重視されるようになってきています。
メッシュのサイズは解の品質を左右する重要な要因となっています。問いに対する一つの回答は「メッシュをそれ以上細かくしても得られる解が変化しなくなるサイズ」です。計算量はメッシュ数に比例します。3次元定常計算の場合、メッシュサイズを半分にすると計算量は2の3乗に比例して増加することになります。
メッシュを細かくするにつれ計算時間が急激に増大するため、現実的な時間で結果を得るためにはどこかで妥協する必要があります。場合によっては現実的な時間で予測計算を終了することができないと判断せざるを得ない場合もあるかもしれません。右の図はこの関係を模式的にあらわしたものです。