Autodesk Inventorを使って電気ケトルを設計しよう(全5回)
製品のライフサイクルが短くなっている今、製造工程における納期短縮は大きな課題です。解決の鍵となるのが「デジタルプロトタイプによる製品開発」です。
本連載では5回にわたって、「ある家庭用キッチンメーカーが電気ケトルを設計する」という想定で、デジタルプロトタイプによる製品開発をご紹介していきます。利用するCADは、3D設計ツール「Autodesk Inventor」を中心としたパッケージ製品「Autodesk Product Design Suite」。3DCADの魅力やAutodesk製品の便利な機能に気づいていただけると幸いです。
記事一覧
ビジュアライゼーション ~プレゼンへの3Dデータの活用~(第5回目連載)
最終回となる今回の特集は、動画とサンプルを交えてビジュアライゼーションツールをご紹介します。Autodesk Showcaseによる3次元モデルのビジュアル化や、Inventorで出力した3D PDFを用いれば、実環境での製品イメージや動画マニュアルを容易に作成できます。
図面作成の効率化 ~2次元CADと3次元CADの融合設計~(第4回目連載)
2次元CADと3次元CADの融合設計は、2次元CAD図面を流用しつつ3次元設計を行うことで無理なく3次元化を行え、図面作成の効率化が期待できます。3次元モデルを2次元CADに落とし込むAutoCAD MechanicalとInventorの連携など、動画を交えてご紹介します。
シミュレーション ~手戻りの防止とコスト削減~(第3回目連載)
デジタルプロトタイピングの中でも、とりわけ重要なプロセスが「解析」です。解析を活用できれば、設計や製品開発の無駄を減らすことができ、開発期間短縮にコスト削減まで期待できます。今回は解析に便利なAutodesk製品を動画を交えてご紹介します。
アセンブリ ~Autodesk製品の連携による、効率的な開発~(第2回目連載)
多くの設計チームでは、電気(エレキ)系と機械(メカ)系それぞれ別の担当者に分かれていると思います。さまざまな工業製品で電子制御の比重が高まってきている現在、このエレメカ連携をスムーズに行えるかどうかが、製品設計の大きなポイントです。
モデリング ~2次元の資産を活用しながら3次元で自由な形状を描く~(第1回目連載)
「2次元設計のノウハウや資産も活用してモデリングをしたい!」とお考えの方が多くいらっしゃいます。Autodesk Inventorなら2次元を活かした設計ができます。その秘密を動画を交えてご紹介します。
デジタルプロトタイプによる製品開発とは
デジタルプロトタイプとは、コンセプトデザインやエンジニアリングなどの各部門が、実際に形にする前に完成製品を仮想体験(シミュレーション)を行います。関係者間のコミュニケーションレベルが向上し、競争力のある製品の設計、製造、市場投入を迅速に行える製品開発方法です。
Autodesk Inventorで例えると、Autodesk Inventorで単一のデジタルモデルを作成し、それを製品のデザインやビジュアライゼーション、シミュレーションに活用できます。