ワークステーション選びに迷ったら、セミナー動画で確認
CAD・BIM・点群データなど、用途に合わせたワークステーション選定のポイントをセミナー動画で分かりやすくご紹介しています。

BIM/CAD環境では、データの肥大化による処理遅延や、多様な働き方への対応により、さらに高度なコンピューティングが求められている。HPはこうした課題に対し、AI処理とモビリティを強化したモバイルワークステーションを展開。自宅や出張先でもデスクトップ級の性能を発揮する製品と、大塚商会の伴走支援・選定サポートを組み合わせ、幅広いニーズに応えている。
今回はHP担当者を交え、製品展開と想定される活用シーンを解説する。
大塚商会 吉川
―2026年4月からBIM図面審査が始まったとのことですが、3年後にはデータ審査も控えている状況だと伺っています。業界の現状はどのようになっているのでしょうか。
大塚商会 飯田
BIM図面審査は2026年4月に開始しましたが、始まる前にはいろいろと準備期間が設けられていました。国交省からは1年以上前から各種の情報が出されていて、それに合わせる形でそれぞれの企業も準備してきました。
BIM図面審査では、審査に出す側はBIMでモデルや図面を作成するため、環境整備や提出準備が必要になりました。一方の審査機関の側もデジタルデータへの対応に向け、試行や研修を重ね、ワークステーションなどの環境整備も進められました。
事務用途の一般的なパソコンしか導入されていないケースも多く、より強力なワークステーションなどへの環境整備も同時にスタートしたという経緯になります。
大塚商会 吉川
―BIMに関しては活用レベルがSTEP1~3までの3段階あるそうですが、それぞれどのような内容になっているのでしょうか。
大塚商会 飯田
簡単にいうと、STEP1はBIMモデルを作成して慣れる段階、STEP2はそのモデルを実務で活用する段階、STEP3は活用範囲をさらに広げる段階です。
STEP1ではモデルから図面を切り出したり、数値データを入力したりすることからスタートします。初期のBIMモデルに関しては、設計や施工の段階での効率化を主眼にしていましたが、現在ではそういったところのコスト削減と時間短縮に留まらず、「データをどう使うか」に変化してきたように思います。
ただ、社外での打ち合わせなどでBIMデータを活用する際、データが大きいため通常のモバイルPCではスペック不足で、円滑な表示やその場での修正が難しく、後日の再訪問が必要になるケースがあるなど、スピード感の面でも課題になっていました。

株式会社大塚商会 PLMソリューショングループ BIM・CIMソリューション課 専任課長 飯田千恵
大塚商会 吉川
―社内では高性能なパソコンなどがあったとしても、外出先では一般的なモバイルノートPCを使うしかなかったわけですね。HPにはそのような課題を解決するモバイルワークステーションが用意されていますが、どのようなモデルがおすすめなのか解説していただけますか?
HP 若宮
モバイルワークステーションも豊富にラインアップしていますが、最新モデルで人気の「HP ZBook 8 G2a Mobile Workstation」をご紹介しましょう。
14・16インチの2サイズを用意し、用途に応じて選択が可能です。いずれもBIM用途に十分な性能を備えています。また、Copilot+ PCの要件である50TOPSもクリアしていますが、これは搭載する AMD Ryzen AI PRO プロセッサのパフォーマンスの高さがベースにあるからです。BIM用途だけでなく、AIの活用に関しても問題なくご利用いただけるレベルだと思います。
大塚商会 飯田
BIMツールのRevitやArchicadもAI対応してきています。Revitは2027バージョンから2027年からAIアシスタントの機能が追加されました。自然言語で問い合わせることで、集計表を作成することができ、これからAI対応が進む中で相性も良さそうですね。
HP 若宮
そうですね。また、BIMやCADといったソフトウェアはCPUの性能をフルに使うものが多いと思いますが、先日大塚商会様のエンジニアさんたちにも試していただいたところ、BIMやCADに関して従来のイメージを覆すほどのパフォーマンスを実感されていたようです。BIMソフトの動作に関してもきちんと認証を取得しているので、RevitやAutoCADなどの各種ドライバーの動作に関しても心配はないと思います。
またHP ZBook 8 G2a Mobile Workstationについては、LANポートを装備していることも特長の一つです。ほかにもACアダプターが小型化されているので、モバイル環境で持ち運ぶときにも負担が軽減できるはずです。

