FlowDesigner逆解析 第1回:ノートPC内ファンの向き

本連載では、FlowDesignerの逆解析を利用し、さまざまな改善案の検討方法をご紹介します。第1回はノートPC内部のファンの向きだけを変更して、温度をいかに下げるかがテーマです。

現状の設計案

現在、ノートPCの熱設計を検討している。基板上にはいくつかの発熱する部品が配置されており、筐体中央やや左のファンで吸気、2カ所の開口部から排気をして強制空冷をする。中央のCPUが最も発熱量の大きい部品で、CPUの内部温度が80℃(度)以下になるようにしたい。

現状案を解析した結果、CPUの内部平均温度は164.2℃となり、目標温度80℃より高い値となってしまった。

  • 中央に発熱CPUがある

  • CPUは164.2℃。目標温度80℃より高い

逆解析による改善案検討

現状案の解析後に、設計目標となる場所・目標温度を設定して感度解析を実行する。

  • 設計目標となる場所は発熱CPU

  • 設計目標温度を設定

感度解析(風向感度)を実施

感度解析を実行すると、条件をどのように変更すれば設計目標に近づけるか、その方向性が感度として表示される。1回の感度解析でさまざまな感度を得ることができますが、今回は風向感度に着目して改善案を検討する。

感度解析結果

前記の風向感度が示すようにファンの風向を変更した。

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FlowDesigner逆解析1 ノートPC内のファンはどの向きがよい?

主な内容

  • ノンパラメトリック逆解析
  • 最適化結果
  • 逆解析を利用した製品開発設計

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