主な内容
- アセスメントから分かったお客様の課題
- PDMの活用
- 有機的形状の作成
2次元CADの活用が続く理由として、編集設計の比率が高いことが挙げられます。わざわざ3次元へ移行しなくても、2次元であれば、寸法値のみを修正して出図が可能なためです。このような事情から、3次元設計のメリットは理解していても、2次元での編集設計が多く、なかなか移行に踏み切れない場合も多いようです。「2次元CADと3次元CADの融合設計」により、既存の2次元図面を流用しつつ3次元設計を行うと無理なく段階的に3次元化を行えます。
この記事を詳しく解説した資料があります
AutoCAD Mechanicalは、機械系の設計に役立つ豊富な機能を備えた高機能2次元CADです。次の表をご覧ください。AutoCAD MechanicalとAutoCADそれぞれで作図を行い、生産性をテストした結果です。AutoCAD MechanicalはAutoCAD / AutoCAD LTに比べ、機械設計における作業効率を格段に向上することが分かります。
項目 | AutoCAD Mechanical | AutoCAD | 生産性 |
---|---|---|---|
画層管理 | 2分30秒 | 6分 | 2.4倍 |
隠線処理(作成) | 10秒 | 3分 | 18倍 |
隠線処理(編集) | 10秒 | 14分 | 84倍 |
詳細図(作成) | 45秒 | 3分30秒 | 4.7倍 |
詳細図(編集) | 10秒 | 1分30秒 | 9倍 |
穴座標表(作成) | 30秒 | 14分 | 28倍 |
穴座標表(編集) | 15秒 | 9分 | 36倍 |
寸法編集(付け替え) | 40秒 | 1分30秒 | 2.3倍 |
寸法編集(並び替え) | 15秒 | 1分 | 4倍 |
穴/タップと三面図 | 15秒 | 2分 | 8倍 |
駆動計算(作成) | 4分 | 30分 | 7.5倍 |
駆動計算(周長計算) | 10秒 | 6分 | 36倍 |
駆動計算(最適化) | 10秒 | 19分 | 114倍 |
FEA解析 | 30秒 | 27分 | 54倍 |
バルーン(作成) | 20秒 | 5分 | 15倍 |
バルーン(編集) | 20秒 | 4分 | 12倍 |
部品表 | 10秒 | 13分 | 78倍 |
合計 | 11分20秒 | 2時間39分30秒 | 14倍 |
生産性向上させる理由として、AutoCAD Mechanicalには次のような機能があります。
こうした機能により、早い段階から図面の完成度を高めながら、設計を進められます。それでは、その様子のデモをご覧ください。
AutoCAD Mechanicalでは、Autodesk Inventorで作成した3次元モデルから三面図、投影図、断面図を作成できます。3次元モデルを2次元図面へ落とし込み、前記でご紹介した各種機能や寸法線機能、自動隠線処理(注1)などを使うと、3次元CADの図面機能では面倒な作業を効率よく行えます。連携の様子を動画でご確認ください。
読者の中には、「デジタルプロトタイプによるメリットは理解しているが、長年2次元CADを使って設計をしているため3次元CADへの移行には不安がある」そんな方々もいらっしゃると思います。2次元CADと3次元CADの融合設計では、既存の2次元図面を流用しつつ3次元設計を行うことで、無理なく段階的に3次元化を行えます。次の表は、2次元CADと3次元CADの利用パターンです。部分的に3次元CADを利用するだけでも、作業効率は大きく向上します。
次回は連載の最終回。「ビジュアライズ」をご紹介します。
さらに詳しく知りたい方へ無料資料請求
本トピックスでご紹介しきれなかった内容を資料にまとめています。もちろん無料!ぜひお役立てください。
会社に利益をもたらす3Dデータの活用法とは?(充実の52ページ)
主な内容