株式会社 日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション・ビジネス開発部 部長 若宮明日香氏
大塚商会 吉川
―実際に業務で日常的に活用されているなかで、さらに強力なスペックを持つHP ZBook Ultra G1a 14inch Mobile Workstationに対するニーズも大きいと聞きます。どのような場面で活用できるモデルなのでしょうか。
大塚商会 飯田
点群データを取り扱うような場合には、一般的なPCでは処理時間がかかり過ぎて実用的ではないことが多いと思います。
しかし、HP ZBook Ultra G1aなら70GB程度の大規模な点群データ(デモ動画参照)も快適に処理や表示ができます。さらに建物のBIMデータを載せても十分なレスポンスが得られるのがこのマシンの魅力だと思います。
HP 若宮
HP ZBook Ultra G1aに関しては、先ほどのHP ZBook 8 G2a よりも上位のAMDプロセッサが搭載されています。
AMD Ryzen AI Max PROプロセッサを搭載可能で、このプロセッサはCPUとGPUが共通のシステムメモリを利用するユニファイドメモリアーキテクチャーを採用しています。
点群データのレンダリングなどGPUのメモリを多く使用するアプリケーションの場合には、システムメモリからGPUのメモリへの割り当てを増やすことができるので、128GBメモリ搭載モデルであれば最大で96GBまでGPUに割り当てることができます。
これだけのメモリがGPUで使用可能になれば、高性能なグラフィックスボードを搭載しなければできないようなことを、モバイルワークステーションで実行可能ですし、ディスクリートGPUが必要ないため省電力化にも役立ちます。
作業領域を増やしたいような場合には、別売りのモバイル用14インチモニター「HP Series 5 Pro 514pn 14インチ WQXGA ポータブル モニター」を追加することも有効だと思います。
こちらのモデルに関しても、外回りや現場に出向く職種の方にご好評をいただいています。今までハイエンドのデスクトップタイプのワークステーションでなければできなかったようなことを、Ultraシリーズであれば1台でできてしまうのは魅力的だと思います。

株式会社大塚商会 CADプロモーション部 戦略推進課 吉川達郎
モバイルワークステーションも使い分けが大切だということですが、これから購入を考えている企業の担当者様などはどういった視点で選んでいくのがよいのでしょうか。
大塚商会 飯田
「大は小を兼ねる」という考え方では、過剰なスペックのモデルを購入することにもなりかねません。基本的には先に触れたBIM活用レベルSTEP1~3の各段階に応じた最適な環境構築を目指すのが良いと思っています。
そのために大塚商会では、「意匠BIMの連携マップ」というものをご用意しております。こちらをご覧いただければ、それぞれの企業様の「うちは点群データを扱いたい」「レンダリングを高速に行いたい」など、BIM活用の目的に応じたツールが選べます。
個別のニーズを伺ったうえで、「この業務であればこれくらいのスペックがおすすめです」といった具体的なご提案をさせていただきます。BIM関連に対して豊富な経験・事例がありますので、ぜひご相談ください。
HP 若宮
モバイルワークステーションの場合は、外出時に利用することが前提になっています。あらゆる面でセキュリティ対策が求められますので、こういった視点からも製品を選んでいただきたいです。
データ漏えいに対する備えはもちろん重要です。身近なところでも離席時や外出先への移動時などで、画面を盗み見られるようなケースがあります。この対策として「HP Sure View」という、のぞき見防止機能を提供しています。
手動によりフィルターをかけることもできますし、オンデバイスAIが内蔵カメラを通して判断して、後ろからのぞき込まれているような場合には自動的にフィルタリングすることも可能です。
またOSより下のBIOSレベルでのセキュリティ機能である「HP Sure Start」もしっかり用意されているので、どのレベルでも万全な体制になっています。
もちろん、筐体そのものの堅牢性についても、米軍調達基準を満たすものになっているので安心です。施工現場などではぶつかったり埃が多かったりするようなこともあるでしょうから、その点でもあまり神経質にならずにお使いいただけると思います。
ほかにも HP Protect and Trace with Wolf Connect や HP Workforce Experience Platform(WXP)などといったソリューションも豊富にありますので、それぞれの企業様の環境に合わせて導入していただけると思います。
大塚商会 飯田
BIMソフトを効率的に活用するためには、十分なスペックのワークステーションの利用が不可欠です。処理の遅さを我慢していては生産性が下がり、業務効率化にもつながりません。また業務の停滞だけでなく、はフラストレーションやモチベーション低下にもつながります。BIM導入の効果を最大限に発揮し、業務効率化を実現するためにもハードウエア環境の整備についてご検討いただきたいと思います。


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